概要
日頃チームでiOS開発をしているのですが、AppStoreへの申請は社内の1つのMacから行うようにしています。
そんなMacに悲劇が。
AppStore申請用のビルドができない!!
エラーはざっくり書くとこんな感じ。
Code Sign error : Command /usr/bin/codesign failed with exit code 1
トラブルシューティング
証明書を疑う
いろいろ調べたところ新しい証明書と古い証明書が混在している場合に起こる、
など、とにかく証明書に問題がある場合に発生するということがわかった。
キーチェーンアクセスを開いてみると、
AppStore申請用の証明書自体は最新のものになっているが、
「この証明書は不明な機関によって署名されています」
と表示されている。
またいろいろ調べたところ、どうも中間認証局の役割を果たす
「Apple Worldwide Developer Relations Certification Authority」
という証明書が存在していないと信頼できる証明書とみなされないらしい。
cf.
キーチェーンの開発用証明書や配布用証明書は、Apple Worldwide Developer Relations Certification Authorityの証明書がなければ有効になりません。
iOS開発ガイド: iOS開発におけるトラブルシューティング
というわけでなぜかこの証明書が存在していなかったので、
開発で使っている別のMacから持ってきてやりました。
これで無事「この証明書は有効です」と表示されました。
キーチェーンアクセスを疑う
しかし、今回の場合さらに罠が…
上記だけでは解決せず、もう一つ問題がありました。
とある理由でキーチェーンに保存されているパスワードを確認しようとしたところ、
「この項目へのアクセスは制限されています」
と表示され確認できない…
こんなことも未経験だったので調べてみたところ、
ログ速が検索に引っかかる。
11 : 名称未設定[sage] 投稿日:2009/03/29(日) 10:18:21 ID:rLl/pMwt0 [1/1回(PC)]
>>7
一週間くらいまえ、突然ブラウザのオートフィルが効かなくなった。
Keychain Access.appでパスワードを確認しようとしたら、キーチェーンのパスを入れても
「この項目へのアクセスが制限されています」とか出てパスワードは表示されず。
しばらく血の気が引いた。キーチェーン自体のロック/アンロックを繰り返したら直ったけど。
ちなみにFirstAidでもディスクユーティリティーのアクセス権修復でも異常は検出されなかった。
なんだったんだろうあれ。
まさにこれ!!!!!!!
まさかログ速が役立つとは思いませんでした。
上記のようにロック→アンロックしてみました。
おお、本当に問題が解決した。
キーチェーンアクセスのバグ
あれ、もしかしてこれキーチェーンアクセスがバグってたんじゃね…
と勘ぐってこのタイミングで再度ビルド。
通った━━━━(゚∀゚)━━━━!!
というわけで非常にレアケースだとは思うのですが、
こんなこともあるよーというお話…