Claude Codeの公式Changelogをリリースから最速で翻訳・解説しています。
Claude Code の changelog を、最初の公開 v0.2.21 から最新 v2.1.195 まで一本に通して振り返ります。単純な CLI 補助だったツールが、サブエージェントの多階層 spawn・バックグラウンド実行・数百エージェントの動的ワークフローを抱えるマルチエージェント基盤に変わっている。その節目が Fable 5 の一般公開(v2.1.170)。
今回の注目ポイント
- Claude Fable 5 の一般公開 - Mythos クラスの最上位モデルを一般提供。Anthropic は一般公開したモデルの中で最高性能と位置づけ (v2.1.170)
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Claude Code 2.0 -
/rewindでコード変更をチェックポイント単位で巻き戻し、/usageでプラン消費を確認できるメジャー更新 (v2.0.0) - サブエージェントの多階層 spawn - サブエージェントが自前のサブエージェントを最大 5 階層まで起動できるように (v2.1.172)
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動的ワークフロー - Claude に依頼すると数十〜数百のエージェントをバックグラウンドで編成し、
/workflowsで進行を追える (v2.1.154) - プラグイン機構と Skills - マーケットプレイスからコマンド・エージェント・hooks・MCP サーバーを導入、Skills でタスク特化の手順を同梱 (v2.0.12 / v2.0.20)
- Hooks - ツール実行の前後などに任意コマンドを差し込めるイベントフック (v1.0.38)
マルチエージェントへの道
対象読者: サブエージェントやバックグラウンド実行を業務に組み込んでいる、またはこれから組み込みたい人。
1 エージェント・1 スレッドの CLI が、複数エージェントを束ねる基盤に変わった。 出発点は v1.0.60 のカスタムサブエージェント。/agents で専門タスク用のサブエージェントを定義できるようになりました。v2.0.17 では Haiku 駆動の Explore サブエージェントが入り、コードベース探索を本体スレッドから切り離せるように。v2.0.60 でバックグラウンドエージェントが加わり、作業の裏で別タスクを走らせられるようになりました。
協調の幅も広がります。v2.1.32 の agent teams(CLAUDE_CODE_EXPERIMENTAL_AGENT_TEAMS=1)で複数エージェントの分担が research preview として登場。v2.1.172 ではサブエージェントが自前のサブエージェントを最大 5 階層まで spawn できるようになりました。v2.1.154 の動的ワークフローは、Claude が数十〜数百のエージェントを編成してバックグラウンドで回す仕組み。トリガー語は当初 workflow でしたが、誤発火を避けるため v2.1.160 で ultracode に変わりました。
走っているエージェントの管理面も整いました。v2.1.139 の claude agents ビュー(Research Preview)で全セッションを一覧でき、claude agents --json なら機械可読な出力も取れます (v2.1.145)。
搭載モデルの変遷
最上位モデルは Opus 4(v1.0.0)から Fable 5(v2.1.170)まで入れ替わり続けました。/effort の既定値も上がり続けています。
| バージョン | モデルの動き |
|---|---|
| v1.0.0 | Sonnet 4 / Opus 4 で一般提供を開始 |
| v1.0.69 | Opus を 4.1 にアップグレード |
| v2.0.51 | Opus 4.5 を追加、Claude Code for Desktop を発表 |
| v2.1.32 | Opus 4.6 が利用可能に |
| v2.1.142 | fast mode の既定を Opus 4.7 に変更 |
| v2.1.154 | Opus 4.8 を追加(既定 high effort、/effort xhigh に対応) |
| v2.1.170 | Claude Fable 5 を一般公開 |
Fable's capabilities exceed those of any model we've ever made generally available.
permission を細かく書いている人ほど挙動が変わった
permission ルールやサンドボックスを細かく書いている環境ほど、効いてくる修正が多い。設定したつもりの制限が、実は効いていなかったケースが目立ちます。
WebFetch(domain:*.example.com) のワイルドカードドメイン許可は、サブドメインに長く一致していませんでした。allow・deny・ask のどの位置でも未マッチで、v2.1.172 で修正。PreToolUse hook が allow を返すと enterprise managed settings の deny ルールまでバイパスする問題も v2.1.77 で塞がれました。
auto mode は v2.1.183 で破壊的コマンドをブロックするようになりました。git reset --hard・git clean -fd・terraform destroy などは、明示的に依頼していない限り実行されません。サンドボックス側も v2.1.187 で sandbox.credentials を追加し、認証情報ファイルやシークレット環境変数の読み取りを止められます。
その他の変更
| バージョン | カテゴリ | 変更点 | 概要 |
|---|---|---|---|
| v0.2.31 | コマンド | カスタムスラッシュコマンド |
.claude/commands/ の Markdown でコマンドを定義 |
| v0.2.44 | 思考 | think / ultrathink | キーワードで思考の深さを指示 |
| v0.2.47 | UX | 自動コンパクション | 会話長の上限を実質撤廃、auto-accept 切替を Shift+Tab に |
| v0.2.53 | ツール | Web fetch | 貼り付けた URL を Claude が閲覧 |
| v0.2.105 | ツール | Web 検索 | セッション内から Web 検索 |
| v1.0.23 | SDK | 公式 SDK | TypeScript と Python の SDK を提供開始 |
| v1.0.27 | MCP | リモート MCP の OAuth | SSE/HTTP リモート MCP と Streamable HTTP に対応 |
| v1.0.51 | 対応環境 | ネイティブ Windows | Git for Windows 前提で Windows ネイティブ動作 |
| v1.0.71 | UX | ステータスライン |
/statusline と Ctrl-b のバックグラウンドコマンド |
| v1.0.81 | 出力 | Output styles | 「Explanatory」「Learning」を含む応答スタイル |
| v1.0.86 | 診断 | /context |
コンテキスト消費を自己診断 |
| v2.0.20 | 拡張 | Claude Skills | タスク特化の手順をスキルとして読み込み |
| v2.0.72 | ブラウザ | Claude in Chrome (Beta) | 拡張からブラウザを Claude Code が操作 |
| v2.0.74 | コード理解 | LSP ツール | go-to-definition・find references・hover |
| v2.1.7 | MCP | MCP ツール検索の自動化 | 説明がコンテキストの 10% を超えると遅延読み込み |
| v2.1.18 | 入力 | /keybindings |
コンテキスト別・chord シーケンスのキーバインド |
| v2.1.69 | 音声 | Voice STT 20 言語 | 10 言語を追加し計 20 言語に |
| v2.1.110 | 描画 | /tui |
同一会話のままちらつきのないフルスクリーン描画へ |
| v2.1.113 | 配布 | ネイティブバイナリ起動 | バンドル JS でなくプラットフォーム別バイナリを起動 |
まとめ
v0.2 の素朴な CLI から v2.1 のマルチエージェント基盤まで、329 バージョンを一本に通しました。直近で実務に効くのは Fable 5(v2.1.170)、サブエージェントの 5 階層 spawn(v2.1.172)、そして permission の素通り修正。ここから先は日次で 1 本ずつ追っていきます。