はじめに
この記事では、Oracle Content Management(OCM)が提供するREST APIを利用し、アセットを登録・作成する方法を紹介します。今回はREST API for Content Managementを利用します。
なお、RESTクライアントはPostmanを利用します
この記事は2023年8月時点の情報に基づき作成しました。最新の情報については、製品ドキュメントなどをご確認ください
準備
環境構築
以下チュートリアルを参考に、OCMインスタンスを作成します
続けて、コンテンツ・タイプ(ここではsampleNewsType
)を定義し、アセット・リポジトリ内で利用できるように設定します。詳細は以下チュートリアルを参考にしてください
リポジトリIDを確認する
REST APIで操作するアセット・リポジトリの リポジトリID(repositoryId) を確認し、メモします。確認方法は2つあります
-
WebブラウザでOCMインスタンスにアクセスし、アセット・リポジトリを開きます。その時のURLに含まれる
q={"repositoryId":"xxxxxxxxxxxxxx"}
のxxxxxxxxxxxxxx
がリポジトリIDとなります
-
リポジトリ管理者権限を付与されたユーザーでOCMインスタンスにアクセスし、
ADMINISTRATION:コンテンツ→リポジトリ
から、アセット・リポジトリの編集画面を開きます。右サイトパネルを開き、API
タブを選択すると、リポジトリIDを確認できます
OAuthトークンを取得する
REST API for Content Managementを利用時の認証方式はいくつか提供されています。今回はOAuthトークンを利用します。OAuthトークンの取得方法は、以下製品ドキュメントをご確認ください。
また、具体的な方法は以下のQiita記事に詳しく書かれていますので、参考にしてください
2021年6月に、サービス名称が Oracle Content and Experience(略称:OCE) から Oracle Content Management(略称:OCM) に変更されました。上記Qiita記事を確認する際は、旧サービス名称を現在のサービス名称である Oracle Content Management(OCM) に読み替えてご利用ください
REST APIでアセットを登録する
デジタル・アセットを登録する
画像ファイルをデジタル・アセットとして登録します。今回は事前定義済のデジタル・アセット・タイプImage
タイプとして登録します
利用するREST APIはこちら(↓)
Postmanを起動し、以下の通りに設定します
Authorizationタブ
- Type:
OAuth2.0
- Token: 事前に取得したOAuthトークンを指定
Headersタブ
Bodyタブ
{
"name": "web2.jpeg",
"type": "Image",
"repositoryId": "3416C33BDD9E40E7ACE44310584DDF03"
}
Send
をクリックします。REST APIが実行され、画像ファイルがImageタイプのデジタル・アセットとして登録されます。レスポンスに含まれる "id":"xxxxxxxxxx"
のxxxxxxxxxx
をメモします
アセット・リポジトリをWebブラウザで開きます。先ほどREST APIで登録した画像ファイル(ここではweb2.jpeg)が表示されることを確認します
コンテンツ・アイテムを登録する
REST APIを利用し、コンテンツ・アイテムを登録します。今回は事前準備で作成したコンテンツ・タイプ sampleNewsType
から、コンテンツ・アイテムを作成します。また、メディア属性フィールドには、前の手順で登録したに画像アセットを指定します
利用するREST APIはこちら(↓)
以下の通りに設定します
- メソッド:
POST
- URI:
https://<OCMインスタンスのURL>/content/management/api/v1.1/items
Authorizationタブ
- Type:
OAuth2.0
- Token: 事前に取得したOAuthトークンを指定
Headersタブ
Bodyタブ
以下の入力例を参考に、json形式で入力します。なお、fields > image > id
には、前の手順でメモした画像アセットの id
をそのまま入力します
{
"name": "sample news content from REST API",
"type": "sampleNewsType",
"repositoryId": "3416C33BDD9E40E7ACE44310584DDF03",
"language": "ja",
"translatable": true,
"fields":{
"title": "RESTAPIから作成したサンプルニュースのタイトル",
"image":{
"id": "CONT2C7212F692C8485F9D7227688DCDE2AD"
},
"body": "RESTAPIから作成したサンプルニュースの本文です"
}
}
Send
をクリックします。REST APIが実行され、コンテンツ・アイテムが作成されます
アセット・リポジトリをWebブラウザで開きます。先ほどREST APIで登録したsampleNewsTypeのコンテンツ・アイテムが表示されることを確認します
コンテンツ・アイテムを編集します。REST API実行時にfields
で指定したタイトル(title)、画像(image)、本文(body) がそれぞれ設定されていることを確認します。
まとめ
この記事では、OCMのREST API for Content Managementを利用し、REST API経由でデジタル・アセットとコンテンツ・アイテムを登録・作成する方法を紹介しました。
引き続き、こちら(↓)のQiita記事も併せてご確認いただけると幸いです
##(参考)OCMの製品ドキュメント
- Oracle Content Management 製品ドキュメント(英語)
-
Oracle Content Management 製品ドキュメント(日本語翻訳版)
製品ドキュメントの英語原本と日本語翻訳版です。翻訳されるまでに時差がありますので、最新情報の確認は 英語版のドキュメントをご利用ください