Linuxの特徴
Linuxのプログラムにおいて、一番特徴的な部分はライセンス形式。
LinuxのプログラムにはGPL(GNU General Public License: GNU 一般公衆利用許諾)というライセンス形式が採用されている。
GPLは以下の特徴を持つフリーソフトウエアライセンス。
- プログラムを実行する自由
- ソースの改変の自由
- 利用・再配布の自由
- 改良したプログラムをリリースする自由
カーネルとユーザランド
カーネル
カーネルはOSの中核となる部分で、ハードウェアと直接やり取りするなど最も中心的な機能を受け持つ部分。
ユーザランド
OSが動作するのに必要なカーネル以外の部分のこと。ファイルシステムやファイル操作コマンド、シェルなどの基本的なソフトウェア群を指す。
シェル
Linuxにはシェルという対話型のコマンド入力環境が用意されている。
シェルはコマンド(命令)入力を受け付けることとシェルスクリプトの実行という大きく分けて2つの機能がある。
シェルスクリプトとは「コマンドの入力を自動化する」ためのもの。1つのファイルにコマンドを1行ずつ記述して作成する。作成したシェルスクリプトを実行することで、コマンドの実行を自動化するこができる。
基本的なコマンド
ls
- ファイルやディレクトリの参照に使用する
書式
ls [オプション] [ファイル]
オプション
-a .で始まる隠しファイル等も全て出力する
-l 長形式で出力する
-t 最終更新時間によって、ソートをして出力をする
-r 逆順にソートをして出力をする
cat
- ファイルの内容を確認するコマンドの1つ
書式
cat [オプション] ファイル名
オプション
-n 行番号を付加して表示する
more
- ファイルの内容を確認するコマンドの1つ
- catコマンドを使ってファイルの内容を表示するとき、行数がたくさんあると表示が流れてしまう。
- たくさんの行があっても、画面制御を行い、スクロールを途中で止めてくれる機能をページングといい、それを実現するコマンドをページャと言う。
- 代表的なページャとしてmoreやlessコマンドが存在する
書式
more ファイル名
ファイルを開いた後は次のようにコマンドを入力すると操作することが可能
項目 | 内容 |
---|---|
スペース | 次のページにすすむ |
b | 前の一画面に戻る |
f | 次の一画面にすすむ |
/単語 | 単語を検索する。nキーで検索結果をジャンプする |
q | ページャコマンドを終了する |
less
- ファイルの内容を確認するコマンドの1つ
- 代表的なページャのコマンド
書式
less ファイル名
ファイルを開いた後は次のようにコマンドを入力すると操作することが可能
項目 | 内容 |
---|---|
スペース | 次のページにすすむ |
b | 前の一画面に戻る |
f | 次の一画面にすすむ |
↑ | 前の行に進む |
↓ | 次の行に進む |
/単語 | 単語を検索する。nキーで検索結果をジャンプする |
q | ページャコマンドを終了する |
touch
- ファイルのタイムスタンプの変更
- ファイルには必ずタイムスタンプ(最終更新日)が必ず存在する。タイムスタンプはlsコマンドの-lオプションで確認できる。
- その最終更新時間を変更するのがtouchコマンド
書式
touch [オプション] [ファイル名]
- touchコマンドを実行すると、ファイルのタイムスタンプが現在日時に変更される。
- ファイルが存在しない場合は中身が空のファイルを作成する。