Claude Codeの公式Changelogをリリースから最速で翻訳・解説しています。
v2.1.234 から、claude.ai の利用上限で止まったセッションは、上限がリセットされた時点で勝手に続きを始めます。/goal の 30 分チェックインや、compaction 後に auto mode が拒否を繰り返すバグの修正も同じ方向で、人が席を外している間の挙動をまとめて直した回。changelog は 51 項目ありますが、運用が変わるのはこの周辺と権限プロンプトの修正、Windows のパス拒否です。
先に拾う変更
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利用上限リセット後の自動再開 - 止まっていたセッションが、上限の解除と同時に続きから動く。
/configの "Continue automatically at usage limit" で切れる (v2.1.234) -
/goalが 30 分で様子を見に行く - バックグラウンドタスク待ちが 30 分を超えると、待ち続けずに確認に入る。復旧不能なエラーでは goal 自体が解除される (v2.1.234) - サブエージェント宛ての権限回答が消えていたバグの修正 - バックグラウンドのサブエージェントのプロンプトに答えた「このセッション中は許可 / 拒否」が保存されていなかった (v2.1.234)
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\??\形式の Windows パスを拒否 - NTLM 資格情報漏洩の経路として、事前承認で通るファイルアクセスの残りを塞いだ (v2.1.234) -
/configから "Default teammate model" が消えた - agent-team のチームメイトは、spawn 時に指定がなければリーダーと同じモデルで動く (v2.1.234)
上限で止まったセッションが、リセットと同時に続きを始める
対象読者: claude.ai アカウントでログインして Claude Code を使っている人。API キー・Bedrock・Vertex 経由は claude.ai の利用上限そのものが無いので、この変更の影響を受けません。
上限に当たったら止まる、が既定ではなくなりました。 v2.1.234 では、claude.ai の利用上限で中断したセッションを、上限がリセットされたタイミングで Claude Code が自動的に続行します。既定で有効。無効化のスイッチは /config の "Continue automatically at usage limit" です。
上限で止まったターンは、人が再送しなくてもリセット後にそのまま走り出します。夜に上限へ当たって放置した端末は、朝には続きが終わっている、という形。上限に当たるたびに手で再開していた運用は、その手間ごと無くなります。
上限で止まったまま放置していたセッションも、v2.1.234 以降はリセットと同時に動きます。止めたつもりで残した作業指示は、止まっていません。
同じ「人が見ていない時間」向けの変更が /goal にも入っています。バックグラウンドタスクを待って goal が 30 分以上止まっていると、Claude が待ち続けずにタスクの様子を見に行くようになりました。従来は待ち時間の上限が無く、いつまでも待機する挙動。無効化は環境変数で。
CLAUDE_CODE_GOAL_CHECKIN_MINUTES=0
もう 1 つ、ターンが復旧不能なエラー(認証の失効・クレジット残高切れ・コンテキスト溢れ)で死んだとき、/goal は通知を出して自分で解除されるようになりました。エラーの後も armed のまま残ることが無くなっています。
長いセッション限定のバグも 1 件。会話が compaction された後、auto mode がサンドボックス内コマンドのネットワークアクセスを何度も再チェックして拒否し続けることがありました。v2.1.234 で修正。
権限プロンプトまわりで直ったもの
権限の答えが消える・引き継がれない系の修正が固まっていて、表の左が v2.1.234 より前の症状。
| 症状 (v2.1.234 より前) | v2.1.234 |
|---|---|
| バックグラウンドのサブエージェントの権限プロンプトに答えた「このセッション中は許可 / 拒否」が保存されなかった | セッション中の回答として保持される |
| IDE の diff タブが閉じたタイミングで再プロンプトが出ると、前回の入力で自動的に答えてしまうことがあった | 修正 |
fullscreen renderer への切替プロンプトを受けると、permission mode(--dangerously-skip-permissions など)や allow / deny ルール、model・effort のフラグを失って再起動していた |
引き継いで再起動 |
/tui で再起動すると、起動時の --allowed-tools / --disallowed-tools が消えていた |
引き継げない制限がある場合は理由を出して切替を拒否 |
/permissions は Claude が動いている最中に開けなかった |
ターン中に開ける。ルール変更は残りのターンに反映 |
| 中継された permission preview の credential マスキングが、コマンド・パス・宛先まで隠すことがあった | 隠さない。巨大な private key ブロックは full-strength redaction で伏せる |
| provider の API トークンが shell の区切り文字の直後にあるとマスクされなかった | マスクされる |
Windows の \??\ パスは通らなくなった
v2.1.234 から、リモートファイル読み込み・セッション復元・CLAUDE.md の include・workflow スクリプト・ファイルアップロードは、Windows の NT 名前空間パス(\??\ 始まり)を拒否します。原文では NTLM 資格情報漏洩の経路として "the remaining pre-approval file accesses" を塞ぐ変更で、事前承認で通るファイルアクセスのうち残っていた分が対象です。
シークレットとホスト判定まわりの修正も同じリリースです。
- MCP の診断出力に解決済みのシークレットが出ていた問題。scope 衝突の警告は設定どおりの
${VAR}表記で、接続失敗の詳細はサーバーの origin だけを表示するようになりました -
strictKnownMarketplacesの allowlist が、git が実際に接続するホストと異なる SCP 形式の marketplace ソースを通していた - git remote の userinfo が変則的だと、リポジトリ検出がホストを読み違え、別ホスト向けのリンクやリポジトリ固有の挙動になっていた
/config から消えた設定と、既定が変わった操作
/config の "Default teammate model" が無くなりました。agent-team のチームメイトは、spawn 時にモデルを名指ししない限りリーダーと同じモデルで動きます。teammate 側だけ別のモデルで動かす指定は、spawn 時のモデル名だけになります。
画面と操作の変更は次のとおり。
- fullscreen で Esc を押しても、マウスで選んだテキスト選択は消えなくなりました。Esc は従来どおり中断・ダイアログ閉じに使い、選択のクリアは新しい keybinding アクション
selection:clearに分離。agents view でも効きます - auto mode で Agent ツール呼び出しごとに出ていた "Allowed by auto mode classifier" の行が消えました
- Claude への指示に「アカウントのメールアドレスは本人識別にだけ使い、頼まれない限り無関係なサービスへ送らない」が入りました
- 自分の入力プロンプトも、返答と同じ markdown レンダリング(コードブロックのハイライト・インラインコード・リスト)で表示されます
- 組み込み
claude-apiスキルの読み込みコストが 200k トークン超から約 25k に。リファレンス文書はオンデマンド読み込みに変更 - セッションの自動生成タイトルが、依頼文の言い換え("Fix the login button on mobile")ではなく短い名前("Login button bug")になりました
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/add-dir <path>・/autocompact・/theme・/help・/advisorのダイアログが、fullscreen TUI ではターン中にも開きます - GitLab remote かつ
glabCLI 認証済みのリポジトリでは、footer と statusline に MR 番号のバッジ(draft / pending / green)が出ます
全体の重心
v2.1.234 は、目新しい機能より「人がいない間に止まらない・壊れない」側の調整が中心です。利用上限の自動再開、/goal の 30 分チェックイン、ターン中に開く /permissions と /add-dir、compaction 後の auto mode 修正。前回 v2.1.233 が TodoWrite の無効化というツール側の変更だったのに対し、今回はセッションの続け方に手が入った回になりました。
前回: Claude Code v2.1.233|TodoWrite が Fable 5 / Sonnet 5 で無効に|毎日Changelog解説