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OpenFOAMで計算するネタがない時の探し方

Last updated at Posted at 2017-12-25

はじめに

アドベントカレンダー最終日に何か書こうと思ったが、手持ちのネタがなかった。
そこで逆転の発想で、ネタがない時のネタの探し方をまとめてみることにした。

よく身の周りでOpenFOAMを勉強したいけど、ネタがなくて計算できないという人がたまにいる。そんな人向けに今回は私がよく使うネタの作り方をまとめてみた。

最終日になんてネタ出してry

誰も触っていない機能を使ってみる

べたなネタ作りの手段。その割には有用な情報となりやすいので、ネタとしては簡単に容易できやすい。
ネックは誰も触っていないので、たまに地獄を見ること。

チュートリアルケースプロジェクトに参加する

チュートリアルの中身を読んで理解するのも立派な勉強である。以下のOpenFOAMチュートリアルドキュメント作成プロジェクトは複数の有志によって書かれている。大変参考になる。

OpenFOAMチュートリアルドキュメント作成プロジェクト
https://sites.google.com/site/freshtamanegi/home

人のネタを自分なりにやってみて違う観点でまとめてみる

たまにやる。というのも他の方が書いた記事を参考にすることも多いが、基本的には信用しないことにしている。

情報ソースが一つしかないときは特に気を付けるようにしていて、自分でも同じことをやってみて、どんな知見や感想を得られるかを確かめてみる。で、得た知見や感想をアウトプットする。

この場合、新規性は薄れるが、役に立つ情報は重複していても良いと思う。まるかぶりはだめだけど、似た情報がいくつもあるというのは情報の確度が高まるという観点では重要であると思う。

TwitterでOpenFOAMを検索する。

TwitterでOpenFOAMのキーワード検索をすると、たまに「誰かやってくれないかな」的なつぶやきを見つけることがある。これに乗ってしまう。なにせ、目的は人が用意してくれているので、あとはやるだけである。ネタを新たに考える必要ない。

OpenFOAMと同じオープンソースのCAEソフトであるCode-Asterのバリデーションプロジェクトは最初は他愛もないつぶやきとそれに乗った人間たちから始まった(現在停滞中)。

ただし、アイデアの強奪には気を付ける。揉める。

なお、今回のOpenFOAMアドベントカレンダーもTwitterのつぶやきに悪乗りしたものです。

OpenFOAM Google Groupで質問に回答する

これも先日やった。質問に答えるというのは何かと勉強になる。相手から情報をどのように引き出すか、どういう問題であるのか、どのようにわかりやすい回答をするのかなど、多角的に考えさせられることが多い。

少し、OpenFOAMに慣れてきたら自分の知識を整理する意味合いでも、質問の回答者になってみると新たな発見がある。

なお、回答者になるときは仏の心が必要な時もある。

自分で簡易試験装置を作ってみる

私が参加しているオープンCAE勉強会@関西では、簡易風洞を作ったり、流しそうめん機を改造して回流水槽を作ったりした。
あの時のムーブメントはすごかった。やはり何か形になるものを作るのは盛り上がりやすい。

3Dプリンターも最近は安価で手に入るのでこれを使うのもいい。CADの練習もできる。

先日のオープンCAEシンポジウム(http://www.opencae.or.jp/activity/symposium/opencae_symposium2017/) でも学生向けの教育として3Dプリンターで供試体を作り、計算させてより目的に合ったものを作らせるという興味深い話を聞いた。物を作りながら計算するというの学習という点では理解しやすいものなのかもしれない。

作る時間がない時はAmazonで「実験キット」を探してみる

最近使った手。Amazonでは簡単な実験を行えるようなキットが売っている。
真空状態を作るキットや風を吹かしてスチロールの球を浮かすものなど、いろいろあってみているだけでも楽しい。ものが手元にあると計算もしやすいし、寸法計測などをしていると解析モデルでここはいらないだろうとか考えることができる。

最近チェックしたのは以下のキット。

空気実験マジックキット (科学と学習PRESENTS)

色んな力発見キット

アーテック 気圧・気温変化実験器 008019

勉強会で何かやりたがっている人のところに乗っかってみる

最近だとOpenFOAMのコードリーディング研究会とか、2018年3月にはオープンCAEハッカソン(予定)とかがある。

自分でネタを思いつけないときは誰かと一緒になってやってみて、その中で自分のネタを見つけていくのもいいと思う。

まとめ

計算するネタがない時は広くアンテナを伸ばして興味があることを見つける。勉強は持続すること重要だと思っているので、なるべく飽きないように工夫していくことが、続けていく秘訣だと思う。

個人で勉強していると、計算のネタがない時が一番つらく、つまらない時である。そんな時は勇気を出して各地の勉強会に行ってネタを探すのも手だと思う。

来年も良いOpenFOAMライフを!

本当はサンタクロースが煙突に入っていく様子をオーバーセットで計算しようとしましたが間に合いませんでした!またどこかで公開します。

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