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独学で基本情報技術者試験に合格しました

Last updated at Posted at 2018-10-14

始めに

2016年10月16日に基本情報技術者試験を受験し、見事1回で合格することができました。
ちなみにスクールなどには通わず、完全に独学で勉強しました。
今回はその際の体験に基づいて、基本情報技術者試験の対策方法についてまとめたいと思います。

当時のスペック

文系学部に通う大学4年生でした。
授業で学ぶなどはしていませんでしたが、ITに関してはITパスポートに合格する程度の知識は持ち合わせていました。
ITパスポートの受験に関しては「独学でITパスポートに合格しました」でまとめていますので参考にどうぞ。

試験情報

基本情報技術者試験とは

1.対象者像
高度IT人材となるために必要な基本的知識・技能をもち、実践的な活用能力を身に付けた者
2.役割と業務
基本戦略立案又はITソリューション・製品・サービスを実現する業務に従事し、上位者の指導の下に、次のいずれかの役割を果たす。
 (1) 需要者(企業経営、社会システム)が直面する課題に対して、情報技術を活用した戦略立案に参加する。
 (2) システムの設計・開発を行い、又は汎用製品の最適組合せ(インテグレーション)によって、信頼性・生産性の高いシステムを構築する。また、その安定的な運用サービスの実現に貢献する。

(参照)IPA 基本情報技術者試験(FE)
https://www.jitec.ipa.go.jp/1_11seido/fe.html

基本情報技術者試験とは、ITエンジニアとして求められる基本的な技術や知識を持ち、上位者の指導の下に業務を行うことができることを証明する国家資格です。ITエンジニアにとっての登竜門的な資格であり、新卒でIT企業に入社する場合、入社前や入社後に取得することを奨励されることが多いです。また、企業によっては合格することで報酬金や資格手当が出ることもあるようです。(私が勤務している会社でも報酬金が出ました)

(参考)IPA 情報処理技術者試験の活用事例
https://www.jitec.ipa.go.jp/1_22example/index.html

難易度

応用情報技術者試験はIPAが公開している情報処理試験区分によると4段階中で2段階目にあたります。
出題される内容は基本的な内容が中心ではありますが、午後問題ではアルゴリズムやプログラミングに関する知識も問われるため、きちんと勉強しなければ合格することは難しい資格であると言えます。

taikei.png
(参考)IPA 試験区分一覧
https://www.jitec.ipa.go.jp/1_11seido/seido_gaiyo.html

受験層と合格率

IPAが公開している統計情報によると、平成30年春季の受験者の平均年齢は25.8歳で合格者の平均年齢は25.0歳となっています。
また、合格率については毎回概ね20~30%の人が合格しているようです。

年度 応募者数 受験者数 合格者数 合格率
2018年春 73,581 51,377 14,829 28.9%
2017年秋 76,717 56,377 12,313 21.8%
2017年春 67,784 48,875 10,975 22.5%
2016年秋 75,095 55,815 13,173 23.6%
2016年春 61,281 44,184 13,418 30.4%

(参照)IPA 公式統計情報
https://www.jitec.ipa.go.jp/1_07toukei/toukei_h30a_oubo.pdf

試験内容

試験は午前試験と午後試験に分かれます。
午前試験については免除制度もあるようですが、両方受ける必要がある場合はほぼ半日の長丁場になります。
また、午前試験に合格していないと午後の試験は採点すらしてもらえません。

- 午前 午後
試験時間 9:30~12:00(150分) 13:00~15:30(150分)
出題形式 多肢選択式(四肢択一) 多肢選択式
出題数 80問 13問
解答数 80問 7問
合格基準 60点以上/100点 60点以上/100点

受験のきっかけ

私が受験を決めたのは2016年8月で、当時は大学4年生でした。文系の学部に通っていましたが、SIerに内定を貰っていました。入社後は基本情報技術者試験の取得を会社から求められるという事を聞いていた為、どうせ受けるのならば暇な大学生の内に受験しておこうと考え、受験を決めました。

勉強のデータ

勉強期間

勉強の期間は3カ月程でした。詳細な勉強時間は記録出来ていないのですが、合計で150時間程だと思われます。

結果

結果としては午前76.25点。午後61点で合格出来ました!(午後試験がギリギリでした)

午前の分野別ではストラレテジ系が弱かったですね。
image.png

おすすめの参考書

私が実際に使用してよかった参考書を紹介します。

おすすめの勉強方法

午前編

  • インプットはサクっと終わらせて、過去問演習に力を入れるべし
    基本情報の午前問題は過去問から毎回一定数の同様の問題がある出題されます。(数字が変わるとかそんな事も無く、本当にそのまま出ます。)割合としては3割程度です。そのため、午前問題対策はキタミ式をサクっと1周してから過去問演習に力を入れましょう。過去問演習をする上で苦手な内容については適宜キタミ式を復習してください。

  • 過去問演習はアプリを有効活用すべし
    午前問題の過去問はアプリで出来ます。電車の中などの移動中にサクッと出来るのでぜひ有効活用してください。おすすめは知識のみで解ける問題は移動中に行い、計算が必要な問題は自宅でじっくり取り組む事です。

午後編

  • アルゴリズム・プログラミングの対策は必ずすべし
    午後試験は全13問から7問を解答します。 問1の情報セキュリティと、問8のアルゴリズムは回答が必須で、問9〜13のプログラミング言語はどれか一つを選択して回答します。残りの問2~問7の6問の中から4問を選択して回答します。ちなみに私が回答したのは以下の表で★がついているものです。
問題番号 分野 配点
問1 ★情報セキュリティ 12点
問2 ハードウェア 12点
問3 ★データベース 12点
問4 ネットワーク 12点
問5 ★ソフトウェア設計 12点
問6 ★プロジェクトマネジメント 12点
問7 ★経営戦略・企業と法務 12点
問8 ★データ構造及びアルゴリズム 20点
問9 ソフトウェア開発(C) 20点
問10 ソフトウェア開発(COBOL) 20点
問11 ★ソフトウェア開発(Java) 20点
問12 ソフトウェア開発(アセンブラ) 20点
問13 ソフトウェア開発(表計算) 20点

配点についてですがアルゴリズム、プログラミングの問題は各20点づつ、合計40点になります。出題される問題の難易度はそこまで高くないのですが、自分のような文系の方にはとっつきずらく、対策を後回しにしがちです。しかし、配点が高いためこの分野の対策を行わなければ合格するのは難しいでしょう。

  • とにかく過去問を解くべし
    午前の対策をしっかりと行っていれば、プログラミング・アルゴリズム以外については特別インプットは必要ありません。そのため、ひたすら過去問の演習に力を入れてください。具体的には過去4回分ぐらいは解いてください。それだけ解けば問題の傾向もわかりますし、苦手な分野もわかると思います。苦手だと思う分野に関しては追加で過去問を解いてもいいかもしれません。

まとめ

ITに関してほとんど無知な私でも完全に独学で約3か月で合格することができました。これからIT企業に入社を考えている人、IT企業に入社した若手の人はぜひ挑戦してみてください。

(2018/10/18 追記)

基本情報の次の段階である応用情報技術者試験に合格した際の勉強法などについてもまとめました。
よろしければ参考にどうぞ。「応用情報技術者試験に合格しました」

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