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この記事を見つけてくれてありがとうございます!
またお会いしましたね、こんにちは。
相変わらずうだつの上がらないブラック社畜です。
初めて御覧いただいた方は初めまして。
AIは料金が10分の1になったそうですが、私の残業代は最初から0円なので値下げの余地がありません。
水曜日のテーマは「AI」です。
この記事では、今週のAIニュース3つ、いまのAIの流れ、そして特集としてExcel・パスワード・手順書で使えるAI連携3選が分かります。
AIは「大事な操作の前に必ず確認を取る」ように作られているそうですが、うちの部長は確認なしで仕事を振ってきます。
1. 今週の注目AIニュース3選
OpenAIがコスパ重視の「GPT-6.1 Terra」を公開(10月26日発表)
ChatGPTを作るOpenAIは10月26日(現地時間)、料金の安さを重視したモデル「GPT-6.1 Terra」を発表しました(ITmedia AI+、10月27日報道)。
書類を作る・読み取る、画像を理解する、パソコンを操作するといった日常の仕事が得意とされています。
OpenAIは、最上位の「GPT-6 Astra」と一部で同じくらいの性能を、10分の1の単価で出せるとうたっています。
API(アプリ同士がデータをやり取りする窓口)の料金は、100万トークン(AIが文字を数える単位)の入力で1ドル、出力で5ドルです。
前の版は出力12ドルだったので、半分以下になった計算です。
有料プランの利用者は、発表当日からChatGPTの仕事向け画面などで使えます。
会社でAIを使っている方にとっては、「同じ予算でたくさん使える」選択肢が増えたニュースです。
Anthropicがアメリカで株式の上場を申請(10月26日発表)
AI「Claude」を作るAnthropicは10月26日、アメリカの証券取引委員会に上場のための書類を出したと発表しました(Anthropic公式)。
上場先はアメリカの株式市場「ナスダック」で、株の数や値段はまだ決まっていません。
CBS Newsの報道によると、2026年上半期の売上高は163億ドルで、前年の同じ時期の10倍以上に増えました。
一方で、同じ期間の赤字は807億ドルと、売上の5倍近くにのぼります。
たとえるなら、行列のできるお店なのに、新しい厨房を作る費用が売上を大きく上回っている状態です。
Claudeを使っている方が、今すぐ何かする必要はありません。
中国Moonshot AIが「Kimi K3.1 Pro」を発表(10月23日発表)
中国のAI企業Moonshot AIは10月23日(現地時間)、新モデル「Kimi K3.1 Pro」を発表しました(ITmedia AI+、10月26日報道)。
一度に読み込める量は最大100万トークンで、文庫本なら何冊分もの文章をまとめて扱える大きさです。
11月4日までに、AIの中身を誰でもダウンロードできる形(オープンウェイト)で公開する予定とされています。
仕事で使う場合は、データがどこで処理されるかを会社のルールで確認しましょう。
2. 最新トレンド:「ずっと働くAI」と「AIを使った攻撃」
常駐するAIエージェントが広がる
今週目立ったのは、動き続ける「常駐型」のAIエージェント(目的を伝えると自分で手順を考えて作業するAI)です。
Anthropicは10月21日、Claudeが先回りして仕事を進めるアプリ「Claude Duet」の試験提供を発表しました(Claude公式)。
メールやチャットなど6,000以上のサービスとつながり、利用者がいない間も作業を続けます。
ただし、メールの送信や支払い、署名、削除の前には必ず利用者の承認を待つ仕組みです。
いまはアメリカの有料プラン利用者向けで、順番待ちの登録制です。
同じ種類のOpenAIの「dots」については、OpenAI Japanの社長が10月20日、週ごとの利用者数で日本が世界2位だと説明しました(ITmedia AI+)。
AIを悪用した攻撃が日本企業を狙う
便利さの裏で、AIが攻撃に使われるニュースも出ています。
セキュリティ会社のGMOサイバーセキュリティ byイエラエは10月19日、日本企業約20社への攻撃に、AIで自動的に侵入を試すツール「ARTEX」が使われていたと公表しました(ITmedia AI+、10月21日報道)。
攻撃者は、不正な通信を止める壁「WAF」に引っかからないよう、数百の接続元を切り替えていたとされます。
同社は「WAFがあるから修正プログラムの適用は後回しでよい」という考えは危険だと警告しています。
AIで攻撃の手間が下がった分、守る側も基本の対策を急ぐ必要があります。
3. 今週の特集:Excel・パスワード・手順書で使える「AI連携」3選
今週、公式の発表で確認できた「身近な道具×AI」の組み合わせを3つ紹介します。
連携1:デジタル庁「Harunobu」× ChatGPTなどの生成AI
- 何と何を:デジタル庁が公開した採点ツール「Harunobu」と、ChatGPT・Gemini・Claudeなどの生成AI
- どうつなぐ:HarunobuでExcelやCSVの表を採点し、出てきた結果(JSONというデータの形式)をAIに渡す
- 何ができる:セル結合だらけの「神Excel」を、機械が読みやすい表に直すための手順やプログラムをAIに作ってもらえる
- 気をつける点:動かすにはDockerなど少し専門的な準備が必要。AIに渡す前に、表に個人情報が含まれていないか確かめる
Harunobuは10月21日に公開され、表が「機械にとって読みやすいか」を100点満点で採点します(ITmedia AI+)。
デジタル庁のブログでは、採点結果をChatGPTに渡して、Excelを加工するプログラムを作る例が紹介されています。
たとえるなら、Harunobuが「健康診断の結果表」を出し、AIがそれを見て「改善メニュー」を考えてくれる分担です。
連携2:1Password × AIエージェント
- 何と何を:パスワード管理アプリ「1Password」と、MetaのMuseやClaude Duet、ChatGPTのdotsなどのAIエージェント
- どうつなぐ:AIがログイン画面に来たら1Passwordに許可を求め、利用者が承認すると1Passwordが直接入力する
- 何ができる:AIにパスワードを教えずに、ログインが必要なサイトでの作業を任せられる
- 気をつける点:Claude DuetやChatGPT向けは「近日対応」。日本での提供状況は発表に書かれていない
1Passwordは10月22日にこの仕組みを発表し、個人・家族向けのプランなら追加料金なしで使えるとしています(1Password公式ブログ)。
AIは扉の前まで行き、鍵は持ち主の承認を受けて1Passwordが開ける、という分担です。
連携3:Agent Skills × ChatGPT・GitHub Copilot・VS Code
- 何と何を:AIに仕事の手順を教える共通の形式「Agent Skills」と、ChatGPTやGitHub Copilot(プログラム作りを手伝うAI)、VS Code(プログラムを書くアプリ)など
- どうつなぐ:「SKILL.md」という説明書のファイルを入れたフォルダを1つ作り、対応するAIに読み込ませる
- 何ができる:「うちの部署の報告書の書き方」のような手順を一度書けば、複数のAIで使い回せる
- 気をつける点:他人が作ったスキルを入れるときは、中身を確かめてから使う
Anthropicは10月22日、Agent Skillsを、Linux Foundation傘下の中立的な団体に寄付したと発表しました(Anthropic公式)。
すでに70以上のサービスが対応し、約100万のスキルが公開されているそうです。
「業界共通のルール」になったことで、AIを乗り換えても手順書が無駄になりにくくなります。
3つとも、つなぐ前に「AIにどこまで見せて、どこまで任せるか」を決めておくことが大前提です。
4. 社畜目線の考察:今日からできること
考察:AIは「安く・ずっと・つながって」働く時代へ
今週のニュースを並べると、AIは料金が下がり、休まず働き、いろいろな道具とつながる方向へ一気に進んでいます。
筆者の予想ですが、これからは「どのAIが賢いか」よりも「AIにどこまで鍵を渡すか」を決められる人が重宝されると見られます。
今日からできること1:自分の「手順書」を1つ書いてみる
毎週くり返している作業を1つ選び、手順を箇条書きにしてみましょう。
それをAIへの指示に使えば、Agent Skillsの考え方を体験できます。
今日からできること2:パスワードの使い回しをやめる
AIに作業を任せる前に、まずはパスワード管理アプリを使い、同じパスワードを複数のサイトで使っていないか確かめてみてください。
まとめ
- OpenAIは料金を大きく下げた「GPT-6.1 Terra」を出し、中国のMoonshot AIも大型モデル「Kimi K3.1 Pro」を発表した
- Anthropicがナスダックへの上場を申請し、AI企業は株主に説明する時代に入った
- 常駐型のAIエージェントが広がる一方、AIを悪用した攻撃が日本企業を狙っている
- 特集では、Harunobu×生成AI、1Password×AIエージェント、Agent Skills×各種AIの3つの連携を紹介した
- AIとつなぐ前に「どこまで見せて、どこまで任せるか」を決めておくことが大切
最後まで読んでいただき、本当にありがとうございました!
「ちょっと役に立った」「神Excel、AIで直してみたい」と思っていただけたら、スキやフォローをしていただけると、とても励みになります。
それにしても、AIはパスワードを見ずにログインできる時代になりました。
私は会社のシステムのパスワードを90日ごとに変えさせられ、毎回付箋に書いて怒られています。
参考にした情報
- ITmedia AI+:GPT-6.1 Terra https://www.itmedia.co.jp/aiplus/article/2610/27/2000002611/
- OpenAI公式:Introducing GPT-6.1 Terra https://openai.com/index/introducing-gpt-6-1-terra/
- Anthropic公式:S-1登録届出書の提出 https://www.anthropic.com/news/s1-sec
- CBS News:Anthropicの上場申請 https://www.cbsnews.com/news/anthropic-ipo-plans-ai-safety/
- ITmedia AI+:Kimi K3.1 Pro https://www.itmedia.co.jp/aiplus/article/2610/26/2000002572/
- Claude公式:Claude Duet https://claude.com/resources/articles/claude-duet
- ITmedia AI+:dotsの日本のユーザー数が世界2位 https://www.itmedia.co.jp/aiplus/article/2610/21/2000002457/
- ITmedia AI+:ARTEXを使った攻撃、日本企業20社が標的に https://www.itmedia.co.jp/aiplus/article/2610/21/2000002452/
- ITmedia AI+:デジタル庁「神Excel」対策ツール https://www.itmedia.co.jp/aiplus/article/2610/21/2000002475/
- デジタル庁GitHub:Harunobu(機械判読性ルール) https://github.com/digital-go-jp/machine_readability_rule
- 1Password公式ブログ:1Password for AI Agents https://1password.com/blog/1password-for-ai-agents
- Anthropic公式:Agent SkillsをAgentic AI Foundationへ寄贈 https://www.anthropic.com/news/donating-agent-skills-to-the-agentic-ai-foundation






