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MacとX1turboのシリアル接続

Last updated at Posted at 2015-10-08

シリアルケーブルで接続して、データの送受信を試してみます。

ケーブルを用意

以下の2つが必要です。

  • シリアルUSB変換ケーブル
  • D-sub9ピンと25ピンのクロスケーブル

Macにはシリアル端子がありませんので、シリアルUSB変換が可能なケーブルとして、RiteUpのシリアルUSB変換ケーブル RUUSRL1 を使用します。
なお、このケーブルのシリアル端子はD-sub9ピンですが、X1turboはD-sub25ピンです。
なので、9ピンと25ピンのクロスケーブルを探す必要があります。規格があっていれば何でもいいはずですが、ここではサンワサプライのKR-XD2を使います。

シリアルUSB変換ケーブルの認識

USB変換に使われているチップのメーカーによって必要なドライバが異なるようですが、RUUSRL1は何もせずとも認識されました。(OS X Mavericks,Yosemite で確認)
認識されているかどうかはこれで確認できます。

$ ls -l /dev/tty.*
crw-rw-rw-  1 root  wheel   18,   0  9 21 07:58 /dev/tty.Bluetooth-Incoming-Port
crw-rw-rw-  1 root  wheel   18,   2  9 21 07:58 /dev/tty.Bluetooth-Modem
crw-rw-rw-  1 root  wheel   18,   4 10  8 21:36 /dev/tty.usbserial-142

名前からして tty.usbserial-142 がシリアルUSB変換ケーブルでしょう。

シリアルコンソール

screenコマンドを使用します。

$ screen /dev/tty.usbserial-142 9600

末尾の9600はボーレートです。X1turboのBASICで指定できる最大値に合わせています。
実行すると、ターミナルの表示内容が消えます。
これでMac側の準備は完了です。

なお、screenを終了させるには、Ctrl-a Ctrl-\ を押します。
するとこのようなプロンプトが出るので、y を押せば終了できます。

Really quit and kill all your windows [y/n]

X1turboからMacへ送信

BASICのプログラムを送信してみます。

まず、X1turboで適当なBASICプログラムを入力します。

10 PRINT "hello from x1"
20 END

送信するにはSAVEコマンドで行います。
SAVEはプログラムを保存するコマンドですが、デバイスに COM: を指定すれば、シリアルポートへ送信するようになります。

SAVE "COM:6N83NNLCND"

これで、MacのシリアルコンソールにBASICのソースが表示されれば、正常に送信できたことになります。
なお、COM: の後ろの呪文は通信パラメータで、以下の意味になります。
わりと適当ですが、なんとかなります。

文字位置 パラメータ 指定値 意味
1 ボーレート 6 9600ボー
2 パリティ N パリティチェックなし
3 データビット長 8 8ビット
4 ストップビット長 3 2ビット
5 通信制御指定 N フロー制御なし
6 カナの表現方法 N 7ビットモードでカナの送受信不可
7 CR,LFコードの送信処理 L 送信改行コードはCRLF
8 CR,LFコードの受信処理 C CR受信で復帰+改行コードとして処理
9 日本語文字列の表現方法 N シフトJIS
10 エンドコード D Ctrl-D(&H04)で終了

MacからX1turboへの送信

逆にMacからBASICのプログラムを送信します。

まず、X1turboで受信の準備をします。
先ほどのSAVEとは逆のLOADコマンドを使用します。通信パラメータは同じです。

LOAD "COM:6N83NNLCND"

次に、Macでプログラムを入力し、最後に Ctrl-D を押します。

10 PRINT "hello from mac"
20 END

すると、X1turboではLOADコマンドが終了しているはずです。
LISTコマンドでソースを表示して確認します。

LIST
10 PRINT "hello from mac"
20 END

通信パラメータは、少なくとも以下の2つは正しく設定しないと正常に受信できませんでした。

文字位置 パラメータ 指定値 注意点
8 CR,LFコードの受信処理 C これでないと正しく改行されない
10 エンドコード D Macでこれを入力しないと、X1turboのLOADコマンドが終了しない

というわけで、以外に簡単に送受信ができました。

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