New World Order

ここ最近、NFTとブロックチェーンの仕組みを勉強し始めたのですが、これは本当にヤバいですね。
巷では、NFTとか暗号通貨って、儲け話。幾らになったとか、億り人が一夜で河原乞食みたいな話題ばっかりな訳ですが、プログラマー目線。またはその元々のコンセプトを理解してみると、未だに表立って流通しているのが信じられないくらい劇物だと言う事が分かってくる。
それは、SATOSHI NAKAMOTOも、本名名乗れないし、表に出れるわけありません。今の世界秩序を破壊しかねない過激なコンセプトな訳であって、間違いなく消されます。

個人間でお金をやり取りする事の意味

元々BlockchainとBitCoinは、個人間で自由にお金を送受信出来る っていう何となく自由を感じるコンセプトから始まっており、かつてのNapsterのお金バージョンって感じだけど、いや、個人間でお金のやり取りなんて普通やん。 銀行振込で出来ますやんって仰いますが、それは銀行の口座間での送金で、銀行っていう民間企業のデータベースに全ての取引は記録されており、口座凍結や送金差し止めなんて簡単で、信用情報も共有されてますよね。

いや、今は銀行通さんでもPayPalとかPayPayとか電子マネーとか色々あるやん。って仰ると思いますが、どのオンラインサービスも民間企業のサービスであって、全ての取引情報は彼らのサーバーにばっちり記録されており、アカウントの凍結とかも彼ら次第っすよね。つまりはどの送金サービスを使おうと、一緒なんですよ。本当の意味で個人間でお金のやり取りなんてしてないんですよ。

じゃあ現金はってなると思うんですが、そもそも紙幣は国の中央銀行で発行、管理されていて、例えば海外への持ち出しとかなり厳しく制限されてるよね。で、海外で何か取引する場合は、殆どが信用力のあるドル決済で、つまり基軸通貨の発行国が強くて、さらにアメリカはドル取引を禁止する事も出来るんだよ。また、経済制裁というオプションも持てるわけで、SATOSHI NAKAMOTOのコンセプトはこれら全て、国レベルの通貨の支配も、銀行や金融機関の持っている機能も全て無効化しようとしている凄く過激な思想なんです。

真の意味での個人間のお金のやり取りって、国も金融機関も一切通さないやりとりを指す。

ブロックチェーン自体の仕組みは超単純

ブロックチェーン自体の仕組みって、プログラム書いてれば超シンプルで、ただのテキストの取引情報のオブジェクトをSHA-256でハッシュ化したもので、それがいわばarrayでチェーン状になっただけのもの。ただの取り引きデータに過ぎない。それが銀行のデータベースに入っていれば、ただの銀行口座でしかない。

革命的なのは、それがP2Pで繋がった無数のコンピュータのノード。つまり無数の、無名のパソコンのネットワーク上に保存されていて、管理者が誰もいない点である。
お金の流れが誰にも取り引きを監視、管理されない完全にアナーキーで超フラットなシステムであり、国も金融機関も手の届かない所でマネーが勝手に取引されている。こんなヤバい事はないと思うんだよね。

Metaが開発していたLibraっていうやつがありましたが、Metaという一企業が発行して自前のデータベースに取引情報を記録した時点で、それはただの電子マネーであって、真の意味での暗号通貨では無い。それすらも潰されたけど。
ただの取り引き情報を何処に保存して、それをどうverifyするかっていう部分が少し違うだけで、お金というものの在り方が全く変わってしまい、お金の流通によって強大な力を持っていた旧来の組織が窮地に立たされてしまう訳で、こんなアナーキーなシステムは許されるはずがない。

なので、各国はその暗号通貨をリアルマネーと交換する取引所に色々な規制を今かけてるよね。暗号通貨になってノード上で取引された途端に、誰が誰に幾ら送ったのか全く分からない闇に入ってしまうからね。
陰謀論っぽくなるけど、大手の取引所が次々ハックされたりして、暗号通貨の信用力を落とそうとしているのって、裏に国家レベルの力が働いてる様にすら感じてしまう。

で、SATOSHI NAKAMOTOが生み出したブロックチェーンって、お金以外でも使えるやんって言う事で、Smart Contractというメタデータを実装したのがEthereumで、NFTの基礎になっている。

知れば知るほど過激で、まだ規制が追いついていない分野って黎明期のネット世界みたいで、やっぱり面白いね。という事で、今更何いってんねんみたいなツッコミがあるやも知れませんが、学んでみると今までイメージしていた胡散臭い投機資産というもの以上にやばい香りがするコンセプトの代物で、クリプトや暗号資産、NFTというと、あまりにも投資方面の記事が多すぎて、少しデベロッパー目線からポエムとして書いてみました。