はじめに
どうも、ムラジュンと申します。
大手SIerでインフラエンジニアとして働いていましたが、
ふらっと参加した転職フェアがきっかけで、気づけば転職が決まっていました。
いまは年休消化期間で時間もあり、せっかくなので今回の転職活動をゆるくまとめてみようと思います。
「技術好きなのに評価されづらい」「環境を変えたいけど一歩が踏み出せない」
そんな気持ちを持っているエンジニアの方の参考になれば幸いです。
軽く自己紹介
30歳まで音楽活動をしており、その後に未経験採用バブルの波に乗ってエンジニアへ転職。
現在はインフラエンジニア歴10年ほどになります。
これまで主にオンプレ・仮想サーバの構築、AWSやAzureなどのクラウド基盤の設計・構築を担当してきました。
事の始まりは、会社への “もわっとした不安”
自分がいた会社は、ざっくり言うと「キャリアを積むならPMになるしかない」という状況でした。
ただ、自分は技術を習得し、それを活かしてバリバリ現場でやっていきたいタイプで、
PMの道がどうにも自分にしっくり来ませんでした。
そのため、身近な上長に何度か、
「部署でまだ手を出したことがない領域、特にクラウド周りに挑戦したいです!」
と希望を伝えていました。
しかし、部署としては新しい技術領域に対して慎重で、
チャレンジする雰囲気もほとんどありません。
「やりたい技術」と「求められる方向性」がどんどんズレていく感覚が強くなっていきます。
そんな毎日が続き、心の中に“もわっとした不安”が溜まっていったのが、
今回の転職のきっかけになったように思います。
技術に興味がないメンバーたち
部署内を見渡しても、技術への関心が高いメンバーはあまりおらず、
生成AIのような新しい領域にも、誰も触れていないように見えました。
何よりつらかったのは、
「この人みたいになりたい」と思えるロールモデルが身近にいなかったことです。
技術を伸ばしていきたい自分にとって、
成長のイメージを描けない環境は、じわじわ効いてきます。
気づけば、こんな不安が頭をよぎるようになっていました。
「このままここにいたら、自分も技術的に停滞してしまうんじゃないか……?」
この“静かに腐っていくような恐怖感”が、
転職を意識し始めたもう一つの大きな理由でした。
ふと、SNSで見かけたエンジニア転職フェアの広告に目が止まる
金曜日の仕事終わり、ソファに寝っ転がってだらだらSNSを眺めていたとき、
翌日の土曜日に近場でエンジニア向け転職フェアが開催されることを知りました。
ただ、そのときの自分はというと、
「転職フェアって開発エンジニア向けじゃないの?
インフラって需要あるんか…?」
という、今になって振り返るとよく分からない先入観を持っていました。
とはいえ、
“今のエンジニア市場ってどうなってるんだろう?”
“どんな技術を持ったエンジニアが求められてるんだろう?”
そんな調査的な意味合いで行ってみる価値はありそうだと思い、
その場でパパッと登録して翌日に会場へ向かうことにしました。
あれ?なんかウケがいいなあと感じた実感
会場に着くと、開発寄りなのかインフラ寄りなのか分かりやすいよう、
胸元にステッカーを貼られる仕組みになっていました。
イベント自体は「私服OK」でしたが、会場にはスーツ姿の方もちらほら。
自分はというと、
「まあ慌てて転職したいわけじゃないし、情報収集がてら気楽に話すか〜」
くらいの軽い気持ちで、声をかけてもらったブースに着席しました。
事前に作成した業務経歴書を見せながら、
「管理職ではなく、技術エキスパートとしてキャリアを伸ばしたいんですよね」
と自己紹介を交えて雑談していると……
思いのほかウケがいい。
さらに会場では、事前登録していると“スカウトメール”が届く仕組みになっていて、
それをきっかけにその場の企業さんと話せるようになっていました。
それもあって、自然といろんなブースへ足を運ぶことに。
気づけば、最終的に20社近くの企業さんとやり取りすることができていました。
その中で、なぜウケが良かったのか率直に聞いてみると、こんなフィードバックをもらいました。
- 話し方がはきはきしていて聞き取りやすい
- コミュニケーションが取りやすい・説明が分かりやすい
- キャリアの軸が明確(技術で勝負したい姿勢が良い)
- インフラ技術の経験年数として十分な土台がある
自分としては普通に話していただけだったので、
「そんなところを見てるんだ」と少し驚いたのを覚えています。
最終的にカジュアル面談へ進むのを決めた条件
結局、イベント終了ギリギリの時間まで会場にいました。
スカウトメールは次々届くし、会場でもめちゃくちゃ声をかけられるしで、終盤にはだいぶ疲れていました。
それでも、いくつか「話したいな」と思える企業さんと出会うことができ、
最終的には 次の条件 でカジュアル面談へ進む会社を決めました。
- 自分が興味を持った企業であること
- 当日のうちに連絡をくれた企業であること
やっぱりレスポンスが早い企業さんのほうが、
「この人と話したい」「ぜひ次につなげたい」という気持ちが伝わってきます。
自分を必要としてくれている感覚があり、
この基準が、一歩踏み出す決め手になりました。
カジュアル面談~選考~内定~オファー面談まで
最終的に4社の企業さんとカジュアル面談・選考まで進み、
ありがたいことに、そのすべてで内定をいただきました。
自分が希望していた技術領域(クラウド・インフラ・自動化など)にもどの企業さんも前向きで、
「技術で勝負したい」という気持ちを理解してくれているのが嬉しかったです。
そして、気になる給与条件はというと、かなり幅がありました。
- A社:年収は現職とほぼ同じ
- B社:年収 +50万円
- C社:年収 +100万円
- D社:年収 +200万円
もちろん企業ごとに制度や給与体系が異なるため単純比較はできませんが、
それでも「ここまで差が出るものなのか…」と正直驚きました。
特に C社とD社 は自分を高く評価してくださって、
「ぜひ来てほしい!!」という強い気持ちが伝わってきました。
面談はオンラインでもOKとのことでしたが、
実際にお会いして話をさせてもらう機会も作っていただき、
その熱量を直接感じることができました。
チャレンジさせていただき、高く評価していただいたD社に決定
自分のやりたいことは、正直どの企業さんでも実現できそうだと感じていました。
そうなると、最後は 福利厚生・年収・働く人の雰囲気・会社としての方向性 といった細かい部分で判断することになります。
その中で、最終候補は C社とD社 に絞られました。
どちらも自分をしっかり評価してくれて、面談でも熱量を感じられる素敵な企業さんです。
ただ、D社はとくに「ぜひ来てほしい」という気持ちを強く伝えてくださり、
自分が挑戦したい技術領域へのチャレンジも積極的に後押ししてくれる姿勢が印象的でした。
本当に迷いましたが、
最終的に D社へ入社することを決めました。
いまからD社で働けることが本当に楽しみで、
年休消化の期間中も “業務の予習” として技術キャッチアップをバリバリ進めようと思っております。
まとめ 不満がある人は転職活動をしてみよう
今回、転職フェアに参加して企業さんと直接お話しする中で、
人材不足、特に“自走できるミドル層のエンジニア”を求めている会社が本当に多い と感じました。
ある程度経験を積んでいて、
「現職の方向性に違和感がある」
という思いが少しでもある方は、
一度こういったイベントに足を運んでみることを強くおすすめします。
僕自身も、ほんの軽い気持ちで行ってみたら、
まさかの転職先が決まり、結果的に大満足の流れにつながりました。
この記事が、皆さんの“ちょっとした一歩”のきっかけになれば幸いです。
ここまで読んでいただき、本当にありがとうございました。




