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IBM Integration & WebSphereAdvent Calendar 2024

Day 13

webMethods でカスタムコネクタを作る

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webMethods でカスタムコネクタを作る

背景

iPaaS としての webMethods は 600 以上のコネクタを持つ強力なインテグレーションツールです。使いやすい GUI を備え、ウェブ上から簡単にフローを作成できる、非常に便利なソリューションですが、海外製品ならではの弱点が存在します。

日本特有の製品コネクタが用意されていない という点です… ( ;∀;)

しかしここで終わらないのが webMethods です。iPaaS 上で 簡単にコネクタを自作 することが可能です。
そこで、どれだけ簡単にカスタムコネクタが作れるのかをご紹介します。


今回の目的

  • kintone API のコネクタ を作成する

前提要件

  1. webMethods SaaS環境(フリートライアルでも製品環境でも可)
    *1: トライアル環境はこちらから申請可能。申請後 30 分ほどで利用可能。
  2. kintone アカウント(開発者アカウントで OK)
    *2: kintone 開発者ライセンスはこちらから申請可能。

用意する資料


手順

1. webMethods SaaS ログイン後、Integration Server を開く

image.png

  1. webMethods SaaS のダッシュボードにアクセス
  2. Integration などのメニューから Integration Server をクリックして開く

2. カスタムコネクタを作成したいプロジェクトを選択

  • 接続を作成したいプロジェクト(Workspace)を選びます。
    image.png

3. Connector タブをクリック

  • 画面上部またはサイドバーから Connector タブを探してクリックします。
    image.png

4. REST をクリック

  • Connector タブから REST を選択。
    image.png

5. Add Connector をクリック

  • 新しいコネクタを追加するために Add Connector を選びます。
    image.png

6. API の仕様書・必要情報を整理する

  • 一度 webMethods の画面から離れて、今回作成する kintone の API 仕様書を確認します。

今回作成したい API:

  • kintone アプリのレコードを取得する API

取得 API に関する情報

  • 複数のレコードを取得する: cybozu developer network
  • URL:
    • 例) https://ftog18sh3p2a.cybozu.com
    • 例) https://XXXXXXXX.cybozu.com
  • リソースのパス:
    • k/v1/records.json
  • HTTP メソッド:
    • GET
  • パラメータ:
    • app (数値または文字列 / 必須)
    • fields (文字列の配列 / 省略可)
    • query (文字列 / 省略可)
    • totalCount (文字列 / 省略可)
  • ヘッダー:
    • X-Cybozu-API-Token
    • Content-Type: application/json (念のため準備)
kintone アプリの API キー
  • アプリの設定 > Customization and integrationAPI token から取得可能
    image.png

7. webMethods に戻り、コネクタを作る

7-1. 全体的な定義

  1. Connector の名前(必須): 好きな英数字の名前を設定
  2. URL(必須): API のエンドポイントアドレスを入力
  3. Description(任意): わかりやすい説明を記載(日本語可)
  4. Icon(任意): PNG などの画像を設定可能(サイズに注意)
  5. Authentication Type: kintone は API キーを使用するので、最もシンプルな Credentials を選択
    image.png

7-2. リソースを追加

  • Path に API のパスを設定(例: k/v1/records.json
  • MethodsGET を選択
    image.png

7-3. Get のパラメータと Header を設定

  • Parameter

    • Name: パラメータ名(例: app
    • Value: 初期値
    • Parameter Type: QueryString_Param
    • Mandatory: 必須なら Yes
  • Header

    • Name: X-Cybozu-API-Token
    • Value: kintone のアプリ API キーを入力しておくと後々楽
    • Mandatory: Yes
      image.png
      image.png
      image.png
  • 以上を設定したら Next をクリック

7-4. Response の設定

  • HTTP code: 200 (正常系)
    image.png

  • Document Type 横の + ボタンをクリックして Save AS に任意のデータ型名を英数字で入力し、Load Json ボタンを押下
    image.png

    • ここで受け取る JSON の構造を取り込みます
      image.png
  • 取り込みが終わったら Save をクリック
    image.png

  • Document Type のプルダウンから先ほど設定した JSON 形式名を選択して NEXT
    image.png

  • 最後に Save をクリック
    image.png


8. フローサービスで使ってみる

  1. 画面上部または左側メニューから Integrations をクリック
    image.png

  2. ボタンをクリックして Create New Workflow を選択
    image.png
    image.png

  3. 右側のパレットに先ほど作成したコネクタがあるので、(見つからない場合は検索)ドラッグ & ドロップ
    image.png

9. コネクタ設定をフローに組み込む

  1. ドロップしたコネクタのアイコンをダブルクリックして設定
    image.png

  2. ボタンをクリックしてアクションを登録(初回使用時のみ必要)
    image.png

  3. Connect to xxxxx の部分でさらに ボタンをクリックし、

    • Account Name を任意で設定
    • ほかの設定は特に変更せず Add をクリック
      image.png
  4. Name に分かりやすい処理名(例:getrecord)を入力して Next をクリック

  5. 使いたいコネクタのリソースを選択して Next
    image.png

  6. Done で終了
    image.png

  7. Next で設定を確認
    image.png
    image.png

  8. Test をクリックして情報が取得できることを確認
    image.png


参考リンク

以上で webMethods でカスタムコネクタを作成する 手順の紹介は完了です。
気軽に試してみてください!

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