はじめに
2025年6月9日(US時間) に Amazon Elastic VMware Service (Amazon EVS) のパブリックプレビューが開始になりました!
それに合わせて Amazon EVS と Amazon FSx for NetApp ONTAP の統合が開始されました。
ストレージ容量を多く必要とする環境などにおいて、FSx for ONTAP を外部ストレージとして利用できるのは、コスト削減の観点からも魅力的な選択肢になります。今回は、FSx for ONTAP を Amazon EVS のNFS データストアとして連携する方法を試してみました。
結論から言うと、簡単に接続できました!
アーキテクチャ概要
上の図のように、Amazon EVS 環境の ESXi ホストから、FSx for ONTAP のファイルシステムに接続ができ、NFS データストアとして利用ができます。VPC ピアリングや、AWS Transit Gateway 経由での接続を必要とせず、同一 VPC 内での接続により、低遅延で高性能なストレージアクセスが実現されます。
Amazon EVS では同様に iSCSI データストアとしても利用ができます。iSCSI データストアとしての利用は別途作成したいと思います。
大まかな展開手順
FSx for ONTAP ファイルシステムの作成
- Amazon FSx 管理コンソールにアクセス
- 「ファイルシステムを作成」をクリック
- 「Amazon FSx for NetApp ONTAP」を選択
- 「スタンダード作成」を指定
- 「ネットワークとセキュリティ」にて以下を指定:
- 「バックアップとメンテナンス」にて、毎日の自動バックアップを「無効」にします。
あくまでも今回は検証を目的にデプロイをしているため、本番利用の際はセキュリティグループの設定を含めそれぞれの項目についての要件に応じた設定を行なってください。
FSx for ONTAP のボリュームを Amazon EVS に NFS データストアとして接続する
Amazon EVS の vCenter Server に vSphere Client でアクセスをし、以下の操作を行います。(オンプレミスで NFS データストアに接続するのと全く同じ手順です。)
-
「タイプ」として「NFS」を選択
-
今回は「NFS 3」を選択
-
以下の情報を入力:
- 名前: 任意の名前
- フォルダ: ボリュームを作成する際に指定したジャンクションパスを指定
- サーバ: FSx for ONTAP のストレージ仮想マシン(SVM)の NFS IP アドレスを確認し、入力
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「ホストのアクセシビリティ」の手順で、データストアへのアクセスを必要とするすべてのホストを選択し、「次へ」をクリックして続行します。
まとめ
FSx for ONTAP を Amazon EVS のNFS データストアとして連携してみました。EVS 固有のステップなどなく、とても簡単に NFS データストアとして ONTAP のボリュームを接続することができました。とても簡単だったので記事も薄くなりました笑
詳細なステップは NetApp のサイトにとてもわかりやすく載っていますので、是非確認ください。
FSx for ONTAP を外部データストアとして利用する主なメリット:
- AWS のネイティブサービスとして、短時間でセットアップ完了
- NetApp ONTAP の豊富な機能を活用
- 柔軟なスケーリング
- 柔軟な料金体系
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