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TrueNASにJellyfinを導入した時のメモ。それと利点

Last updated at Posted at 2025-12-05

TrueNAS上にJellyfinを導入した際の設定メモです。
特にアニメ系メディア(AniDB)を扱う場合に必要だった設定をまとめています。

Jellyfin本体のインストール

普通にTrueNASのAppsからJellyfinをインストールです。
主な設定箇所は下記。

WebUI Port: 8096
HTTPS Port:8920
Additional Storage:
- Type: Host Path
- Mount Path: /media ←コンテナ内のパス。固定
- Host Path: /mnt/raid/media ←TrueNASのパス。動画保存場所を指定
GPU Configuration: チェック

※「GPU Configuration」は、対応GPUがある場合のみ有効です(使わなくても動作します)。

Jellyfin本体の設定

WEB UIからの設定です。メニュー毎にまとめ。

全般

優先する表示言語: 日本語

ユーザー

視聴用ユーザーを作成しておく。

プラグイン

順番が前後しますが、先にプラグインを導入。主にアニメ用。
右上の検索窓からanidbを検索してインストール。
Jellyfinはアニメの識別が苦手なので、AniDBプラグインがないと精度が極端に落ちます。

※他にanilistkitsuなどもあります。

ライブラリ:ライブラリ

メディアライブラリーを追加する。ライブラリー毎の設定は下記。主にアニメを想定。

優先するダウンロード言語: Japanese
国/地域: Japan

ここから「メタデータダウンローダー~ほにゃらら」みたいなのが続きますが、
すべて「AniDB」だけチェックを入れます。

その次は「件のイメージを取得~ほにゃらら」が続きますが、
こちらは「AniDB」と「Embedded Image Extractor」「Screen Grabber」に
チェックを入れます。デフォルトのMovieなんたらは外します。

ほにゃらら~でデフォルトの項目を外す理由ですが、
これらは欧米の映画向けに特化しており、
アニメ作品の判定精度を逆に下げるため外しています。

ライブラリ:メタデータ

言語: Japanese
国/地域: Japan

ライブラリ内のフォルダ毎の設定

AniDBプラグインをインストールしても、情報が正常に取得されない場合がほとんどです。
理由は、その動画がAniDBのどの作品IDに該当するかの判定ができないため。
よってディレクトリ構成を整えて、作品IDを指定するための設定ファイルseries.nfoを作成します。

ディレクトリ構成

下記のように作品毎にディレクトリを切って、Season 1フォルダに動画ファイルを配置します。

/media ←ライブラリのルートパス
  /作品名 ←作品毎にディレクトリを切る。名前は任意
    /Season 1 ←一本だけでも劇場版でもOVAでもSeason 1フォルダを作成する
       Episode-S01E01.mp4 ←動画ファイルを置く。ファイル名は後で説明。
       Episode-S01E02.mp4
       ...
    series.nfo ←この作品がAniDBのどのIDなのかを指定するためのファイル。

注意点は以下

  • 複数シーズンの場合でも作品名を分ける。
    • ※AniDBは複数シーズンに対応してないです。1作品=1シーズン扱い
  • シーズン2以降は別作品として別名のディレクトリとする。
    • シーズン2以降の場合でも、内側のフォルダはSeason 1という名前にする。
  • おまけ動画などはSpecialsExtrasというフォルダを作成してそこに置く。

動画ファイル名

動画のファイル名は以下

  • 全体構成はprefix-SxxExx.拡張子
  • prefix部分は全ファイルで揃えた方がよい。
    • 基本は任意だが、数字は含ませない。
  • Sxxはシーズン番号。ただし、AniDBの場合はS01で固定。
  • ExxはEpisode番号。01から02, 03と各話毎に数字を振る。
    • Exxの番号に合わせてエピソードタイトルが取得されます。

※SxxExxはアニメに限らず動画界隈での標準仕様のようです。

series.nfo

series.nfoを作成します。これはJellyfinが自動で読み込んで、
このディレクトリの動画が何の作品なのかを認識させるためのファイルです。
内容は下記。

<?xml version="1.0" encoding="UTF-8" standalone="yes"?>
<tvshow>
  <lockdata>true</lockdata>
  <uniqueid type="AniDB" default="true">123</uniqueid>
  <originaltitle>A(英語名)</originaltitle>
  <title>J(日本語名)</title>
  <sorttitle>S(sort)</sorttitle>
  <year>2000</year>
</tvshow>

AniDBサイトで値を確認、入力

各項目を説明する前に、AniDBのWEBサイトを紹介しておきます。
プラグインのAniDBが取得するメタデータの提供サイトです。

サイトを開いたら、左上のMENU-Searchから作品名を入力して検索します。
例として、下記サイトを開いた場合で説明します。

https://anidb.net/anime/8069

アニメ作品の画像が左上側に表示されます。
その真下のInfoタブの情報をseries.nfoに記載します。
今回の例では下記。

Main Title: Mahou Shoujo Madoka Magica (a8069)
Year: 2011-01-07 until 2011-04-22

この情報をもとにseries.nfoを書き換えます。
最初の3つはAniDBに記載の情報そのままです。最後2つは任意です。

タグ 上記のサンプル値 実際の入力値
originaltitle A(英語名) Mahou Shoujo Madoka Magica
uniqueid 123 8069
year 2000 2011
title J(日本語名) リスト表示用のタイトル
sorttitle S(sort) 並び順用の文字列

設定の反映

初回の場合、メディアライブラリ全体をリフレッシュします。
手順は下記。

  • メディアライブラリの見出し画像の右下の「...」から「メタデータをリフレッシュ」を選択。
  • リフレッシュモードは「すべてのメタデータを置き換える」を選択。
  • 「現在の画像を置き換える」にチェックを入れる。
  • 「リフレッシュ」を押下。

動画の数にもよりますが、完了するまである程度時間がかかります。
リフレッシュが完了すると、先ほどの設定に合わせてメタデータが反映されています。
具体的には

  • 作品の正式タイトル
  • 各エピソードのタイトル(これが自動化されるのが非常に便利)
  • 各エピソードの見出し画像
  • 作品の紹介メッセージ(英語)
  • コミュニティの評価(10段階)
  • 作品タグ
    • HaremとかEcchiとかPantsuとか好き放題つけられてます
    • AniDBの仕様・風土です

クライアント

スマホやAmazon FireTV Stickの公式アプリとしてJellyfinクライアントが配布されています。
それをインストールして、Jellyfinサーバーに接続すると動画視聴ができます。
(細かい設定などは省略)

まとめ

ここまで、非常に手間と感じられたかもしれません。
しかし、それでも導入するだけの利点があります。下記にまとめます。

  • VLCやKodiと違い、低スペックハードでもスムーズに再生できる
  • エピソード毎のタイトルが自動で取得される
  • 一覧表示用の画像やその他周辺情報も自動で取得される
    • 個人的には作品タグが自由すぎて楽しんでます

TrueNAS+Jellyfinは初期設定こそ手間ですが、一度整うと最高のアニメ視聴環境になります。
上記利点に心引かれた方は一度試されることをお勧めします。

しかし

やっぱりseries.nfoを作品ごとに作成するのは面倒なので、
次回はその辺も自動化する方法を探してみます。
(見込みはついてます)

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