リングモジュレーターとAM
リングモジュレーター
リングモジュレーターは、キャリアとモジュレータによって作られます。キャリアにはサイン波、モジュレーターには好きな信号を入れます。振幅は、キャリアは[-1〜1]、モジュレーター[-1〜1]の間にします。
AM(Amplitude Modulation / 振幅変調)
AMも、キャリアとモジュレータによって作られます。キャリアにはサイン波、モジュレーターには好きな信号を入れます。振幅は、キャリアは[-1〜1]、モジュレーター[0〜1]の間にします。
リングモジュレーターとAMの違い
リングモジュレーターとAMはどちらも音声や映像信号等を送るのに使われています。
リングモジュレーター
複数の信号を混ぜあわせて一つの信号にするために使われています。別々の2つの信号が流れている線を、1つの線にまとめたい時などに使われています。
元々はアナログ回路で作られていて、回路の形がリング状なのでこの名前がついたそうです。
AM
ラジオの電波などに使われています。音声信号をそのまま電波として送ることも可能ですが、ノイズが乗りやすく再現しにくくなります。そこで変調をかけることでそれらを回避します。例えばラジオでは、キャリアの信号を音声信号で変調(音量を変化させる)して送ります。これによって混在する電波の中から聞きたい放送の帯域だけを受信できます。
2つの音響的違い
左側がリングモジュレーター、右側がAMです。どちらもキャリアに2,000Hz、モジュレータに1,000Hzを送っていますが、スペクトルを見ると前者は山が2つで後者は3つになっています。
AMの中央の山がキャリアの周波数です。キャリアの周波数にモジュレータの周波数を足した周波数と、引いた周波数が左右に現れています。
一方リングモジュレーターはキャリアの周波数が消えて、キャリアの周波数にモジュレータの周波数を足した周波数と、引いた周波数の2つのみが現れています。