はじめに
この記事は、株式会社スピードリンクジャパン Advent Calendar 2025 の13日目の記事です。
私は現在ネット銀行向けシステムの運用保守業務を行なっています。
まだ参画して1ヶ月ほどですが、主にAWS、ZABBIX等を使用した新規テナントのセキュリティ設定や監視設定等を行っています。
上記案件に参画するにあたり、AWS SAA(Solutions Architect - Associate)を実務経験がない状態で取得したので、今回はそのような内容について簡単にお話しできればと思います。
AWS案件に向けてSAAの取得を考えている方は是非参考にしていただけると幸いです。
実務経験0でもSAAは取得できるか
前置きでも言ってしまいましたが、取得は可能です。
勿論、実務経験がある方が有利なことは確かですが、未経験でも十分に対策することにより取得が可能です。ここからは未経験だからこその壁や、工夫した点などを紹介していきます。
実務経験0で体感する壁
実務経験がない状態で資格の勉強を始めるとまずぶち当たるのが、中々構造のイメージが湧かず、サービス名等の用語も頭に入らないことです。
そこでおすすめなのが、実際にハンズオンで仮想サーバーを構築して、そこにセキュリティ設定を入れたりストレージを構築したりできるオンライン講座を受講することです。いきなり演習問題に取り掛かるよりも、一度手を動かしてから問題演習に入ることによりイメージが湧き、問題演習が復習のようになります。問題演習でイメージが湧かないところがあったら、逆にハンズオン講座に戻り確認というのを何度か繰り返します。それによりAWS内の複数あるサービスが頭の中で繋がっていきました。
実務経験0でもSAAを取得していれば現場で戦力になれるのか
こちらも答えはYESです。
初めての業務で手順がわからなくてもサービス名はわかるので、急に「新規S3バケットのLambda設定をCloudFormationで行います」と言われても、S3はストレージサービス、Lambdaは何かしらを実行してくれるサービス、CloudFormationはテンプレートを使って何かしらをを設定できるサービスみたいに、完璧では無くとも各サービスの意味は理解できるので、「ユーザーがS3バケットに何かオブジェクトを追加したらLambda関数を呼び出す設定をCloudFormationでテンプレートを使って行うんだな」みたいになんとなくイメージが湧きます。海外に行った時にも、現地の人の発言が完璧に理解できなくても「肉」「コーヒー」など知っている単語さえいくつかあればなんとなく会話できてしまう感覚と似ています。繋ぎ合わせるのは自分の力量次第なので、単語の意味を知っているだけでも十分戦力になれます。
最後に
SAAを取得したことにより、AWSの知識が付くのは勿論、実務経験がないジャンルへの異動では資格が自信になりますし、アピールポイントにもなるので本当に取得して良かったと感じます。これからSAA取得を目指す方の参考になれば嬉しいです。