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この記事は ニフティグループ Advent Calendar 2020 の9日目の記事です。

昨日は @mh326 さんの「【VSCode】複数のコマンドを一つのキーで実行したい」でした。
便利な機能の紹介ありがとうございます。
エディタやIDEを自分好みにカスタマイズするのって楽しいですよね。

はじめに

今年に入ってからリモートワークをする機会が増えました。
これまで特定の場所からの利用が前提となっていたWebサイトやツールにSSOできたら楽だなーと思い、ApacheのSAMLモジュールであるmod_auth_mellonと、AWS SSOをIdPに利用してSAML認証をやってみました。

SP側

環境

ApacheをインストールしたAWS EC2インスタンス(Amazon Linux2)をELB配下に配置し、
SAML認証に対応させるWebサイトを用意しました。

mod_auth_mellon

mod_auth_mellon を使ってみた を参考にさせていただき、
上記のEC2インスタンスにmod_auth_mellonを導入して、SPメタデータを作成しました。

IdP側

環境

東京リージョンでAWS SSOを有効化し、テスト用のユーザを作成しました。

AWS SSO

ドキュメント を参考にして、カスタム SAML 2.0 アプリケーションを作成していきます。

「カスタム SAML 2.0 アプリケーションの追加」を選択します。
スクリーンショット 2020-12-08 21.58.59.png

設定画面で、IdPメタデータをダウンロードします。
スクリーンショット 2020-12-08 22.04.07.png

先ほどmod_auth_mellonで作成したSPメタデータをアップロードします。
スクリーンショット 2020-12-08 22.07.25.png

「属性マッピング」で、画像のように ${user:subject} を入力して、形式は transient を選択します。
(mod_auth_mellonのデフォルトのNameIDFormatがtransientのようで、別の形式を選択すると上手くいきませんでした。)
スクリーンショット 2020-12-08 22.09.24.png

「割り当て済みユーザー」で、先ほど作成したテストユーザをアプリケーションに割り当てます。
スクリーンショット 2020-12-08 22.13.43.png

SP側

mod_auth_mellon を使ってみた にある手順どおりに、
AWS SSOでダウンロードしたIdPメタデータをEC2インスタンス内に配置してApacheを再起動しました。

動作確認

SP Initiated

Webサイトの対象パスにアクセスすると、AWS SSOのログイン画面にリダイレクトされます。
スクリーンショット 2020-12-08 22.19.17.png

作成済のテスト用のユーザでログインすると、再度Webサイトにリダイレクトされて閲覧することができました。

IdP Initiated

AWS SSOのユーザポータルにアクセスして作成済のテスト用のユーザでログインすると、
AWS SSOに設定したカスタム SAML 2.0 アプリケーションが表示されます。
スクリーンショット 2020-12-08 22.22.53.png

アプリケーションのアイコンをクリックすると、Webサイトに遷移して閲覧することができました。

おわりに

mod_auth_mellonを使うとかなりお手軽にSAML認証を設定することができました。
また、AWSを利用している場合はAWS SSOも使いやすいと思います。

さて、明日の担当は同僚の @kiwi26 さんです。よろしくお願いします!

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