ChatGPTをGoogleやSlackと連携すると情報が流出する危険はあるのか
ChatGPTでは、Google DriveやGmail、Google Calendar、Slackなどの外部サービスと連携できます。
会社のアカウントを連携した場合、社内情報がChatGPTやOpenAI側に流出してしまわないのかを調べました。
結論
ChatGPTとGoogleやSlackを連携しただけで、社内のすべての情報が自動的にOpenAIへ送信されるわけではありません。
ただし、ChatGPTが連携先から取得した情報は回答生成などに利用されるため、情報がChatGPT側へ一切渡らないわけではありません。
連携しただけですべての情報がChatGPTに送られるわけではない
Googleアプリを連携した場合、ChatGPTはユーザーからの依頼に必要な情報へ、Googleアカウントの権限やWorkspaceの設定に従ってアクセスします。
そのため、Google DriveやGmailを連携しただけで、そのアカウントが持つすべての情報が無条件にChatGPTへ送信されるという仕組みではありません。
ただし、ChatGPTでGoogle Driveのファイルを検索したり、Gmailの内容について質問したりした場合は、回答に必要な情報がChatGPTで利用されます。
また、管理者がGoogle Driveの同期を設定している場合など、利用方法によってデータの扱いが異なる場合があります。
参考:Googleアプリ連携時にChatGPTがデータへアクセスする仕組み
https://help.openai.com/en/articles/10408842-google-app-data-controls-faq
ChatGPTが取得した情報は回答に利用される
Google DriveやSlackなどのアプリを有効にすると、ChatGPTはアプリから取得した情報を回答のためのコンテキストとして利用できます。
つまり、連携先の情報が一切ChatGPT側に渡らないわけではありません。
例えばGoogle Driveの社内資料について質問した場合、その資料の情報をChatGPTが利用して回答を生成します。
そのため、「連携してもGoogleやSlackの情報がChatGPT側へ一切送信されない」という認識は正しくありません。
参考:接続したアプリの情報をChatGPTがどのように利用するか
https://help.openai.com/ja-jp/articles/11487775-connected-apps-in-chatgpt
Googleアプリから直接取得したデータは原則としてモデル学習に使われない
Google Drive、Gmail、Google Calendarなどから直接取得したデータについて、OpenAIは汎用モデルの学習には使用しないとしています。
ただし、例外があります。
- ユーザーが会話をフィードバックとして送信した場合
- Googleの情報を手動でコピー・貼り付け・アップロードした場合
- Googleの情報がChatGPTの回答に含まれた場合
そのため、「Googleと連携したデータは絶対に学習に利用されない」と考えるのではなく、どのような形でChatGPT上に情報が取り込まれたのかも確認する必要があります。
参考:Googleアプリから取得したデータがモデル学習に利用される条件
https://help.openai.com/en/articles/10408842-google-app-data-controls-faq
ChatGPTのプランによってアプリのデータの扱いが異なる
Google以外のアプリについては、ChatGPTのプランによってモデル学習への利用条件が異なります。
ChatGPT Business、Enterprise、Eduでは、アプリから取得した情報を含むワークスペースのデータは、デフォルトではモデル学習に使用されません。
Free、Plus、Go、Proでは、「すべての人のためにモデルを改善する」がオンになっている場合、アプリから取得した情報がモデル学習に利用される場合があります。
そのため、会社のSlackなどを個人向けChatGPTと連携する場合は、データ利用設定についても確認する必要があります。
参考:ChatGPTのアプリから取得した情報のモデル学習への利用について
https://help.openai.com/ja-jp/articles/11487775-connected-apps-in-chatgpt
メモリに情報が保存される可能性がある
ChatGPTでメモリを有効にしている場合、接続したアプリから取得した関連情報がChatGPTのメモリとして利用される場合があります。
そのため、Google DriveやSlackから取得した情報が、その場の回答だけに利用されるとは限りません。
ただし、アプリや接続元によってメモリへの保存が制限されている場合もあります。
参考:接続したアプリの情報とChatGPTのメモリについて
https://help.openai.com/ja-jp/articles/11487775-connected-apps-in-chatgpt
まとめ
ChatGPTとGoogleやSlackを連携しただけで、社内のすべての情報が自動的にOpenAIへ送信されるわけではありません。
ただし、ChatGPTが連携先から取得した情報は回答生成などに利用されるため、情報がChatGPT側へ一切渡らないわけではありません。