0
0

Delete article

Deleted articles cannot be recovered.

Draft of this article would be also deleted.

Are you sure you want to delete this article?

image.png

システムを運用していると、様々なデータを見ることがあります。
データをうまく活用するためには、蓄積されたデータの可視化が重要となってきます。
また、データを可視化して分析することで、システムの異常を発見したり、ビジネス戦略に役立てたりといったことをより効果的に行えます。
そこで今回は、AWSで提供されている様々なサービスの中から、データの可視化を行うAmazon QuickSightというサービスを紹介します。

1.Amazon QuickSightとは

Amazon QuickSightとは、AWSが提供するBIツールサービスの1つです。
BIツールとは、企業内にある様々なデータを基に可視化・分析して、日常業務や経営に役立てるソフトウェア・ツールのことです。

QuickSightは、次のような特徴を持っています。
・サーバーレス
・ダッシュボード機能を持っている
・多様なデータソースへのアクセスが可能
・高速表示、集計するためのSPICEと呼ばれるインメモリを備えている
など

サーバーレスのため、自前で可視化環境を構築する必要が無く、ダッシュボード機能を利用して大勢のユーザーと可視化された内容を共有することができます。
データソースとしては、S3、Redshift、RDS、Auroraなど、様々なものへのアクセスが可能です。

2.QuickSightを使ってみよう

さっそくQuickSightを使ってみましょう!
今回は、S3に保存されたデータを可視化してみます。
S3 + QuickSightというシンプルな構成で作成します。

image.png
                 AWS構成図

3.S3の準備

S3は、AWSが提供するストレージサービスで、データを格納するのに使用します。
次のような日本の人口データをサンプルとし可視化してみます。
ファイル名は「population.csv」とします。文字化けを避けるため、文字コードはUTF-8にして、このファイルをS3にアップロードします。

image.png

QuickSightでS3のデータを読み込むには、マニフェストファイルが必要になります。
ファイル名は、「manifest.json」とします。
フォーマットは公式のマニュアルを参考にしてください。

image.png

サンプルデータとマニフェストファイルをS3にアップロードしたら、S3の準備は完了です。

image.png
                 S3画面

4.QuickSightの準備

まずは、QuickSight から指定の S3 に接続できるよう設定します。
QuickSight に移動して、右上のアカウントのアイコンをクリックし「QuickSight を管理」を選択します。
左側に表示されたメニューの「セキュリティとアクセス許可」を選択し、セキュリティとアクセス許可画面を表示します。「QuickSight の AWS のサービスへのアクセス」メニューに表示された「管理」を選択します。

image.png
               セキュリティとアクセス許可 画面

QuickSightの「AWSサービスへのアクセス」という画面が開くので、「S3バケットを選択する」から今回作成したS3バケットを選択し、「保存」をクリックします。

image.png
            QuickSightのAWSサービスへのアクセス 画面

QuickSight のホーム画面で「新しい分析」>「新しいデータセット」を選択すると、データソースとして利用可能なサービス一覧が表示されるので、その中からS3を選択します。

image.png
              データセット一覧 画面

「新規S3データソース」が表示されるので、データソース名とマニフェストファイルのURLを入力します。
マニフェストファイルのURLは、S3に保存したマニフェストファイルのオブジェクト URLからコピーできます。
入力が出来たら「接続」をクリックします。

image.png
             新規S3データソース

データが読み込まれると、「データセット作成の完了が」表示されるので、「視覚化する」をクリックします。

image.png
                データセット作成の完了

5.グラフの作成

グラフ作成画面を開きます。画面の左に読み込んだ「population.csv」の項目が表示されています。
ビジュアルから様々なグラフを選択することができます。
作成したいビジュアルとフィールドを選択することで、グラフを作成することができます。

image.png
                 グラフ作成 画面

グラフ①
年別の人口の推移グラフを作成します。
ビジュアル:垂直棒グラフ
フィールド:西暦(年)、人口(男)、人口(女)

image.png

グラフ②
都道府県の人口分布を作成します。
ビジュアル:地図上のポイント
フィールド:都道府県名、人口(総数)
フィルターに「西暦(年)」を設定することで、西暦でフィルタリングができるようになります。

image.png

読み込んだデータから、このようにして簡単にグラフを作成することができます。

6.終わりに

QuickSightは、蓄積したデータを可視化したいというときに非常に便利なツールです。
今回は少量のデータを可視化しましたが、本来はもっと多くのデータを扱うことになると思います。
そういったときにQuickSightがより活躍するでしょう。
QuickSightは、AWSアカウントがあればすぐに試すことが出来るので、利用を検討してみるのはいかがでしょうか。

いかがでしたでしょうか?
今回の記事を通してエム・ソフトをより深く知っていただくきっかけになれば幸いです!

ぜひ当社公式サイトも見てみてください!

https://www.msoft.co.jp/
https://en-gage.net/msoft_career/

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

0
0
0

Register as a new user and use Qiita more conveniently

  1. You get articles that match your needs
  2. You can efficiently read back useful information
  3. You can use dark theme
What you can do with signing up
0
0

Delete article

Deleted articles cannot be recovered.

Draft of this article would be also deleted.

Are you sure you want to delete this article?