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「プロンプトエンジニアリング」を諦めたら、逆に実務でAIを使いこなせるようになった話

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「プロンプトエンジニアリング」という言葉を聞いて、正直こう思っていませんか?

「そんな長い指示文を書く暇があったら、自分でコード書いたほうが早いんだよ」

X(Twitter)で流れてくる「最強のプロンプト10選」をブックマークしたものの、一度も使っていない。そんな私のような「プロンプトを書くのが面倒なエンジニア」が、結局実務で一番使っている最短のハックを共有します。

きれいな文章を書く必要なんて、最初からなかったんです。


なぜ、私たちはプロンプトを書くのが嫌いなのか

エンジニアにとって、プロンプト作成は「仕様書作成」に似ているからです。
「何を、どういう条件で、どの出力形式で……」と細かく定義するのは、脳のリソースを激しく消費します。

コードを書きたいのであって、AIへの指示書を書きたいわけではない。
そのジレンマを解消するのが、今回紹介する「逆・丸投げメソッド」です。


結論:プロンプトは書くな。「文脈」を投げ捨てろ

指示(プロンプト)を考えるのをやめて、以下の3ステップだけやってみてください。

Step 1:何も考えずに「素材」を貼る

指示文を1文字も書かずに、まずは以下のものをAIにコピペして投げます。

  • エラーログの塊
  • 関係しそうなソースコード(数百行あってもOK)
  • Slackでの雑な依頼文や、散らかったメモ

Step 2:一言だけ「感情」を添える

AIへの指示は、これだけで十分です。

「これで詰まってる。どうにかして」
「これ、修正するのダルいんだけど、いい案ある?」

「何をしてほしいか」を言語化する前に、まず材料を全部渡す。 これだけで、AIは勝手に推論を始めてくれます。

Step 3:AIに「俺に何を言わせたい?」と聞く(重要)

ここが一番のポイントです。
自分から完璧な指示を出すのではなく、AIに自分を「インタビュー」させます。

「これを実装したいんだけど、何の情報があればお前は完璧なコードを書ける? 箇条書きで質問して」

これ、魔法の言葉です。プロンプトを考える労力を、AIにアウトソーシングするわけです。


なぜこの方法が「実務」で強いのか

エンジニアにとって、一番ストレスなのは**「AIとの認識のズレ」**による手戻りです。

  • 従来のやり方: 頑張って書いたプロンプト → AIが勘違い → 修正指示 → 疲弊
  • このやり方: AIに質問させる → 自分がそれに答える(Yes/NoレベルでOK) → 精度100%

プロンプトを作るのではなく、「AIによるヒアリング」に応じるだけ。 これなら脳のリソースを使いません。


実践例:README作成を5分で終わらせる

例えば、READMEを書くのが面倒なとき。

  1. ls -R の結果と、主要なソースコードを2〜3個コピペする。
  2. 「これ、いい感じのREADMEにして。まずは構成案を出して」とだけ打つ。
  3. 出てきた構成案に「3番は不要。5番をもっと手厚く」とダメ出しだけする。

これだけで、自分で1から書くより10倍マシなものが完成します。


ツールにこだわりすぎない(でも速いものを選ぶ)

この「対話型」の進め方をする場合、一番大事なのは「レスポンスの速さ」と「コピペのしやすさ」です。

私はPCではCursorを使っていますが、外出中や、ちょっとした実装方針の壁打ちには、動作が軽い ChatArt などのAIツールを使っています。
(※Webでもスマホでも、思いついた時に「素材」を投げ込める環境を作っておくのがコツです)


まとめ:エンジニアなら「楽」を極めよう

「プロンプトが下手」なのは、あなたが悪いのではなく、AIを過大評価して「一発で正解を出させよう」としているからかもしれません。

  1. まずは情報をダンプする(コピペ)
  2. AIに質問させる
  3. ダメ出しする

この3ステップだけで、明日からの開発効率はマジで変わります。プロンプトなんて、もう頑張って書かなくていいですよ。

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