RxJS7のsortedオペレータを自作する

はじめに

RxJavaのObservableにはsortedメソッドが入っているのに、RxJSにはsort関係のオペレータがありません。そのため自作することにしました。対象はrxjs7です。

以下は、RxJava3のObservableのjavadocのマーブル図を引用です。

実装

import {from, toArray, map, mergeMap, of} from 'rxjs'

function sorted(f){
    return x => x.pipe(
        toArray(),
        map(x => [...x].sort(f)),
        mergeMap(x => from(x)), 
    )
}

利用例

from([5, 3, 1, 4, 2])
.pipe(
    sorted((a, b) => a - b),
)
.subscribe(console.log)

実行結果

1
2
3
4
5

注意点（引数なしのソート）

数値のソートは注意が必要です。数値ソートをしようと思って引数を指定しないsortを実行すると、数値で比較するのではなく、辞書順で比較するようです。RxJSとは無関係な挙動です。JSのArrays.sortメソッドの仕様のようです。

from([5, 3, 1, 100, 4, 2])
.pipe(
    sorted(),
)
.subscribe(console.log)

実行結果

1
100
2
3
4
5

したがいまして、数値ソートをするには、コンパレータを引数に渡す必要があります。

おまけ

RxJavaのObservableにreversedメソッドはありません。もちろん、RxJSにも。
ついでなのでreversedオペレータも自作します。sortedと、ほとんど同じです。

import {from, toArray, map, mergeMap, of} from 'rxjs'

function reversed(f){
    return x => x.pipe(
        toArray(),
        map(x => [...x].reverse(f)),
        mergeMap(x => from(x)), 
    )
}