Red Hat OpenShift on IBM Cloud (ROKS) で OpenShift Data Foundation (ODF) をセットアップする手順のご紹介です。
ROKS クラスターでは、OperatorHub からの ODF のインストールはサポートされていません。 ODF をインストールするには、クラスター・アドオンをデプロイします。
参考:
VPC クラスターへの OpenShift Data Foundation のデプロイ
注)当記事は、2023年12月にROKS (OpenShift 4.12) で検証した内容に基づいており、今後変更される場合があります。
ODF専用ワーカー・ノード用ワーカー・プールの追加
今回、ODFポッドのみを実行するワーカー・ノードである ODFノード
を作成します。ODFノード用のワーカー・プールを作成します。
ワーカー・プール画面にて、追加
をクリックします。
ワーカー・プールの追加
画面にて、必要事項を入力して 作成
をクリックします。
ワーカー・プールが作成され状況がアクティブに変わります。
しばらくすると、ワーカー・ノードが作成されます。状況が 通常
になるまで待ちます。
次のステップで使用するので、ODFノードのプライベートIP をメモします。
ODFアドオンのインストール
クラスターの 概要
画面の下の方にある アドオン
の中から OpenShift Data Foundation
カードの インストール
をクリックします。
アドオンのインストール: OpenShift Data Foundation
画面にて、希望のストレージサイズ、先程メモしたODFノードのプライベートIPなど、必要事項を設定し インストール
をクリックします。
OpenShift Data foundation
アドオンの状態が 通常
になるまで待ちます。(今回は10分強で 通常 になりました。)
確認
OpenShift Web コンソールを起動して、ODFの状態を確認します。
アドオンをインストールしたことにより、OpenShift Data Foundation
Operator がインストールされていました。
「ストレージ」の Data Foundation ダッシュボード
が使用可能になっています。
3ノード構成で指定した容量のStorageSystemができています。
ODFアドオンのインストール時に指定した、ODFノードだけで ocs-storagecluster
ができています。
しかし、StorageClass ocs-storagecluster-ceph-rgw
がないことに気づきました。
Tips: StorageClass ocs-storagecluster-ceph-rgw について
こちらによると、StorageClass ocs-storagecluster-ceph-rgw
はデプロイするインフラストラクチャーによってデプロイされる場合とされない場合があるとのことです。「MCG がバッキング ストアとして使用する ObjectStore を直接プロビジョニングできる場合には、デプロイされません。」とあり、ROKSの場合はこれに該当していると考えられます。ocs-storagecluster-ceph-rgw
が必要な場合は手動でデプロイ可能です。
ODF専用ワーカー・ノードの設定
必要に応じて、ODFノードにODF専用ワーカー・ノードの設定をします。
第7章 Red Hat OpenShift Data Foundation に専用のワーカーノードを使用する方法
実行例:
# for node in 10.242.0.13 10.242.64.7 10.242.128.8; do
> oc label nodes $node node-role.kubernetes.io/infra="" --overwrite
> oc adm taint nodes $node node.ocs.openshift.io/storage="true":NoSchedule
> done
node/10.242.0.13 labeled
node/10.242.0.13 tainted
node/10.242.64.7 labeled
node/10.242.64.7 tainted
node/10.242.128.8 labeled
node/10.242.128.8 tainted