1. はじめに
PLATEAUは国土交通省が推進する3D都市モデルプロジェクトであり、道路モデルは都市のデジタルツインを構築するうえで重要な要素である。講習会では、交差点部を適切に処理する一連の作業を学んだ。
2. 学んだこと・苦労した(苦労しそうな)点
講習会では、道路モデルLOD1が単なる線データではなく、道路面をポリゴンとして表現する立体モデルであることを理解した。
特に以下の点が重要だった。
・道路幅員データ(本講習では基盤地図情報)をもとに道路面を生成する
・交差点は道路が複数方向から集まり、交差点形状によって処理が異なるため、仕様書を熟読することが重要
例)五差路以上の場合やロータリーなど
例)高架道路や地下道、立体交差部など、異なる高さの道路が交差する箇所など
・手作業での調整が必要な場面もあり、道路モデル作成の難しさを実感した
特に垂線で区切る作業は、QGISの「高度なデジタイズ」機能を使用したが、操作の慣れが必要である。

・ポリゴンの分割や統合処理は、PCの性能によっては処理が重くなることがあり、講習会中にも処理待ちの時間が発生や、QGISが落ちる場面もあった。こまめに作業保存する必要がある。
3. 感想
PLATEAU の道路モデル LOD1 と交差点処理を実際に体験することで、3D都市モデルがどのように構築されているのかを具体的に理解できた。
特に、交差点処理の重要性と難しさを体験したことで、PLATEAU データの品質の高さが多くの工程と工夫によって支えられていることを実感した。
また、道路モデルは建築物モデルと同様に都市デジタルツインの基盤となるデータであり、交通シミュレーション、防災計画、都市設計など幅広い分野で活用できる可能性を感じた。
今後は、LOD2 以降の高度なモデルや、他の都市要素(建築物、鉄道、河川など)との連携にも挑戦し、PLATEAU データの活用方法をさらに深めていきたい。
