20
26

Delete article

Deleted articles cannot be recovered.

Draft of this article would be also deleted.

Are you sure you want to delete this article?

More than 3 years have passed since last update.

RDP Wrapper Libraryが突然使えなくなった!

Last updated at Posted at 2019-05-15

RDP Wrapper Libraryが突然使えなくなった!

RDP Wrapper LibraryはWindowsのHomeエディションでリモートデスクトップ(RDP)のホストをサポートさせることが出来ます1

Windowsアップデートしたタイミングで突然使えなくなりました。どうやらGitHubのissuesを見る限り、Windowsのアップデートで使えなくなってしまうことが多々あるようです。原因はWindowsのビルドバージョンごとに異なるようです。これをやれば解決する、と考えない方が良さそうです。自分が使えなくなった時の対処方法を記載していきます。

動作確認環境

  • Windows 10 Home Edition 64bit

バージョン番号およびビルド番号

ビルド番号10.0.17134.706(KB4493464)

GitHubのissuesで解決方法が記載されています。「termsv.dll」を対応するバージョンに入れ変えて解決です。

動作しない状態で「RDPConf.exe」を実行すると下記画像の状態になっています。Lister stateで[not suppoerted]と表示されます。

RDPConf.exe

以下に修正方法を記載します。

  1. 「コントロールパネル -> 管理ツール -> サービス」で「Remote Desktop Services」を停止する(関連サービスも停止するという旨のダイアログがポップしますので停止)
  2. 「%windir%System32¥termsv.dll」を「termsv.dll.old.10.0.17134.706」などにリネームする2
  3. 対応バージョンの「termsv.dll」を上記のGitHubのissuesからダウンロードする(分かり辛いですが探してください)
  4. ダウンロードした「termsv.dll」を「%windir%System32」に移動する
  5. OSを再起動する(「Remote Desktop Services」を開始させるため)

修正後に「RDPConf.exe」を実行すると下記画像の状態になります。Service stateのバージョン番号が「10.0.17134.1」となり、Listener stateは[fully supported]と表示されます。この状態で「RDPCheck.exe」を実行して接続確認してください。

RDPConf.exe

ビルド番号10.0.18362.267(KB4505903)

GitHubのissuesで解決方法が記載されています。設定ファイルを更新してくれるバッチファイルを作成した方がいます。詳細な説明は省きます。

  1. 上記のIssueページから rdpwrap_ini_updater_(02_August_2019).zip をダウンロード。
  2. uninstall.bat実行
  3. install.bat実行
  4. ダウンロードファイル展開後の「rdpwrap_ini_updater.bat」と「re-install.bat」を「%ProgramFiles%/RDP Wrapper」にコピー
  5. セキュリティソフトの除外フォルダに「%ProgramFiles%/RDP Wrapper」を追加
  6. 管理者権限で「re-install.bat」を実行

ビルド番号10.0.18362.657

GitHubでなんと自動更新するバッチファイルが公開されています。この記事はもはや用済みかもしれません。設定するとOS起動時に更新を行うようになるようです。
ただし、RDPWrapperインストールフォルダは %ProgramFiles%\RDP Wrapper" に限定されるようです。

  1. 上記のIssueページから autoupdate-v07.09.2019.zip をダウンロード
  2. RDPWrapperフォルダに、解凍後のファイル(helper)とフォルダ(autoupdate.bat)を配置
  3. autoupdate__enable_autorun_on_startup.bat を管理者権限で実行(OS起動後のスケジューラに登録)
  4. セキュリティソフトの除外フォルダに「%ProgramFiles%/RDP Wrapper」を追加
  5. autoupdate.bat を管理者権限で実行

ビルド番号10.0.19041.84

Preview Insider Buildで時期バージョンにしたところ、公式のRDPWrapperでの自動更新バッチファイルに対応していませんでした。GitHubのIssuesで解決方法が公開されています。公式ではないですが他の方が対応した設定ファイル(rdpwrapper.ini)がありましたので、その設定ファイルを自動更新バッチファイルに追記して解決しました。PCを再起動したら自動バッチファイルが実行されます。

autoupdate.bat
REM -----------------------------------------
REM Location of new/updated rdpwrap.ini files
REM -----------------------------------------
set rdpwrap_ini_update_github_1="https://raw.githubusercontent.com/asmtron/rdpwrap/master/res/rdpwrap.ini"
set rdpwrap_ini_update_github_2="https://raw.githubusercontent.com/saurav-biswas/rdpwrap-1/patch-1/res/rdpwrap.ini"
- REM set rdpwrap_ini_update_github_3="https://raw.githubusercontent.com/....Extra.3...."
+ set rdpwrap_ini_update_github_3="https://raw.githubusercontent.com/affinityv/INI-RDPWRAP/master/rdpwrap.ini"

その他

RDP Wrapper Library関係で困ったこともまとめておきます。

インストーラでインストール失敗したのでアンインストールしようとしたが出来ない [GitHubのissues](https://github.com/stascorp/rdpwrap/issues/377)で、Windows 10はインストーラに対応していない(2019/04/12時点)、という内容の記事がありました。インストーラを使用してインストールした場合、中途半端にインストールされ、コントロールパネルからアンインストール出来ない現象が発生します。 上記URLで投稿されていますが、Microsoftの公式アプリケーションを使用してアンインストールを完了させます。今回の事象に関わらず、お世話になりそうなアプリケーションです。 https://support.microsoft.com/en-us/help/17588/windows-fix-problems-that-block-programs-being-installed-or-removed

参考

  1. インストール方法は@aoi70さんがQiita記事を投稿しています。Homeエディションでリモートデスクトップ接続したい人は是非インストールしてみてください。

  2. ファイルのアクセス権を変更する必要があります。わからない人はWindowsのアクセス権修正方法について別記事に投稿しています。

20
26
2

Register as a new user and use Qiita more conveniently

  1. You get articles that match your needs
  2. You can efficiently read back useful information
  3. You can use dark theme
What you can do with signing up
20
26

Delete article

Deleted articles cannot be recovered.

Draft of this article would be also deleted.

Are you sure you want to delete this article?