社内教育のためLinuxのパーミッションについて説明する機会があったのでそのまとめです。
パーミッションの表記
Linux/Unixでのファイルパーミッションは「-rwxr-xr-x」のように10文字のアルファベットで表します。
この表記法には順番が決められており、先頭のファイル種別を表す1文字と、以降3文字ずつの3セット9文字で
ファイル種別
- 先頭の1文字はファイルの種別を表します。
-
-
: 通常のファイル -
d
: ディレクトリ -
b
: ブロックデバイスのスペシャルファイル -
c
: キャラクターデバイスのスペシャルファイル -
l
: シンボリックリンク -
p
: 名前付きパイプ -
s
: UNIXドメインのソケット
-
アクセス権
3文字で表す権限にも表記の順番があり、下記の様に表します。
-
r/-
(読み込み権限あり/なし) -
w/-
(書き込み権限あり/なし) -
x/-
(実行権限あり/なし)
オーナー/グループ/全員
次に、3文字で表すアクセス権が、3セットあり、前から順にファイル所有者
グループ
全員
の3組に表せます。
例:
ファイル所有者は「読み込み」「書き込み」「実行」が可
グループと全員は「読み込み」のみ可
- 上記は
-rwxr–r–
と表記されます。
パーミッションの設定
パーミッションの設定は744
のように数字で表す事もできます。
数字も同じく決まりがあり
-
4/0
(読み込み権限あり/なし) -
2/0
(書き込み権限あり/なし) -
1/0
(実行権限あり/なし) - と表され、それぞれの和により、権限が表されます。
-
r-x
なら5
-
rwx
なら7
-
例:
ファイル所有者は「読み込み」「書き込み」「実行」が可
グループと全員は「読み込み」のみ可
- 上記は
-rwxr–r–
と表記されます。 - 数字で表記した場合
744
と表記されます。