初めに
インフラエンジニアでAWSを扱ってます、宮崎です。
この記事では2025年9月にAWS公式から発表された情報からインフラ寄りの内容をピックアップしてご紹介します。
個人的に興味あるものや、特に業務に使えそうなものは実装してみる記事を後付けする予定なので、気になったものがあればぜひご覧ください。
2025/9/1週
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Amazon CloudWatch SyntheticsがFirefoxをサポート
- 外形監視でよくお世話になるCloudWatch Synthetics関連のアップデートです。
- 一般的なブラウザは一通り対応してるのかと思っていましたが、Firefoxは対応していなかったようで、対応するようになったみたいです。
- https://aws.amazon.com/jp/about-aws/whats-new/2025/09/amazon-cloudwatch-synthetics-adds-multi-browser-support/
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Metrics Insightsの適用時間が延長
- 収集したメトリクスをSQLベースのクエリで分析する機能です。
- 従来は3時間前までとかなりピンポイントにしか指定できなかったのが2週間前までを対象に分析できるようになったようです。
- https://aws.amazon.com/jp/about-aws/whats-new/2025/09/amazon-cloudwatch-query-metrics-data-two-weeks/
- AMIの使用状況を分析できるように
- これまではAMIの使用状況を分析するには独自にスクリプトを用意する必要があったようですが、この機能を用いると楽できるようになりそうです。
- AMIの使用状況レポート、最後に使用された日時に加えて参照しているAMIの情報を取得できるみたいです。
- https://aws.amazon.com/jp/about-aws/whats-new/2025/09/amazon-ec2-ami-usage-monitor-amis/
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ECS Exec が AWS マネジメントコンソールで利用可能に
- 今までECSで実行しているタスクにアクセスするにはAWS API、CLI、SDKのいずれかでECS Execを実行するしかありませんでした。
- 今回のアップデートでAWSのマネジメントコンソールのタスクの詳細ページから直接ECS Execを実行してコンテナにアクセスできるようになりました。
- https://aws.amazon.com/jp/about-aws/whats-new/2025/09/ecs-exec-aws-management-console/
2025/9/8週
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CloudFront が IPv6 オリジンのサポート
- オリジンへの接続はIPv4のみでしたが、今回のアップデートでIPv6でもオリジンへ接続できるようになりました。オリジンへの接続は、IPv4、IPv6、どちらもの3つから選択可能みたいです。
- しかしながら、VPC内のオリジン、S3については対応していないみたいです。
- https://aws.amazon.com/jp/about-aws/whats-new/2025/09/amazon-cloudfront-ipv6-origins/
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RDS ProxyがIAM認証可能に
- 今までは認証情報をSecretManagerに保管する必要がありました。これによって登録している認証情報を定期的にローテーションさせる必要がありましたが、IAM認証に切り替えることで不要になりそうです。
- RDS Proxyが使えるすべてのMySQL、PostgreSQLで利用できるようです。
- https://aws.amazon.com/jp/about-aws/whats-new/2025/09/amazon-rds-proxy-end-to-end-iam-authentication/
2025/9/15週
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S3 汎用バケットでの条件付き削除をサポート
- S3汎用バケットポリシーで条件付き削除のサポートが開始されました。
- 「HTTP if-match ヘッダー」なるものを利用することで、オブジェクトを誤って削除するリスクを最小限に抑えることができるようです。
- https://aws.amazon.com/jp/about-aws/whats-new/2025/09/amazon-s3-conditional-deletes-s3-general-purpose-buckets/
2025/9/22週
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RDS がクロスリージョンおよびクロスアカウントのスナップショットコピーを発表
- RDS、Aurolaはクロスリージョン、クロスアカウントでのスナップショットのコピーをサポートするようになりました。
- スナップショットの共有→リージョン及びアカウントにコピーの手順が必要でしたが、この手順が不要になり、管理が容易になりそうです。
- 👆に伴って監視をカスタムスクリプトで実行している場合はその管理も不要になりそうです。
- https://aws.amazon.com/jp/about-aws/whats-new/2025/09/amazon-rds-cross-region-cross-account-snapshot-copy/
- Auto Scaling がインスタンスリフレッシュの強制キャンセルをサポート
- AutoSacalingで進行中のインスタンスの更新を即時に(EC2の起動や終了を待たずに)強制キャンセルできるようになりました。
- インスタンスの更新はインスタンスの設定の変更によって使うケースがほとんどだと思います。この機能によって変更によってサービス影響が出た場合のロールバックをより早く行えるようになります。
- https://aws.amazon.com/jp/about-aws/whats-new/2025/09/amazon-ec2-auto-scaling-forced-cancellation-instance/
2025/9/29週
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Amazon ECSがIPv6のみのサポートを開始
- 今まではECSタスクを実行する際にIPv4アドレスが必須でしたが、今回のアップデートによってIPv6のみでタスクを実行できるようになりました。
- https://aws.amazon.com/jp/about-aws/whats-new/2025/09/amazon-ecs-ipv6-only-support/
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Amazon ECS マネージドインスタンスのサポートを開始
- ECSの起動タイプに新しくマネージドインスタンスという選択肢が追加されました。
- 具体的には、vCPU の数、メモリサイズ、CPU周りのタスクを定義してあげるとAWSアカウント側で最適なEC2を自動的にプロビジョニングしてくれるようです。
- FargateとEC2起動タイプのちょうど中間といったような選択肢でしょうか。現在は米国東部 (バージニア北部)、米国西部 (オレゴン)、欧州 (アイルランド)、アフリカ (ケープタウン)、アジアパシフィック (シンガポール)、アジアパシフィック (東京) の 6 つの AWS リージョンで利用できるようです。※2025/10/6時点の情報です。
- https://aws.amazon.com/jp/about-aws/whats-new/2025/09/amazon-ecs-managed-instances/
終わり
9月のアップデートで気になったものはこんな感じです。
各見出しが公式へのリンクになっているので、気になるものがあれば飛んでみてください。
10月11日(土)にはJAWS FESTAなるイベントが金沢で開催されるみたいです。こういうイベントに行ってみたいな~と思いつつ一度も行けておらず。。レポート見てひとりで楽しもうと思います。
参考資料