WebアプリのUIテスト自動化は、他のアプリ(モバイルアプリ、Windows OS上で動作するネイティブアプリなど)と比べてハードルの低い方になるかと思います。しかしながら、Webアプリを自動化するうえで、以下のようなケースにおいて困ることがあります。
- Webブラウザーのタブ移動
- ファイルのアップロード/ダウンロード
- Webブラウザーが表示するポップアップ操作
- 複数アプリ連携
- 2段階認証
UIテスト自動化ツールのRanorexでは、Windows OS上で動作するデスクトップアプリに対応しており、また独自の方法でオブジェクト情報を管理しているため、これらのケースで困ることがありません。
Webブラウザーのタブ移動
Ranorexは、異なるドメインのページごとにオブジェクト情報(XPath)を管理するため、Webブラウザーで複数タブを開き、各タブのページを行き来するような画面操作を自動化することができます。下図は、異なるドメインのWebサイトのオブジェクト情報になります。
ファイルのアップロード/ダウンロード
Ranorexは、ファイルのアップロード/ダウンロードの操作をおこなう際の、エクスプローラーの操作もテストスクリプトとして自動生成するこができます。下図は、ファイル転送システムでのファイルのアップロード操作のテストスクリプトを生成したものです。
Webブラウザーが表示するポップアップ操作
JavaScriptでWindowオブジェクトを使用したポップアップは、Webブラウザー自体が表示する画面であり、DOM情報で構成された画面ではないため、Webアプリのみ対応した自動化ツールやフレームワークでは対応が難しいこともあります。Ranorexは、Webブラウザー自体の操作を自動化することができるため、Webブラウザーが表示するポップアップに対しても自動化することができます。下図は、ポップアップとそのポップアップのオブジェクト情報(XPath)になります。
複数アプリ連携
Ranorexは、Webアプリの操作をおこないつつ、デスクトップアプリの操作も自動化することができます。たとえば、Webアプリの操作で出力されたExcelの帳票などに対して、値が正しいかを検証するといったテストケースも自動化することができます。
2段階認証
Webアプリのログイン操作において、指定したメールアドレスに送信されたメールでの認証を必要とする場合に、Ranorexは、デスクトップアプリであるメーラーの操作を自動化することができるため、2段階認証を必要とするアプリを自動化することができます。