Hello World あたたたた AppleScript編

この記事は 『Hello World あたたたた Advent Calendar 2025』の記事です。
この記事では、AppleScriptで 『Hello World あたたたた』 を実装しています。
『Hello World あたたたた』については ↓こちらをご覧ください。

AppleScriptとは

AppleScriptは、Appleが開発したスクリプト言語です。ユーザーは、スクリプト対応のMacintoshアプリケーションだけでなく、macOS自体の一部を直接制御できます。スクリプト（記述された命令セット）を作成することで、反復的なタスクを自動化したり、複数のスクリプト対応アプリケーションの機能を組み合わせたり、複雑なワークフローを作成したりできます。

おそらく、macOSでのみ動作します。

コーディング例

set aorta to {"あ", "た"}   -- "あ"と"た"のリスト
set hako to ""              -- 出力した文字を溜めていく文字列変数
repeat until hako contains "あたたたた" -- "あたたたた"になるまで繰り返す
	set char to some item of aorta  -- "あ"か"た"をランダムに選択
    set hako to hako & char         -- 出力した文字を hako に追加
end repeat
-- hakoを出力
log hako & "\n" & "お前はもう死んでいる"

コードと文法の解説

変数の宣言・代入

• リストと文字列の2つの変数を宣言します

  set aorta to {"あ", "た"}   -- "あ"と"た"のリスト
  set hako to ""              -- 出力した文字を溜めていく文字列変数
  

繰り返し

• 今回はrepeat-untilを使いました。式が真になるまで（偽の間）繰り返します

  repeat until 式
      -- 繰り返し処理
  end repeat
  

文字列の末尾判定

• 文字列の末尾を判定したいのですが、判定文字列が途中に来ることはあり得ないので、単に判定文字列が含まれているかを判定するだけでよいです。
  もし含むなら ループを終了します

  repeat until ( hako contains "あたたたた" ) -- "あたたたた"になるまで繰り返す
      -- 繰り返し処理
  end repeat
  

文字の選択と文字列の連結

• リストにすることで、リスト内の項目をランダムに選択できます

  set char to some item of aorta  -- "あ"か"た"をランダムに選択
  

  
  

• 文字列の連結には&を使います

  set hako to hako & char         -- 出力した文字を hako に追加
  

文字の出力

• log で出力します　AppleScriptには printのような出力命令がないため、ダイアログに表示します

  log hako & "\n" & "お前はもう死んでいる"
  

  with text buttons { }でダイアログに表示するボタングループを指定し、 default button Xでデフォルトボタンを指定します。
  with title "TITLE"を付加すれば、ダイアログにタイトルをつけることもできます。

実行例

• 次のコマンドをコピペして ターミナルで実行

  osascript -e '
  set aorta to {"あ", "た"}
  set hako to ""
  repeat until hako contains "あたたたた"
      set char to some item of aorta
      set hako to hako & char
  end repeat
  log hako & "\n" & "お前はもう死んでいる"
  '
  

  

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個人的なコメント

ほとんどだいたいの言語で実装されていて、自分に他のどの言語なら書けるのか考えた結果、今回のAppleScriptとなりました。
もう数日残されているので、もう一つぐらい書けないか考えています。

以上