やっと販売再開!
英国pimoroni社からRaspberry Pi Zero W で使える3色電子ペーパーモジュールinky pHATが発売されています。
この製品は2017年6月に発売されていたのですが、直後に表示が更新されなくなる問題が続出し、数カ月にわたって販売が停止していました。
2017年末に電子ペーパーモジュールを変更して再開する旨報告があり、2018年1月に販売再開となりました。
この辺のいきさつは、
- THE MURKY DEPTHS OF INKY PHAT(pimoroni社テクニカルブログ)
-
Streaky inkyphat(pimoroni社サポートフォーラム)
に記載されています。
外観比較
さっそく取り寄せてみました。昨年の販売開始時に運よく(いや、悪いのか?)手に入れていた旧版がありますので、外観を比較してみます。
- 見た目の大きな違いは電子ペーパーモジュールのコネクタ周辺の外観です。表示部からの色の付いたはみ出しが下側に1か所だけあるものが旧版、上下に2か所あるものが新版となります。
- 白色部分の色は新版の方がより赤みがかっている(旧版も少しピンクでしたが、さらに色が増しています)→出荷時は赤っぽかったのですが、書き直したら旧版と同程度に改善しました。問題なさそうです
次に裏面
↑上が旧版、↓下が新版となります。
コネクタ部の拡大写真
旧版:
WFT0213CZ16で検索するとAlibabaにありますね
もし壊れたら、これ買ってきて交換すれば良いのかな...
新版
こちらもHINK-E0213A07で検索するとイギリスのUNI SYSTEMというところがヒットしました(日本への販売可否は未調査)。
使ってみる
旧版のソフトウェアはそのままでは使えません。最新版に更新すると自動的にボードの種類を検出して新旧どちらでも動作するそうです。
今回は、ホームディレクトリ上の旧版のソフト一式をバックアップ後、インストールしなおしました。
手順は(https://learn.pimoroni.com/tutorial/sandyj/getting-started-with-inky-phat )に記されています。
**”Note that if you have just received a new Inky pHAT (at the beginning of December 2017), and it doesn't appear to be working after running the one-line-installer below, then you may need to run sudo pip install --upgrade inkyphat in the terminal. It can take a few days for our software to propagate through to the apt repositories used by the one-line-installers.”**と書いてあるので、”sudo pip install --upgrade inkyphat”の追加実行が当面必要です。
まずはバックアップ
cd
mv Pimoroni Pimoroni-old
続いて
curl https://get.pimoroni.com/inkyphat | bash
とします。
さらに、先ほど確認した通り
sudo pip install --upgrade inkyphat
を実行しました。この処理は途中でエラーで終了してしまいました。
が、その状態で動かしたところ、正常に動作しました。
なので、とりあえずこのまま使い続けることにします。
同じデータで新旧比べて見ると、
- 表示に10秒位かかるのですが、その間完了するまで、表示が点滅しながら徐々に完成します。この途中経過が新旧で異なります。
- 書き換え速度は新版の方が遅いです。