・嗚呼、面倒だ。
新規企業の立ち上げに伴って筆者がシステム構築を任されたのだが、設立前は既存からの脱却を掲げてGoogleワークスペースが猛烈に推されたものの、いざ導入してみるととても使いづらかった。
それこそ運用でどうにかなるレベルじゃないぐらい使いづらかった。
こうして不満が一瞬にして大爆発したのでM365に戻すこととなったが、メールが既にGmailに流れ込んでいたため、移行作業が必要となった。
移行作業するにあたってExchange管理センターを眺めていたところ、自動化で移行してくれるようなオプションがあったがそれを解説する記事がなんと翻訳ガバガバのDocsしか無かった。
じゃあQiitaに書くしかないな。
・前提条件
・M365管理センターとAzurePortalでドメインの所有権確認が完了していること
・ExchangeOnlineを含むライセンスが購入済みであること
・Googleワークスペース・M365共に管理者であること
・GoogleCloudにて利用規約の同意が完了していること😡😡😡
利用規約同意が済んでないと設定時にエラーが出ます(1敗)
・レッツ移行
・Exchange管理センターへGO
Exchange管理センター>移行バッチに行こう。
ちなみにこのリンクはちゃんと移行バッチ画面が開くリンクにしているぞ☆
・さあ設定
・素敵な名前をつけなきゃ
上部の「移行バッチの追加」をクリックし、名前を入力し次に行く。
↓
次に、移行の種類を種類を「Google Workspace(Gmail)からの移行」にして次へ
・悪名高きアレ
Google Workspace の移行の前提条件が開くので開始ボタンを押し、Googleへのログインを行う。
2回ログイン画面が出る場合もあるので忘れずに。
ポップアップブロックでログイン画面が出ないときもあるから気を付けてね
うまくいけば完了と共にjsonファイルのダウンロードが始まるので忘れずにダウンロードする。
GoogleCloudで利用規約の同意を忘れていませんか?忘れるとここでエラーが出ますよ!
・忘れることなかれ、権限設定
jsonファイルをダウンロード後、次に行きたくなる気持ちは十分にわかるが次に進まず新たに表示されたクライアントIDとリソースをコピーし、リンクボタンがあるのでそこをクリックする。
クリックすると、ドメイン全体の委任画面が表示されるので新しく追加をクリックし、クライアントIDとOauthのスコープにそれぞれクライアントIDとリソースをそのまま入力して承認を押す。
・Exchange管理センターセンターへカムバック
権限設定が完了したら、管理センターへ戻って「次へ」をクリック後、「新しい移行エンドポイントの作成する」を選択し「次へ」を押す。
・移行エンドポイントへ行こう(激うまギャグ)
移行エンドポイントの作成が始まるので「名前」を入れて「次へ」を押す。
・伏線回収ポイント
表示された画面に「移行対象のメールアドレス」(管理者IDがオススメ)を入力し、さっきダウンロードしたJSONファイルをアップロードする。(失くしたって?じゃあ最初からやり直し)
ドメイン全体の委任設定を忘れるとここでエラーが出る。
問題なく完了したら次へをクリック。
・CSVって一から作るとめんどくさいよね
メールアドレス取り込み画面が表示されるのでCSVをアップロードする。
え?そんなもの無いって?わかるよカ〇ジ君…
Excel開いて1行目に「EmailAddress」を書いて、その下からずーっと行方向にメールアドレスを羅列して最後にCSVで保存すればOK
もしくはGoogleワークスペースから出力したメールアドレスCSVにあるアドレス列の1行目を「EmailAddress」に変更してアップロード後、アップロード画面にある「不明な列を許可する」にチェックを入れてもOK
・ラストスパート
「ターゲット配信ドメイン」を記入して、移行対象にチェックを入れて次へ
裏技
既定ではGoogleワークスペースからExchangeOnlineへの移行時はメール ルーティング用のサブドメインをGoogleワークスペース側に設定する必要があり、「ターゲット配信ドメイン」にはそれを入れなければならない。
参考リンク:Exchange Onlineでの Google ワークスペースの移行の前提条件
だがこれはダウンタイムを無くして移行するためのお作法であり、ぶっちゃけダウンタイムを用意してバツンと切り替えることが許容できるのであればそれを設定せず、ドメインを「ターゲット配信ドメイン」にぶっこんでもぶっちゃけ動く。
最後に、バッチのスケジュールを決めて実行後見守ればOK
・無事終わったわけだが、心に残るものは
こうして移行が無事完了を迎えた。
正直ちゃんとニーズを検証してユーザの要望を聞くというインフラの基礎の基礎を放り出した結果このような記事がこの世界に生まれてしまったわけである。
Googleワークスペースの設定を死に物狂いで終わらせて、いざ!という門出から一転してどん底に叩き落され、心あらず虚無中でM365を構築する筆者にあるものは・・・
何なんすかねこれ
プロデューサーさんは何だと思います?-アイドルマスター シャイニーカラーズ 芹沢あさひ 朝コミュ