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はじめに

この記事は株式会社ナレッジコミュニケーションが運営するチャットボットとAIエージェント Advent Calendar 2025の11日目にあたる記事になります!

この記事では、IT初心者がナレコムAI Agent Studio を使って、企業の業種を調べて社内ルールに則って分類してくれるエージェントを作ってみます。

ナレコムAI Agent Studio とは

直感的なUIで、非エンジニアでもノーコードでエージェント開発ができる法人向けAI Agentサービスです。
公式サイト:https://www.knowledgecommunication.jp/product/narekomu-ai-agent-studio.html

IT未経験の超初心者でも本当にエージェントを作れるか?

ChatGPTに質問するくらいしかAIを触ったことのない人間でも、期待通りの結果を出してくれるエージェントは作れるのでしょうか。

エージェントにやってほしいことは以下の作業。
・企業の業種を調べて、業種によって、その企業をグループに振り分ける

「会社名 業種」で検索したり、事業内容のページを見て確認したり、特に幅広い事業展開をしていると業種がどこになるのかが分からなくなってしまいます。業種が分かったら、次に社内ルールに従って振り分け先を調べる。かなり手間のかかる作業の1つです。
この作業をエージェントに代わってもらおうと思います。
※本記事は初心者目線での内容となっております。

早速エージェント作成画面を開いてみます。
左端にアイコンのようにノード(1つの役割を持つひとかたまり)が並んでいて、それを右の白いエリアにドラッグ&ドロップで配置してエージェントを作成していきます。

➀検索する言葉を決める

まず最初に検索するという作業がありますが、ただ企業名を入れればいいわけではありません。
当然ですが、企業名の後に「業種」という言葉を加えて検索しなければ今回欲しい情報は出てきません。
企業名をコピー&ペーストで入力することも多い中、毎回追加で検索語彙の入力はしたくないところです。

つまり、企業名だけ入れたら、あとは勝手に追加の語彙を付けるようにしたい。

企業名を入力するノードと、企業名の後ろに追加したい語彙を入れるノードを配置し、これを繋ぎます。結合する方法は改行やカンマ区切りなどが選べますが、検索に使うのでスペースを選びます。

これで、「企業名 業種」という検索ワードが自動で作られるようになりました。

➁検索してもらう

検索ワードが出来たので、これを使って検索してもらいます。
Web検索のノードがあるのでこれを置いて、先ほど結合した検索ワードを繋ぎます。

検索件数ですが、そこまで幅広く検索せずとも業種の情報は出てくると思うので5つにしておきます。
これで検索すると、企業の業種について5件分の検索結果が得られるようになりました。

➂参考資料を用意する

次に、検索結果の情報を確認して、結局その企業はどの業種に当たるのかを特定する必要があります。
今回のエージェントでは、業種の判断は総務省の分類項目に従うことにしました。
検索結果から得られた情報を確認して、その企業は分類項目のどこに当てはまるのかを判断する必要があります。

つまり、参考資料を元に情報を分析してほしい。

ということで、エージェントに参考資料を渡します。今回は総務省の分類項目です。
PDFにして、「ドキュメント入力」のノードにドラッグ&ドロップしました。
これだけだとデータをただ持っているだけなので、PDFの内容を抽出してテキスト化します。

これでエージェントの中に参考資料が読み込まれました。

➃業種判定する係を作る

参考資料を用意したので、参考資料を元に業種を判定するフェーズに入ります。
判定係としてLLMのノードを設置します。モデルはChatGPTやClaudeなどが選べますが、デフォルトのGPTにします。
そしてLLMにシステムメッセージ、つまり「あなたの役割」を入力します。
今回は先ほど用意した「参考資料」があるので、プロンプトテンプレートのノードを置いて、LLMに指示を出します。

ざっくり言うと、「あなたは参考資料を元に、入力された情報を確認して、企業の業種を特定してください。そしてその企業は以下のルールによると、どこに振り分けられるのかを教えてください」というようなことを書きました。

入力された情報とは、先ほどWeb検索して得られた情報です。これを入力情報としてLLMのユーザーメッセージに繋ぎます。
ユーザーメッセージはChatGPTで質問事項を入力する部分の位置づけになります。

最後に、LLMの出力結果を表示するノードを置いて完成です。

エージェントの流れ

企業名を入力して実行ボタンを押す

「企業名 業種」で自動で検索

得られた検索結果の情報を確認して、判定係が参考資料を基に業種を判定。

ルールによって、その業種の企業がどこに振り分けられるのかを考える。

振り分け先を出力。

何度か出力を繰り返し、出力結果に丁寧な挨拶は要らない、参考資料の情報も記述されるといい…といった改善点を踏まえて修正をしていきます。
完成した出力結果を見てみましょう。

こちらは閲覧者モードの画面で、ノードの配置やプロンプトなどの変更はできない状態となっています。
自動で追加する「業種」という言葉を変えられたり、参考資料を消されてしまうと困るので、使用者にはそれらを隠して企業名だけを入力して使ってもらえます。

最後に

想定通りの仕上がりにするために格闘したのは、ほとんどプロンプトの部分でした。
そのため、エージェントを作成するといった部分では初心者でも難しい部分はなかったと感じました。エージェントにどの部分でどんな働きをしてほしいかを考えることがポイントだと思います。

このように、ナレコムAI Agent Studioは、コードを使わずにエージェントを作成できます。
今回は一から作成しましたが、用途別のテンプレートも用意されていますので「Webページの要約と翻訳」、「画像・PDFの分析」など、よくある業務ニーズに即対応できます。
また生成AIで気になるセキュリティ部分ですが、エンタープライズレベルのセキュリティ対策があり情報漏洩やデータ流出のリスクを防止できます。

ご興味のある方は、ぜひ下記リンクより詳細をご覧ください。
ナレコムAI Agent Studio 紹介ページ

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