新卒から 3 年ほど自社開発の企業でお世話になったのち、SES 企業に転職し約 1 年半ほど経ちましたが
この度、SES を辞めてまた別の自社開発の企業に転職することとなりました。
せっかくなので、SES として働いて得た知見を共有します。
※この記事は SES がダメとか、自社開発が良いとかそういった内容ではありません。
自己紹介
色々あってまさかの 27 歳で新卒の私を拾ってくれた会社で Web アプリの開発に 3 年従事、
現在は関西の SES の企業でフロントエンドプログラマをしております。
入社してからの 1 年半で関わった案件は 2 件です。
9 月末に退職します。
やめるに至った理由
モダンな開発にアサインされなかった
1 回目の転職理由として、Qiita や Zenn などで見かけるような方々がたくさんいるモダンな開発現場で働きたいという願望がありました。
当時は何を持って「モダン」なのか良く分かっておらず、とりあえず React とかなんか良い感じのライブラリとかフレームワークを扱っている案件なら、アジャイルで開発していて、なんかよくわからないけど CI/CD 環境が整っているだとか、ドキュメントも Excel 方眼紙じゃなくてクラウドサービス使って管理しているだとか、色々と工夫して開発やってるんだろうな〜くらいに思っておりました。
ですが、結局のところ運良く React を扱っているプロジェクトにアサインはしてもらえたものの、開発環境は前職とさほど変わりませんでした。
まぁ 2 案件しか関わっていないので、運が悪かっただけかもしれません。
SES で嫌だったこと
スキルシートでしか判断されないこと
SES 企業に入るとまずどの言語を何年経験してきたか、というスキルシートを記入させられます。
お客様はこのスキルシートを見てエンジニアがどの程度できるエンジニアかを判断します。
なので、これは 27 歳で新卒というメチャクチャな学生時代を送ってきた自分が悪いのですが、たとえ年数以上に経験値が高くても評価されませんし、仕事も任せてもらえません。
(React 未経験で React の案件にアサインしていただけたのは本当に運が良かったと思います)
技術的な議論が発生しないこと
これは案件によりけりなのかもしれませんが、自分が関わった案件は両方ともこの傾向がありました。
仕様に懸念があって改善案を挙げたり、仕事が進めにくいので改善を要求したりとしてきましたが、ほぼその場で却下されます。
もちろん私の意見が悪かったり、ウォーターフォールという開発の特性上仕方のないところもあるのですが、一度却下された意見と同じことを上の方が言うとすんなり通ったりするところを見ると結構嫌な気持ちになりましたね……。
また周囲のメンバーは、あまり私のように意見を言わず言われたことを淡々とこなすタイプが多く、そういった人たちを見ているうちに、自分はこの仕事向いていないのかなぁと思うようになりました。
逆に SES で良かったこと
人間が出来た人が多い
もちろんこれも案件によるのでしょうが、どちらの案件も大手の SIer さんと一緒に働かせていただいたのですが、
やはり大手に勤められるだけあって、良い人が多かったです。というか、良い人しかいませんでした。
仕様について何度も質問しても嫌な顔せず回答してくださりますし、なんと言うか……人間としての余裕があるんですよね。
そう言う人たちに囲まれて仕事をしていく中で、自分はなんて小さいヤツなんだろうと気づくことが出来たことは SES として働いたこの 1 年半での一番大きな収穫だったと思います。
SES はこんな人におすすめ
関東在住の方
いきなり何? と思われるかもしれませんが、地方の SES と東京の SES では結構差があると思います。
今関わっている案件では大阪と東京で分かれて仕事しており、一時期ヘルプとして東京のメンバーに関わる機会があったのですが、明らかにレベルが違いました。
なので、転職活動中に東京の SES 企業のオファー面談のときに「地方でモダンな開発案件はない。地方で 4 年半働いたキミよりこっち (東京) で 1 年働いたエンジニアの方が経験値高いよ」と言われても不思議とあまり怒りが湧いて来なかったんですよね……。まぁそうだろうな〜と思いました。
25 歳くらいまでの方
この業界は幅広い知識が求められますので、まずは広く浅くいろんな案件に関わって、そこからキャリアプランを描いていけば良いのかな〜と思いました。
SES 企業を検討する際注意すべきこと
商流の深さ
求人に書かれている「プライム案件⚪︎% !!」みたいな、アレのことです。
商流の深さは給料に関わってきますが、それだけではなく深ければ深いほど裁量も与えてもらえずやりがいが無くなる傾向にあると思います。
今の案件で言えば、タスクをジョインしている企業ごとに割り振られているため、より適正のあるコーディングのタスクを回してもらえないということがありました。
自分の求めている案件を本当に持っているか
ここはマジで確認すべきです。
なので、自分の希望をうまく言語化できるようにできるようにしておく必要があります。
私は希望をうまく伝えられず失敗しました。
最後に
これから SES を目指す方の何かヒントになれば幸いです。