Supershipグループ Advent Calendar 2022の19日目の記事になります。
Supership株式会社でVPoEを務めております名畑です。
2022年ももうすぐ終わりですね。
ツイステッドワンダーランドは相変わらず毎日ログインしていますし、マジLOVEスターリッシュツアーズはコマフィルムの人気に恐れ慄き、令和版うる星やつらのOPを見たときは「まさかうる星やつらの新作テレビアニメをこの時代に見られるなんて」と感動し、この世の全てに感謝。そんな1年でした。
はじめに
VPoEは「Vice President of Engineering」の略で、エンジニア部門でのマネジメントの責任者を指します。「VP of Engineering」と表記されることもあります。エンジニアの業務が円滑に回るための環境整備や人材育成、採用などマネジメント全般を担当し、エンジニアリング組織の課題を解決していく職業です。
アサインや評価といった社内の仕事はもちろんのこと、採用等の社外と向き合う仕事もVPoEの業務範疇となります。
今回の記事では、去年の今頃から今日までの約1年の間に私が対外的にどのような活動に関わってきたかまとめてみました。公開できないものもたくさんあるので、全てではないですが。
本記事は自分にとっての振り返りであり、会社のPRでもあり、私の目線を通じて昨今のWebエンジニア界隈の一端でも伝わればいいなという思いでもあり、また、VPoEというポジションについている人間がどんな仕事をしているかの解像度が上がることの寄与になればとも思っています。
VPoEというのはインターネット業界にいますと比較的耳にするようになった役割ではあるものの、まだまだ一般的ではないと認識しております。別業種で働くうちの妻はいまだに覚えられず「あなた、VOIPだっけ」とか言いますし。音声通信か。
会社によって求められる役割に違いはあれど、エンジニアのキャリアパスに存在するVPoEという役割がこの記事によって少しでも身近に感じられたなら嬉しいです。
ICT教育
弊社では2021年度よりICT教育支援を開始しております。ICTはInformation and Communication Technologyの略です。要は情報通信技術。
社会貢献
なぜこういった取り組みを行っているのか。
一つにはもちろん社会貢献があります。
ITの急速な普及は教育の現場にも大きな変化を及ぼしております。
小学校でのプログラミング教育必修化についてはかなり話題になりましたのでニュース等で目にされた方も多いかと思います。9割近くの教師が負担増を感じているという調査結果もあります(参考:小学校教師1000人に聞いた「プログラミング教育必修化」最大の課題は?)。
また、新型コロナの影響により社会的にフルリモートが普及したことも、同様に現場の変化を必要としました。変化への対応が非常に困難なことなのは、想像に難くないでしょう。
教育という未来を生み出す場において、できる限りの支援をしていきたいというのが、弊社でICT教育支援に取り組む理由の一つ目です。
機会の提供
もう一つの理由として、弊社における経験の創出があります。
新型コロナの影響によってフルリモートが広まったのは学生だけではなく、社会人もです。年収800万円超のITエンジニア、95%超が「リモート勤務」 年収とリモート割合に相関関係という記事も話題になりました。
物理的な場所の共有が当たり前でなくなったことにより、会社に所属する意義というものが一つ失われたと感じます。
そんな社会において、会社が社員に提供できるものはなんだろうというのは常に課題として私の心に留まっており、そのうちの一つがこのICT教育支援となります。
私も何度もこの取り組みで教壇に立ってきましたが、未来を担う学生たちに自らの知識を伝えるのは、非常にやりがいがあります。その反応によっては、感動もあります。プログラミングに興味を持ってもらえたときは、泣きそうになります。
希望する社員にこの経験を提供したいというのがICT教育支援を行う二つ目の理由です。
まだなかなか機会を頻繁に提供するまでには至れていませんが、徐々に拡大はできておりますので、より推し進めていきたい。
御成門小学校様での取り組み
ICT教育支援プロジェクトの第一弾として、港区立御成門小学校様にて「インターネットを使う上でのマナーとモラル」について授業をさせていただいたのが、2021年の年末頃でした。さらに2022年の初めにはプログラミング教育の機会もいただきました。
- 小学校での「ICT教育支援プロジェクト」がスタート!~「インターネットを使う上でのマナーとモラル」の授業実施報告
- 小学校での「ICT教育支援プロジェクト 」第2弾~「Viscuit(ビスケット)」でプログラミングを楽しもう!~
プログラミング教育の記事には私が教壇に立っている写真も掲載されています。自分の写真を見られるのはともかく、自分の絵を見られるのはかなり恥ずかしい。
本年の秋には、昨年に続き、インターネットマナー・モラルの授業をさせていただきました。昨年授業した児童が私たちのことを覚えていてくれたのがかなり嬉しかった。身が引き締まる思いでもありました。
グループの2022年度技術職新卒有志4名にも参加してもらい、さらには記事も書いてくれました。本記事にも教壇に立つ私の写真など登場します。
港南小学校様での取り組み
ICT教育支援の取り組みを広げたいと考え、5月、港区小学校の校長先生が集まるという会議に参加させていただきました。
そこで弊社の活動事例についてプレゼンテーションを行い、それがきっかけとなり、港区立港南小学校様でも授業をさせていただく運びとなりました。
その第一弾として、インターネットでのマナーとモラルの授業をさせていただきました。夏休みという生活が崩れがちなタイミングを前に注意喚起を行おうというものです。
さらに、夏休みにはプログラミングの特別講座も開講させていただきました。
この特別講座にも2022年度技術職新卒の有志5名に参加してもらいました。
先述の4名と合わせて計9名が参加できたことになります。
特別講座にまつわる記事は下記の2つありまして、前者は当日のレポート、後者は特別講座で使ったツールScratchの紹介になります。どちらも参加した新卒エンジニア自らが執筆してくれています。
過去
ICT教育支援とは銘打っておりませんでしたが、教育機関と弊社との協働自体は2019年度から行なっており、下記のように記事で公開されたものもありますので、興味があればぜひ併せてご覧ください。
- Supershipエンジニア×小学生で「学校の好きなところを集めた動画サイトを作ろう! 」プロジェクトレポート 〜PJ始動!編〜
- Supershipエンジニア×小学生で「学校の好きなところを集めた動画サイトを作ろう! 」プロジェクトレポート 〜サイト完成!編〜
- 「働く」って、どういうこと? Supershipグループ×中学生 オンライン職業インタビューを開催!
登壇
毎年数えるほどではありますが、イベントで登壇させていただいております。
ここでは今年登壇した二つを紹介させてください。
DATA CLOUD WORLD TOUR JAPAN
Snowflake社が開催するDATA CLOUD WORLD TOUR JAPANに弊社のグループ会社であるDATUM STUDIOの武智CEOが登壇し、その事例紹介パートで少しだけお話しさせていただきました。エンジニアとしてのトークです。
下記投稿画像の左上が私ですね。
ペタバイトクラスのデータを Hadoop から Snowflake に移行したお話を Supership 様 @supership_jp と DATUM STUDIO 様 @DATUM_STUDIO から頂いています。広告文脈でのご利用であっため、3PC/ITP などの状況変化に柔軟に対応できること が選定理由の 1 つになったと頂いています。 #DataCloudWorldTour pic.twitter.com/ypEggG4Qac
— Takumi Masuo ❄️ 11/16 #SnowflakeBUILD .local Tokyo (@tmasuo_) October 26, 2022
こういったアピールの機会をいただけるのは本当にありがたいです。
TEPRO 団体連携協議会
先述しました弊社のICT教育支援は、直接学校様とだけやりとりさせていただいているわけではなく、TEPRO様の支援があってこそとなっております。
TEPROは略称であり、正式名称は公益財団法人東京学校支援機構となります。Tokyo Education Promotion and Support Organization for Schoolsの略となります。学校と学校を支援したい団体等とのマッチング活動を行なっています。
このTEPRO様より、弊社の事例をぜひ他の活動団体にも広めてほしいとご依頼いただき、団体連携協議会という場で私からプレゼンテーションをさせていただきました。
この会の模様につきましては下記の記事で公開しておりますのでよければご覧ください。
KGDC
イベントは登壇するだけではなく、運営もやっています。
2020年からKDDI Group Developer Community(KGDC)という取り組みを行なっており、本年もKGDCにて二つのイベントを開催しました。非常に多くの方にご参加いただき、この場を借りて感謝申し上げます
KGDCはKDDIグループのエンジニアの有志で行っている取り組みで、グループ会社で協力して勉強会を開催したり、コミュニケーションの機会を設けるというものです。
弊社CTOの宇都宮が発起人の一人であり、そこに運営として私も加入した流れです。2021年開催のKGDC Tech Conference #0では登壇させていただき、KGDC Tech Conference #1では運営を主導させていただきました。
アイレット、ARISE analytics、au コマース&ライフ、KDDI、KDDIアジャイル開発センター、KDDIウェブコミュニケーションズ、KDDIテクノロジー、コネヒト、ちゅらデータ、mediba、そしてSupershipが現時点で参加しております
私個人としては直近はあまり運営の力になれておらずですが……すみません to 運営の方々。
この取り組みも会社が社員に提供できるものの一つです。
イベント運営にせよ交流にせよコロナ禍でなかなか思い通りに進められないことが多いですが、社員の皆の交流や刺激の場になっていれば幸いです。
テックインターン
2022年度はSupershipとして初めてテックインターンを開催いたしました。まあ、私はほぼ静観モードだったのですが。
テックインターンは広告と検索という2分野で開催され、それぞれを担当した弊社エンジニアが自らの視点で記事を公開していますので、私が変に語るよりはぜひこちらを読んでいただきたいです。
またありがたいことに、参加した学生たちも感想を投稿してくれています。
VPoE やその他社員の方と「リコリス・リコイル」(この時期流行っていたアニメ)について雑談した
私のことも記憶に残ったようで幸いです!!
イベント参加
技術系のイベントには、よく足を運ばせてもらっています。プライベートで訪れることも多いです。
界隈でのそのときの流行り等をつかむのに有益なのです。あと、純粋に楽しい。
技育博
今年の6月にはサポーターズ様が運営する技育博にスポンサー企業の一人として参加させていただきました。
技育博はエンジニアを目指す学生団体/サークルの交流イベントであり技育プロジェクトの一環となります。各々がブースを設けて、活動内容を広めたり、会話したり。
当日の模様は技育博2022ツイートまとめを読むと熱気までも伝わってくるのではないかと思います。
感染拡大防止のため、参加人数も含めてかなり制限があったはずですが、それを感じさせないぐらいの熱い場でした。
どのブースの展示内容も個性的でハイレベルでしたし、お話しさせていただくのも面白いですし。
余談ですが、サポーターズ社の社長である楓様のこちらのツイートの3枚目の写真で首にSupershipを乗せているのが弊社人事、その左隣にいるのが私となります。
ただただ、ただただ尊い。#技育博 pic.twitter.com/eIULN1l1fu
— 楓博光『新卒エンジニア採用マニュアル』出版なう (@kaepon1219) June 25, 2022
さらに余談ですが楓様の著書であるゼロからわかる新卒エンジニア採用マニュアルは今時のエンジニア新卒採用について体系的にまとまった良書です。お薦めです。
逆求人イベント
秋頃から、2024年度新卒採用関連のイベントに参加し、学生の皆様と面談させていただいております。
いわゆる逆求人イベントなんて呼ばれるものですね。
「逆求人」とは、学生や求職者が逆求人サイトなどに「自分の強み」や「経験」といったプロフィールを掲載し、それを見た企業側が学生や求職者に直接アプローチを行う、という新たな採用活動のスタイルを指す。
時期には依ると思いますがサポーターズ様のイベント一覧を見るとどのようなイベントがあるかイメージつけやすいかと思います。
私が新卒だった約20年前にはこういった採用活動は一般的ではありませんでした。
経験する一つ一つが私にとっての勉強です。
学生の皆様、面談でお会いした際はどうぞよろしくお願いいたします。
情報発信強化
今年の秋より会社としてエンジニアの情報発信強化の取り組みを始めました。
アドベントカレンダーだけではなく、一年を通じて頑張っていきます。よろしくお願いいたします。
また、エンジニアによる情報発信の強化に取り組むに至った経緯や決意表明をVPoE(Vice President of Engineering)の名畑が執筆しています。こちらもぜひご一読ください。https://t.co/45WWU4Uv9Z
— Supership (@supership_jp) October 12, 2022
アドベントカレンダー
2021年末
去年の今頃はちょうどAdvent Calendar 2021が絶賛進行中でした。
運営に私はほぼノータッチ(丸投げ)でしたが、記事は書かせていただきました。
新卒採用で会う学生の非常に多くが競技プログラミング(主にAtCoder)の経験をお持ちです。私が出会う学生なので母集団としてはかなり偏るでしょうが、体感としては余裕で過半数です。
そのため、そもそも競技プログラミングがどういうものなのかをきっちり知らないと採用する側として適切な判断が難しいと思ったという経緯でした。
緑になれたときは本当に嬉しかったな。
そして今
Advent Calendar 2022を絶賛進行中となります。
最後までぜひお付き合いください!
宣伝
社外の方々と接点が持てる機会は非常にありがたいものです。もし私で対応できるイベント諸々がありましたらぜひご連絡ください。