1
3

More than 3 years have passed since last update.

Route 53と従来のDNSサービスとの違い

Posted at

Route53によるDNSの進化

dns.png

こんにちは.
鬼滅の刃の映画が待ち遠しい茂木です.

さて,GMOは息していますかね.
大手クラウドベンダーの技術力に圧倒されてます.

一度はサービスをローンチさせた人なら分かる
DNSについてです.

ドメインネームサービスです.
ドメインをIPアドレスに変換をしてくれる技術です.

オンプレなんかはDNS設定をしてやっとネット上で購入したドメインからサービスを見ることが出来ます.

AWSではこれをRoute53というサービスで担っています.

これを知っていないとawsでの構築は出来ないので,
やり方と従来との違いを説明して行きます!

Route 53のお仕事

ドメイン内のDNSリソースレコードを*ホストゾーンを作成して登録出来ます.
簡単に言うと,可用性の高いドメイン->IP変換システムでしょう.

用語
「*ホストゾーン... レコードのコンテナ.
特定のドメインのトラフィックを
どのようにルーティングするかに関する情報を保持します.
.com/.co.uk/.org/.netの4つのトップレベルDNSサーバーで管理されている」

ホストゾーンには,
パブリックホストゾーンプライベートホストゾーンがあります
インターネット上に公開するか否かの設定です.
スクリーンショット 2019-12-08 15.05.23.png

Route 53の特徴

エイリアスレコード

Route 53固有の仮想リソースレコード.
こちらを利用するシナリオは,

AWSサービスのエンドポイントをDNSに登録する時です
AWSのIPは動的に変化します.
言い換えると,Aレコードの設定を行うことが出来ないんですね.
その為,エイリアスレコードが必要になってきます.

この辺は中身も知っておいた方がいいでしょう.
CNAMEと比較して説明します.

CNAMEは読み替え機能です.
motemote.com | CNAME | elb1.~~~.com
とやると読み換えてくれます

スクリーンショット 2019-12-08 15.24.17.png

Aレコードの登録が出来ない場合,CNAMEで上の図のように別名で登録をしますが,
エイリアスレコードは更に進化した方法で登録できます.

従来よりもレスポンスが高速で,S3やCloudFrontへのクエリが無料になる利点もあります.

Zone Apex

DNSドメインの頂点となるノードの事.
パッとしない方の為に例を用意.
例としては,www.motemote.comの「motemote.com」の部分

DNSの性質上,すでにNSレコードとしてZone Apexが登録されていると
CNAMEレコードでは登録出来ないんですね.
エイリアスレコードならこれが解決します.

ムームードメイン+ herokuとかで構築した人ならわかると思いますが,
この辺知っていないと,サブドメインでしかCNAME登録出来ません.

きちんとエイリアスレコードでエンドポイントを指定しましょう!

Route 53の特徴その2

従来と比較するとルーティングから別物です.
従来のDNSサービスの様に事前に定義されている静的リソースレコードに基づいて応答するだけでは無いんです.

ポリシーで定義されたルールに基づいて動的に転送先を変更する,
ポリシーベースのルーティングとなっています.

スクリーンショット 2019-12-08 15.54.59.png

加重ルール...複数のエンドポイントに対して重みを付ける.重みの高いものが優先される

フェイスオーバールール...ヘルスチェックの結果に基づく

位置情報ルール...クライアントの位置に基づく

レイテンシールール...リージョン間の遅延が少ないほうのリソースにルーティングされる

複数値解答のルール...複数のリソースに DNS レスポンスを分散する場合に使用

地理的近接性ルール...リソースの場所に基づいてトラフィックをルーティングし、必要に応じてトラフィックをある場所のリソースから別の場所のリソースに移動する場合に使用

要件に合わせて選んで使い分けましょう.
用途に合わせて使い分けることが出来れば,トラフィックを分散させられたり,
ドメインのダウンタイム軽減が可能になりますよ!!

1
3
0

Register as a new user and use Qiita more conveniently

  1. You get articles that match your needs
  2. You can efficiently read back useful information
  3. You can use dark theme
What you can do with signing up
1
3