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企画苦手だった私が、それなりにビジネス企画書が書けるようになるまでに気を付けたこと

Last updated at Posted at 2025-12-16

この記事はクラスター 「Advent Calendar 2025」 15日目の記事です。

昨日は、@J_J_ さんの「APIって何?労務が初めてバイブコーディングに挑戦:GAS×API連携を成功させるまで」でした!

J.J.さんは日々の勤怠や、年末調整など労務の困りごとなんでも聞いて下さる頼もしいお姉さまで、私もとってもお世話になっています。
労務領域でもGAS・AIなどのツールを使って自動化されていたのは知らなかったので、チャレンジ精神が素敵だなと思って読ませてもらいました!👏

自己紹介

こんにちは、クラスター株式会社のmonac(もなしー)と申します。
マーケティングを中心に担当していましたが、今年は主にビジネス領域のプランニング業務を行うことが多くなりました!

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お仕事領域が変わったことで、今年はたくさん企画書や提案書を作成する機会がありました。
せっかくなら企画の作り方を言語化してみようと思い、記事を書いてみることにしました。

この記事はどんな人におすすめ?

  • 企画書を作ってみたいと思っている人
  • 社会人になって企画を始めたばかりの人
  • 企画書を作ってるけど、イマイチしっくりこないなと思ってる人

企画ってどんなイメージ?

突然ですが、あなたは「企画」に対してどんなイメージを持っていますか?

  • 世の中の人がびっくりする発想
  • みんなが気づかない、思いつかないような発想
  • クリエイティブな人、見るだけでわくわくするもの

企画と聞くとそんな「かっこいい!」「キラキラ✨」なイメージ、ありませんか?

私も楽しいことや面白いことを考えるのが好きで、
そういう「すごいもの」を作らないといけないのかなと思っていました。白 シンプル 発見の記録 note 記事見出し画像.png

企画に悩む若手時代

何かすごいものをだしたい!でも、初心者がそんなすぐに「すごい」を出せるわけがありません。
先輩方の見様見真似で企画を出してみるけども、

「monaCさんの企画は内容まとまってるけど、コア(核)がないんだよね」

と、痛いところを突かれるフィードバックをもらっていました。(当時を思い出すと、お恥ずかしい日々です…)白 シンプル 発見の記録 note 記事見出し画像 (1).png

私は「誰に」「何を」「どう楽しんでもらいたい」のか?

一つ、気づきのきっかけになったのは、先輩からのフィードバックで、
「お客さんにどういう体験をさせたいか」から設計していく、という話でした。

私の初期の企画は、「『あれやりたい』『これをやりたい!』『細かくこういうプロモーションをする』」など、手法の話がベースになっていました。
「何をするか・打ち手が素敵なこと=企画」 と勘違いしていたのです。
白 シンプル 発見の記録 note 記事見出し画像 (3).png

ようやく気付いた「何の課題を解決するか?」

企画とは、「何をするか」ではありません。

「何を解決するか」 の課題解決ができないといけない。
そして、その解決したいお悩みに、どうお客さんも乗っかってもらうか
すべて設計できて初めて企画になる…

かっこいい、素敵な手法を出すことより、課題解決のアプローチにつながっていることが一番大事。
そこに気づけてから企画の質が上がるようになりました。
白 シンプル 発見の記録 note 記事見出し画像 (2).png

🛠️ monaC流、企画のコアを考えるカタ

そこから企画を色々考えるうちに、自然と自分の中に企画のカタができてくるようになりました。
私が実際に仕事で使っているチェックリストのようなものです。!

企画を始めるときは、このテキストを9行で作って、そこから細部(手法)を考えて、また戻って…と、行ったり来たりしながら考えるようにしています。
参考に掲載するので、もしよかったら使ってみてください。

論点 詳細
現状 今、どんな状況なのか?(ファクトを確認)
課題 その現状のどこに問題があるのか?(もっとこうしたい、嫌なものを改善したい)
何を解決したいか 何が解決できればハッピーになるのか
テーマ 企画のおへそ部分、コアとなる考え方
コンセプト テーマを一言でわかりやすく
誰にむけて ターゲット
何を体験してもらうか? お客さんにどういう体験をさせたいか、どんな価値を感じてもらうのか
その企業(orその人)がやる意味は? この企業にとってどんな意味があるのか
ゴール 目標、最終的に達成したい状態は何か

事例:Vaseline Verifiedの場合

イメージがつきやすいように、カンヌライオンズ2025 ヘルス&ウェルネス部門でグランプリを受賞した「Vaseline Verified」を先ほどのカタで整理してみます。

Vaseline Verifiedとは、ワセリンのデマ情報がSNSにたくさん流れている中で、ワセリン公式が研究者を起用して、ネットで拡散しているハックを検証して、正しい情報にはお墨付き=を与える、を言ったSNSキャンペーンです。

論点 詳細 Vaseline Verified の例
現状 今、どんな状況なのか?(ファクトを確認) SNSでワセリンを使った美容ハックが多数存在
課題 その現状のどこに問題があるのか?(もっとこうしたい、嫌なものを改善したい) デマ情報が多く、危険な使い方も投稿されている
何を解決したいか 何が解決できればハッピーになるのか 正しい情報が発信される状態にしたい
テーマ 企画のおへそ部分、コアとなる考え方 正しい情報にお墨付きを与える
コンセプト テーマを一言でわかりやすく Vaseline Verified
誰にむけて ターゲット 美容感度が高く、SNSで情報収集をする若者層
何を体験してもらうか? お客さんにどういう体験をさせたいか、どんな価値を感じてもらうのか 認証マークがついている情報は正しい=安心してもらえる(正しい情報拡散のために、SNSクリエイターに盾を渡す)
その企業(orその人)がやる意味は? この企業にとってどんな意味があるのか デマ情報の統制、正しい利用方法の布教
ゴール 目標、最終的に達成したい状態は何か ブランドの安心感を高める、新たな利用シーンに気づいてもらう

Vaseline Verifiedについて知りたい方は、こちらにも詳しくまとまっています。

こうやって企画を整理してみると、何を解決したいものなのか、がわかりやすくなりますね。
(大前提、Vaseline Verified が素晴らしい企画なので、まとめると美しくなるのだと思います…かっこいい~~~)

まとめ:企画を楽しんでみよう

課題解決を意識することで私は企画の質を上げることができました。
いきなり「Vaseline Verified」を出すことは難しいですが、ちょっとの工夫や気づきで企画をレベルアップさせることはできるなと思っています。

これからも臆せずに、もっと企画に向き合って、モヤモヤしながら楽しく企画を作っていきたいです。
そして、企画はいろんなフレームワークがあり、人によって向き不向きなものがあるので、
記事を読んでくれた方に合う企画のやり方が見つかることを願ってます!

最後に

ここまでお付き合いいただきありがとうございました!

明日は @n_mattun さんの 連載:ClusterMUSICJAMの照明演出はどうやっていたのか(基本設計編)です!ClusterMUSICJAMは、私もスタッフとして関わっていたイベントで、ホントにプロフェッショナルな皆さんが、曲に合わせるために組んでいたという印象がありました!どんな連載になるか、お楽しみに!

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