はじめに
本年度は移行系の案件を担当し、多くの資料作成を行ってきました。
その中で特に
- タイムチャート(ガントチャート)
- パラメータシート(設定値・移行先情報)
を作成することが多かったのでそれらを作成するにあたって、役立つテクニックを紹介します。
ガントチャートの作り方
① 時間軸(24時間)を作成する
まず横軸に「1時間ごと」の時刻を並べる
| 作業名 | 開始日時 | 終了日時 | 00:00 | 01:00 | 02:00 | 03:00 | ... | 23:00 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 作業A | 09/27 01:00 | 09/27 23:00 | ■ | ■ | ■ | ■ |
手順
- A1セルに基準日時(例:2063/09/27 0:00)を入力
- B1セルに次の式を入力:
=A1 + TIME(1,0,0)
→ 1時間後の日時が表示される
3. 右方向にドラッグして24列分コピー
4. 表示形式を「h:mm」または「m/d h:mm」に設定
これで、0:00〜23:00までの時間軸が完成します
② 条件付き書式で自動的に期間を塗りつぶす
開始日時と終了日時を入力すると、自動で対応する時間帯が塗りつぶされるように設定します
条件付き書式の数式:
=AND($B2<=E$1,$C2>$E$1)
- $B2 … 開始日時(例:09/27 01:00)
- $C2 … 終了日時(例:09/27 05:00)
- \$E$1 … 横軸の時刻セル
この数式を条件付き書式に設定し塗りつぶし色を選ぶと
指定した時間帯だけ自動的に色が付きます
| 作業名 | 開始日時 | 終了日時 | 0:00 | 1:00 | ... | 22:00 | 23:00 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| マシン停止 | 09/27 00:00 | 09/27 01:00 | ■ | ... | |||
| マシン移行 | 09/27 01:00 | 09/27 05:00 | ■ | ... | |||
| 事後確認 | 09/27 05:00 | 09/27 07:00 | ... |
③ 見やすさを改善するポイント
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 列幅 | 1〜2px程度に設定(24列で1日分) |
| 行の高さ | 工程を視認しやすいように広めに |
| 時間軸の2段構成 | 上段に日付、下段に時刻を配置 |
| 工程ごとに色分け | 担当者やフェーズ別に色を分けると視覚的に明確 |
※曜日を表示する(任意)
=TEXT(A1,"aaa")
→ 時間軸上に「月」「火」などを表示できる
④ 日をまたぐ工程にも対応
日をまたぐ作業(例:09/27 23:00〜09/28 02:00)にも対応可能です。
Excelの日時は内部で連続した数値として扱われるため、
開始日時・終了日時を正しく入力していれば、自動的に塗り分けされます
⑤ 休日や夜間帯の背景を変える(任意)
深夜帯や休日部分をグレーにすることで、見やすさが向上します。
夜間(22:00〜6:00)をグレーにする条件式
=OR(HOUR(E$1)>=22,HOUR(E$1)<6)
土日をグレーにする条件式
=WEEKDAY(E$1,2)>=6
パラメータシート作成テクニック
データ入力規則(ドロップダウンリスト)
移行先やOSなど、決まった選択肢を統一して入力することで表記ゆれを防ぎます
データ → データの入力規則 → リスト
例:
Windows,Linux,未定
XLOOKUPでマスタ参照
別シートのマスタ表から自動で値を取得
=XLOOKUP(A2,マスタ!A:A,マスタ!B:B)
IFERRORで未登録を検出
=IFERROR(XLOOKUP(A2,マスタ!A:A,マスタ!B:B),"未登録")
COUNTIFで重複チェック
=COUNTIF(A:A,A2)>1
おわりに
移行資料の作成では、スケジュールや設定値など「人手での更新ミス」が最も多いトラブル要因になると思います。
Excelには、こうしたヒューマンエラーを防ぐためのセルフチェック機能が豊富に備わっています。
ガントチャートやパラメータシートのような移行資料は、正確さと整合性が重要です。
だからこそ、人が目で確認する前にExcel自身がチェックする仕組みを入れることが重要です。