📄 HTMLの歴史を解説

Last updated at 2025-07-11Posted at 2025-07-05

🐣【1991年】HTML 1.0（誕生編）

ティム・バーナーズ＝リーおじさん👴がCERN（スイスの研究所）で世界初のWebページとHTMLを発明！
当初の目的は「研究者たちが論文を相互リンクで行き来できるようにすること」だった
当時は「リンク」「テキスト」くらいしかできなかった、めちゃくちゃシンプルな言語

HTMLは瞬く間に広がり、研究者だけでなく一般ユーザーや企業にも使われるようになる。

🧑‍🏫【1994年】 W3C設立 → 標準を作ろうとする

この頃から、複数の企業たちがWebを商業利用し始めるようになり、“共通のルール”を作る必要性が高まっていた。
そこで、ティム・バーナーズ＝リーおじさんが、1994年にMIT（マサチューセッツ工科大学）にて W3C(World Wide Web Consortium) という、Webの標準仕様を決める組織を設立する。

👴「Webはみんなのもの。だからちゃんとしたルールを決めて、誰が作っても、どのブラウザでも同じように表示されるようにしよう！」

🛠【1995年】HTML 2.0（基本機能追加）

そうしてW3Cが出した最初の“正式な仕様”が HTML 2.0！
ちょっと進化してフォーム（入力欄）やテーブル（表）とかが使えるようになった
でもまだまだ見た目はしょぼい

「見た目もっとカッコよくして✨」
という声が高まっていく！

💄【1997年】HTML 3.2 / 【1999年】4.01（デザイン時代）

こうしたニーズに応えるように、 CSS（Cascading Style Sheets） が1996年末に登場！色・レイアウト・装飾が可能になり、Webが一気に華やかに。
HTML4.01では、今でも見かける<div>や<span>が普通に使われるようになった。
しかしこの進化は同時に、新たな火種も生み出した...
それが、「IE vs Netscape」のブラウザ戦争！☠️
W3Cの目指した標準化どころではなくなった...。

🔥「ブラウザ戦争」ってなに？

1990年代後半、マイクロソフトのInternet Explorerと、ネットスケープのNetscape Navigatorっていう２つのブラウザが、 「どっちがネットの王様になるか！？」 って争ってた時代のこと！

💥なにが起こったの？
- Netscapeが独自のタグや仕様をどんどん出した
  - 例: <blink> ← 点滅するタグ（ウザいw）
- IEも「負けてられるか！」と、独自機能を追加
  - 例: <marquee> ← 横スクロールするテキスト（こっちもウザいw）
- 結果 → どのブラウザで見るかによって、表示がバラバラになる！
😢そういうわけで...

W3Cは標準仕様を進めていたけど、ブラウザ会社たちは全然従ってなかった。

👴 バーナーズ＝リーおじさん「ちゃんとルール守ってくれぇ〜😿」
👨‍💻 ブラウザ会社「無理無理、早く勝ちたいんでw」

という悲しいすれ違いが起きていた。

🧱開発者たちの地獄
```


```
↑ こんなコードを書かないと正しく表示されなかった💀

🏁 勝負の行方は...?

Windows95に便乗して普及した、IEが勝利！
敗北したNetscapeは、FirefoxのもとMozillaに進化。

こうして「ブラウザ戦争」は、IEの一強という形でひとまず終結する。

🌧️【2000〜2010年】混乱と停滞期

ただし、戦いが終わった＝平和が訪れた…というわけではなかった。

W3CのXHTML登場

戦争が終わり、2000年代初頭にはIEがほぼ独占状態に。
これでようやくWebは安定…かと思いきや、別の問題が生まれる！

それは、「乱立してしまった過去のHTML仕様たちをどう整理するか？」という課題。

W3Cはこの混乱を終わらせようと、「これからは厳格なルールのもとでHTMLを作り直そう」と考えた。

そこで出した答えが、

「今度こそちゃんとしたHTMLを作ろう。XMLベースで厳格に！」

この背景には、当時ブームだったXMLという構造化言語の存在がある。
IT業界全体が「とにかくXML！」という流れに乗っていたため、W3Cも「WebもXML化しよう！」と乗っかった

しかし現実には、XHTMLはあまり歓迎されなかった。

書き方が厳しくて、ちょっとのミスも許されない
実際のWebは、閉じ忘れやミスなど“ゆるいコード”であふれていた
多くのブラウザは、そうしたコードを“いい感じに補完”して表示してくれていた

そんな中で「正しく書かないと動かないXHTML」は、
現場の開発者たちにはあまりに不便で、次第に敬遠されていった…😿

WHATWG😎登場（2004年）

厳しすぎるXHTMLに対して、「HTMLをもっと楽しくしようぜ！」とGoogle・Apple・Mozillaたちが集まってWHATWG（Web Hypertext Application Technology Working Group） というグループを作った！

😎確かに「今あるWeb」って、間違ったコードや閉じてないタグもいっぱいある。
でもブラウザはそれを“うまく補完して表示”してくれてる。
→ じゃあ最初から 「補完のしかた」も仕様として書こうぜ👍

彼らは「理想を押しつける仕様」ではなく、現実に動いているWebに寄り添う実用性第一の新しいHTMLの開発を再スタートさせた！

そして長い試行錯誤と議論を経て、
ついに2014年、ひとつの大きなマイルストーンが生まれる。
それが…

🚀【2014年】HTML5（大復活）

動画再生（<video>）、音声再生（<audio>）、描画（<canvas>）など、Webがアプリ並みに進化！
JavaScriptとの連携も強化され、本格的なWebアプリの時代が始まる。
それまで複雑だった
<!DOCTYPE HTML PUBLIC...>
も、
<!DOCTYPE html>
というシンプルで覚えやすい宣言に！🎉

このHTML5が「今のWebの土台」 といっても過言ではない。

🌱 次は...?

「HTML5の次はHTML6？」と思った人も多いはず。
でも、その“次のバージョン”は出ないことに決まった。

🧪【現在〜未来】Living Standard（“今この瞬間に最新版”）

HTMLは 「バージョン番号で管理する時代」から、「常に最新版を公開する時代」 へ。
2021年、W3CはHTMLの仕様策定から手を引き、WHATWGが唯一の公式標準を担うように。
WHATWGが管理するこの仕様は「Living Standard（生きている仕様）」と呼ばれている。

🔁 毎日少しずつ、実際のブラウザ実装やWeb開発の流れに合わせてアップデートされていくのが特徴！

📌 HTML6が存在しない理由

バージョンをつけると「完成品」っぽくなって進化が止まる
だから“今この瞬間が最新版”という形にした

HTML6がないのは、「もう番号で語る時代じゃない」から。

✨ 実際のLiving Standardで登場した新機能たち

機能	説明
`<dialog>`	ネイティブのモーダルダイアログ
`loading="lazy"`	画像やiframeの遅延読み込み
`inert`属性	非アクティブ要素をフォーカス不可にする
`<template>`	JSで複製・動的生成できるテンプレート
`<picture>`	画面サイズごとの画像切り替え

こうした機能が 「HTML6」なんて名前なしで、すでに使える状態でブラウザに実装されている というのが今の時代！

HTMLはもう“完成を目指す”ものじゃない。

これからのWebは、
「生きている仕様」とともに、
常に進化し続けていくのです。

You get articles that match your needs
You can efficiently read back useful information
You can use dark theme

What you can do with signing up