はじめに
はじめまして。株式会社ラクスでフロントエンドエンジニアをしている mk_1222 と申します。
今日はクリスマスですね😄
クリスマスと言えば、クリスマスプレゼントであったり、家族や友人と楽しく過ごす日...
ではなく、「応用情報技術者試験(秋期)」の合格発表日です。😐
新卒で入社して4年目、日々プロダクト開発に向き合う中で「基礎をもう一度、広く浅く固め直したい」と思う瞬間が増えてきました。
そんなタイミングで、大学2年のときに一度落ちた「応用情報技術者試験」をふと思い出しました。昇級条件でもなければ報奨もない。今更感は正直あります。それでも、現場での経験がついた“今の自分”で受け直したら、見え方はどう変わるのか、それを確かめたくなったのです。
そのような一人のエンジニアの体験録です。これから情報処理技術者試験を受けようとしている方、資格を取るか迷っている方、あるいは体験録を読むのが好きな方に、肩の力を抜いて読んでいただければ嬉しいです。
ここから先は、概要、受験を決めた背景、準備に何をしたか、受けた結果、そして受けてみて感じたことを順に綴っていきます。
応用情報技術者試験とは
経済産業省が情報処理技術者としての「知識・技能」が一定以上の水準であることを認定している国家試験の一つです。
試験はいくつもあり、以下の画像のとおりとなっています。
よくある受け方としては「ITパスポート試験」→「基本情報技術者試験」→「応用情報技術者試験」→「高度情報処理技術試験」です。
応用情報技術者の対象者はIPAのサイトから引用させていただくと「ITを活用したサービス、製品、システム及びソフトウェアを作る人材に必要な応用的知識・技能をもち、高度IT人材としての方向性を確立した者」となっています。

引用:IPAの試験区分一覧より
なぜ今、応用情報技術者試験なのか
世間での「応用情報技術者試験」とは「基本情報技術者試験」の上位資格なので大学生が就職する前に取れていれば「お!」となります。また、最近では他業種からのキャリアチェンジでエンジニアになる方も多いので、この資格を持っていれば、ある程度の情報科学の知識や開発現場で飛び交う言葉の意味を理解できるレベルを証明するものにもなるでしょう。
事実、僕の上司もキャリアチェンジのエンジニアと面接する時に、そのエンジニアが「基本情報技術者試験」または「応用情報技術者試験」の資格を持っていれば、情報科学の基礎知識はあるのだと考えるそうです。
ですが、このエンジニア4年目という、ジュニアを抜け出す頃にはそのくらいの知識はあって当然でその知識を応用して日々の機能実装やプロジェクトに落とし込めるレベルを求められると思います。
では、なぜ今更、応用情報技術者試験を受けたのか。
特にこれといった大義のようなものはありませんでした。
冒頭で書いたように、昇級の条件になっているわけでもないですし、報奨金のようなものが出るわけでもありません。
強いて言うなら、このタイミングで「もう一度、情報科学を浅く広く学び直したかったから」というキッカケくらいでした。
あとこの理由はとても下らないですが、僕は大学2年生の時に一度、応用情報技術者試験に落ちていて、少し悔しかったからというのもあります。(笑)
これらのキッカケから試験のことを調べると、応募期間ギリギリだったのでやっちゃえ精神で応募しました。
どういう勉強をしたか
特に珍しいことはしていません。
ひたすら過去問道場を会社に行くための電車の中、会社に着いてからの始業までの時間、会社から最寄り駅までの電車の中、ただひたすらにやり込むだけです。
おすすめとしてはそれにプラスで一冊は参考書を買うことです。
過去問道場で間違った問題の単語やその周辺の理論を参考書で深掘りするためです。
午前の対策はこれで問題ないはずです。
注意点としては、対策をただの暗記で終わらせないことです。
午前問題は特に4択となっているので「これを聞かれたらこれを答える」のようにただの暗記科目のようになってしまいがちです。しっかりとなぜこの回答になるのか、逆に他の選択肢はなぜ不正解なのかを意識するのが良いと思います。
暗記だけで合格しても履歴書の資格取得欄に1行増えたり、話のネタにはなりますが、せっかく高いお金と時間を使うのですから知識を増やして、定着させて、実務の中で活かしていきましょう。
午後問題は基本情報技術者試験と違い、記述形式となっています。適当に選んで正解とはいかないわけです。(一部、選択式の部分もあります)
また、これは基本情報技術者試験と同じですが全11個の大問から5つを選んで回答します。大問1の情報セキュリティは必須問題なので実質選べるのは4つです。
まずは直近2、3年分の試験の大問を全て解きました。職種によっては「ネットワーク」や「データベース」、「マネジメント」に深く関わらないこともあると思いますがあえて避けずに解いてみましょう。
全て解いてみて、自身の得意・不得意の傾向が掴めると思います。
そこから得意な大問を選ぶといいかもしれません。もちろん、他の大問をおろそかにして良いわけではありません。理想を言えば、どの4問を選んでも合格できるレベルを目指すべきです。
個人的に「プログラミング(アルゴリズム)」は絶対選びたいです。自分は実装をすることが多いのでアルゴリズム力は常に求められており、この大問を避けて合格しても喜べないなと思ったためです。あと、普通に解いていて楽しいです。
結果はいかに
正直、自信は五分五分といったところでしたが、無事、合格することができました。
嬉しさよりもかなりホッとした気持ちが大きかったです。しっかりと学び直したことが定着していると証明された瞬間ですし、大学時代からのリベンジを果たすことができたためです。後者はくだらないです。
受けてみてどうだったか
一言で言うと、とても良い経験でした。
嬉しかったのは合格そのものより、基礎理論の棚卸しができ、マネジメントやストラテジの知識を実務の文脈へと結び直せたことでした。
例えば、現場に派遣の方がいる今は、派遣契約と請負契約の違いや指揮命令系統などが具体的に想像できますし、減価償却やROI、ROEといった数字の会話は、会社全体の定例ミーティングで当然出てくるので理解しやすかったです。WBSも日々の計画を一段深い粒度に落として遅延要因を早めに炙り出す道具として実際に使っているので、より深く頭に定着させることができました。
学生の頃はこれらの用語がまったく頭に残りませんでしたが、現場経験を経た今は「使い道がある知識」として定着します。学び直すタイミングとしても別に間違ってはいなかったのだと思います。
「そんなの知っていて当たり前」「実装には不要」という声もあるかもしれません。実際、コードを書く瞬間だけを切り取れば出番が少ないテーマもあります。それでもプロダクトづくりは開発だけで完結しません。ビジネス、運用、法務、調達など多様な相手と会話するとき、共通言語が増えるほど合意形成は速くなり、提案の通りも良くなる。大げさな効果ではないかもしれませんが、少なくともコミュニケーションの摩擦を減らす手応えは確かにありました。
まとめると、資格欄を埋めるためではなく、現場での意思決定の精度と会話の速度を上げるための再学習として価値がありました。
終わりに
僕が4年目になって応用情報技術者試験を受けた話をさせていただきました。
この記事で伝えたかったのは「情報技術者試験をただの資格欄に書くものではなく、実務と繋げることでエンジニアとしてレベルアップするためのものにしてほしい」ということと、「もし、情報技術者試験に限らず、資格試験を受けるかどうか悩んでいるのなら受けてほしい」ということです。
世間では「取得しても意味がない」という意見がうっすらと聞こえてくるかもしれません。実際、僕自身も大学の時に似たようなことをおっしゃっている方がいました。
確かに、何度も言うようにただの暗記で資格を取っても意味はないと思います。しかし、資格を取ってどうしたいのかを定められていれば、自ずと意味も出てくるのではないかと思います。
タイトルとズレた言葉になってしまうかもしれませんが、資格を取るのに早い遅いはないです。動機がなんであれ、悩んでいるなら受けてしまいましょう!
ここまで読んでいただきありがとうございました!