はじめに
前回の記事までで、Ubuntuのサーバーが出来た。
当記事では、Docker Engineをインストールするところまで行う。
目次
- Docker Engineのインストール
- Docker Engineがインストールされていることの確認
Docker Engineのインストール
Ubuntuのパッケージに含まれているDocker Engineではなく、Docker公式から提供されている最新版を使用。
[1] パッケージをアップデートする
下記のコマンドを入力して、Ubuntuのパッケージをアップデートする。
$ sudo apt-get update
[2]必要なパッケージをインストールする
Docker Engineの実行に必要なパッケージをインストールする。
$ sudo apt-get -y install apt-transport-https ca-certificates curl gnupg-agent software-properties-common
[3]DockerのオフィシャルGPGキーを追加する
DockerオフィシャルサイトのGPGキーをダウンロードし、登録しておく。
GPGキーはファイルが改ざんされていないことを確認するために使われる鍵のファイルです。
$ curl -fsSL https://download.docker.com/linux/ubuntu/gpg | sudo apt-key add -
[4]Dockerダウンロードサイトをaptリポジトリに追加する
Dockerの公式サイトからDocker Engineをダウンロードできるよう、Dockerダウンロードサイトをaptリポジトリに追加する。
$ sudo add-apt-repository "deb [arch=amd64] https://download.docker.com/linus/ubuntu \
$(lsb_release -cs) \
stable"
[5]Docker Engine一式をインストールする
まずはパッケージをアップデートする。
$ sudo apt-get update
次に、Docker Engineほか一式をインストールする。
sudo apt-get install -y docker-ce docker-ce-cli containerd.io
[6]ubuntuユーザでdockerを利用できるようにする
Ubuntuの場合、デフォルトではrootユーザしかdockerを利用できない。
rootユーザに切り替えるのは煩雑のため、次のコマンドを入力し、ubuntuユーザでもDockerを利用できるようにしておく。
$ sudo gpasswd -a ubuntu docker
[7]ログオフする
一旦切断し、SSHで再接続する。
$ exit
Dockerの確認
以上でインストールは完了。
Docker Engineをインストールすると、「docker」というコマンドが使えるようになる。
dockerコマンドに「--version」というオプションをつけると、バージョン番号が表示される。
次のようなメッセージが表示されれば、Docker Engineがインストールされている。
$ docker --version
Docker version 24.0.5, build ced0996
バージョン番号は執筆した時点のもの
まとめ
これで、UbuntuのサーバをAWS上に構築し、さらにDocker環境を構築することができた。
これから当環境を使ってDockerを学んでいこうと思う。
参考文献
この記事は以下の情報を参考にして執筆しました。
・さわって学ぶクラウドインフラ docker基礎からのコンテナ構築