##前提
redashは公式からamiが提供されており、それをもとにEC2インスタンスを立ち上げることで簡単にredashを体験することができる。
しかし、amiのredashバージョンは、おそらくその時点での安定版が採用されており、最新のベータ版でのみ提供されている機能を使うにはバージョンアップを行う必要がある。
この記事では、redashのEC2インスタンスの立ち上げ方法に加えて、redashのバージョンを上げる方法についても紹介する。
##手順
###1. amiからredashのEC2インスタンスを立ち上げる
EC2でのredashの起動方法を紹介した記事は既に多数あるため、ここでは要点だけ抑えて箇条書きにする。
・EC2インスタンス起動ウィザードを開き、redash公式から提供されているamiを指定
※リージョンに注意
・インスタンスのスペックを指定
※お試し程度であればt2.smallでも十分らしいが、自分の場合はバージョンアップしたせいかスペック不足で動作が不安定になったため、t2.mediumを使用
・他項目は状況に合わせて適宜設定
・EC2インスタンスのターミナルに接続できるか確認
※redashのamiはubuntuをもとに作られているので、ユーザ名が「ec2-user」ではなく「ubuntu」になることに注意
###2. EC2インスタンスに接続してバージョン確認
いちばん手っ取り早いのは、立ち上げたredashのwebページから確認する方法。
EC2インスタンスのターミナルから、直接docker-compose.ymlをみてバージョンを確認する手もある。
初めてredashにアクセスしたときのセットアップが済んでいない場合には、こちらのほうが早いかもしれない。
# sudo su
# cat /cat/redash/docker-compose.yml
version: "2"
x-redash-service: &redash-service
image: redash/redash:9.0.0-beta.b42121
depends_on:
- postgres
- redis
env_file: /opt/redash/env
restart: always
…
…
…
バージョンを確認して、試してみたい機能がそのバージョンで提供されていなければ、次の手順に沿ってバージョンアップを行う。
###3. redashのdocker-imageの差し替え
ひとつまえの手順でdocker-compose.ymlを確認していることからもわかるように、EC2インスタンス内ではdockerコンテナが複数立ち上がりredashとしての機能を提供している。
場合によっては、docker-compose.ymlで参照しているredashのdocker-imageを変更して、docker-composeを立ち上げ直せばバージョンアップできるのだが、大事をとって公式のガイドに従ってバージョンアップを行う。
# 念の為、バックアップをとってから作業すること
# sudo su
# cd /opt/redash
# viなどで希望するバージョンのdocker-imageに書き換えて保存
# vi /opt/redash/docker-compose.yml
# 一部のコンテナを止めて再度立ち上げ直す
# docker-compose stop server scheduler scheduled_worker adhoc_worker
# docker-compose up -d
これでバージョンアップは完了しているはずなので、redashのwebページをからバージョンアップできていることを確認する。