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【JavaScript】手軽に綺麗な「要素を矢印で繋いだグラフ」を描く方法(画像付き)

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概要

JavaScriptでグラフ(ノードとエッジの集合の方)を作りたい。
スクリーンショット 2020-02-10 16.42.15.png

JavaScriptでグラフを描画できるd3-graphvizの使い方や、色変更などできることを調査した。

基本の使い方

1.インストールする
簡単な方法はnpm install d3-graphviz(yarnでも可)
自分でビルドする場合は以下のコードを実行する。

$ git clone https://github.com/magjac/d3-graphviz.git
$ cd d3-graphviz
$ npm install
$ npm run build

また、unpkg.comを使うこともできる。その際、d3.jsviz.jsが必要であるためこれらも読み込む。

2.htmlファイルを作成する
必要なjsファイルを読み込み、グラフを描画する要素を用意する。
<script>タグ内にグラフ描画スクリプトを記述する。
renderDot()の引数に描画したいグラフを記述している。
最も簡単なデモのコードを以下に示す。このコードでは以下のようなグラフが描画される。

index.html
<!DOCTYPE html>
<meta charset="utf-8">
<body>
<script src="//d3js.org/d3.v4.min.js"></script>
<script src="https://unpkg.com/viz.js@1.8.1/viz.js" type="javascript/worker"></script>
<script src="https://unpkg.com/d3-graphviz@2.6.1/build/d3-graphviz.js"></script>
<div id="graph" style="text-align: center;"></div>
<script>

d3.select("#graph").graphviz()
    .fade(false)
    .renderDot('digraph  {a -> b}');

</script>

スクリーンショット 2020-01-21 13.03.11.png

以降、グラフ描画スクリプトのみ記述する。

ノードをカスタマイズする

何も指定せずにグラフを描画すると、上の画像のようなノードになる。

形を変更する

ノードの形を変えたい場合は、shapeを指定する。
グラフのすべてのノードに適用することも、特定のノードのみに適用することも可能。

d3.select("#graph").graphviz()
    .renderDot(`digraph  {
        node [shape="polygon"] // グラフのすべてのノードの形を変える場合
        a [shape="polygon"] // ノード「a」の形を変える場合
        a -> b
    }`);

スクリーンショット 2020-01-21 13.15.21.pngスクリーンショット 2020-01-21 13.15.42.png
d3-graphviz Shape Tweening Demoに様々な形の例がある。

背景の色・透明度を変更する

ノードの背景色や透明度を変更する場合はfillcolorを指定する。また、ノードにstyle="filled"を指定しておく(これを指定するとデフォルトのノード背景色はグレーになる)。
透明度は不透明度指定でRGBの後に記述する。ex. #FFFFFF80 // 半透明の白

d3.select("#graph").graphviz()
    .renderDot(`digraph  {
        node [style="filled" fillcolor="#FF000080"] // グラフのすべてのノードの背景色を変える場合
        a [fillcolor="#0000FF80"] // ノード「a」の背景色を変える場合
        b [fillcolor="#FFFF00"] // ノードごとに別の色にすることもできる
        a -> b
    }`);

スクリーンショット 2020-01-21 13.24.52.pngスクリーンショット 2020-01-21 13.25.27.pngスクリーンショット 2020-01-21 13.26.20.png

枠線の色・透明度・太さを変更する

ノードの枠線の色や透明度を変更する場合はcolorを指定する。透明度指定の方法は背景色と同じである。
また、枠線を太くする場合はstyle="bold"を指定する。

d3.select("#graph").graphviz()
    .renderDot(`digraph  {
        node [color="#FF000080" style="bold"] // グラフのすべてのノードの枠線の色・太さを変える場合。複数指定する場合はスペース区切りで記述する
        a [color="#0000FF80"] // ノード「a」の枠線の色を変える場合
        b [color="#FFFF00"] // ノードごとに別の色にすることもできる
        a -> b
    }`);

スクリーンショット 2020-01-21 13.33.43.pngスクリーンショット 2020-01-21 13.30.39.pngスクリーンショット 2020-01-21 13.30.52.png

文字の色・透明度・太さを変更する

透明度なしで文字色を変更する場合はfontcolorを指定する。透明度や太さを変更する場合は.attributer()で変更できる。

d3.select("#graph").graphviz()
    .attributer(function(d) { // 透明度・太さを変更する場合
        if (d.tag == "text") { // <text>タグ
            if (d.parent.attributes.id == "node-a") {
                d3.select(this).attr("font-weight", "bold") // 太字にする
            } else if (d.parent.attributes.id == "node-b") {
                d.attributes.fill = "#00000080" // 半透明の黒にする
            }
        }
    })
    .renderDot(`digraph  {
        node [fontcolor="#FF0000"] // 透明度を指定しない場合の文字色変更
        a [id="node-a"] // 要素のidを指定する
        b [id="node-b"]
        a -> b
    }`);

スクリーンショット 2020-01-21 13.38.52.pngスクリーンショット 2020-01-21 13.39.38.png

また、<ellipse>タグの時にfillに色を指定するとノードの色の変更もできる。

エッジをカスタマイズする

ノードと同様にエッジの色や太さを変更することもできる。
色・透明度の変更: colorを指定する。透明度指定はノードの場合と同じである。
太さの変更: style="bold"で太くできる。

d3.select("#graph").graphviz()
    .renderDot(`digraph  {
        a -> b [color="#FF000080"] // 色・透明度指定
        a -> c [style="bold"] // 太くする
    }`);

スクリーンショット 2020-01-21 13.44.53.png

その他

アニメーションさせる

d3-graphvizの機能でグラフをアニメーションをさせることもできる。
デモを参考にグラフを切り替えるコードを簡易的に記述したものを以下に示す。アニメーションさせたいグラフを配列で用意し、順番に描画している。
以下のコードではdelay等を指定していないため、点滅のようになる。

var dotIndex = 0;
var graphviz = d3.select("#graph").graphviz()
    .on("initEnd", render);

function render() {
    var dotLines = dots[dotIndex];
    var dot = dotLines.join('');
    graphviz
        .renderDot(dot)
        .on("end", function () {
            dotIndex = (dotIndex + 1) % dots.length;
            render();
        });
}

var dots = [
    [
        'digraph  {',
        '    a -> b',
        '}'
    ],
    [
        'digraph  {',
        '    a -> b [color="#FF0000"]',
        '}'
    ],
    [
        'digraph  {',
        '    a -> b [color="#0000FF"]',
        '}'
    ],
];

ログを出力する

.logEvents(true)でコンソールにログを出力することができる(デフォルトがtrue)。
d3-graphvizの各イベントについて、1つ前のイベントからの経過時間・スタートからの経過時間を知ることができる。

d3.select("#graph").graphviz()
    .logEvents(true)
    .renderDot('digraph  {a -> b}');

スクリーンショット 2020-02-10 15.03.15.png

まとめ

  • d3-graphvizを用いてJavaScriptで簡単にグラフを作成・表示できる。
  • ノード・エッジ共に簡単に色や透明度などを変更できる。
  • 複数のグラフをアニメーションで遷移させられることがわかった。
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