VSCode 拡張で使用される Prettier はデフォルトのバージョンを保持している件について

はじめに

Visual Studio Code(VSCode) では拡張機能としての Prettier が作成されています。
https://marketplace.visualstudio.com/items?itemName=esbenp.prettier-vscode

ここで、package.json に prettier を書いていないのになぜVSCode 上で使用できるのか疑問になったので調査しました。

結論

VSCode 拡張機能における Prettier はデフォルトのバージョンを保持しているようです。
具体的には、VSCode 拡張機能で使用される Prettier は

1. package.json にprettierが定義されている場合、ここに記載されたバージョンを使用
   1. package.json にprettierが定義されていなくても、グローバル環境にPrettier がインストールされている場合はこのバージョンを使用
2. package.json にprettier定義されていない場合、VSCode 拡張機能で用意されたデフォルトのバージョンを使用
   1. 2025年6月25日時点のVSCode拡張機能のPrettier(11.0.0)では、フォーマットの際、バージョン2.8.8 が使用される

実際に試してみる

package.json にprettierが定義されている場合

以下画像のように package.json にprettierが定義されている場合、VSCode上でファイルにフォーマットをかけると、package.json に記載されたバージョンが使用されます。
（今回はv2系をprettierで使用していますが、v3系でも同様の結果になります）

package.json にprettierが定義されていない場合

以下画像のように package.json にprettierが定義されていない場合、VSCode 拡張機能で用意されたデフォルトのバージョンが使用されます。
調査時点で確認したVSCode拡張機能のPrettier(11.0.0)では、フォーマットの際、バージョン2.8.8 が使用されました。