☁️ AWS Builder Cards とは?
- AWS設計を学べる クラウド構築カードゲーム 🃏
- AWSサービスを模したカードを組み合わせ、Well-Architected な構成を目指す🧩
- チームでの議論や意見交換を通じて、設計思考を磨く💬
🏢 社内ゲーム大会でのポイント
- 「誰が勝ったか」ではなく、「どう考えたか」「何を学んだか」に焦点を当てる。
- 1ゲーム30分 × 2セット(1回目:体験プレイ/2回目:戦略プレイ)で実施する。
🧰 準備するもの
- AWS Builder Cards 2nd Edition
- AWS Console Mat & Player Mat(A3サイズで各1枚ずつ印刷)
📚 事前に知っておくこと
このセクションでは、ゲームを始める前に理解しておくべき基本要素を説明します。
💰 クレジットとは
- クレジットは、ゲーム内通貨として機能する数値。
- カード右上のオレンジ色の数字がクレジット値を示す。
- 毎ターン、場に出したカードのクレジット値を合計し、そのターンで使えるクレジット総額となる。
- クレジットはカードの獲得に使用する。コストありの Builder カードや W-A カードを獲得する際に支払う。
- クレジットはターン終了時にリセットされ、持ち越しはできない。
🃏 カードの種類
🔹 Starter Cards
- カード右上に Sマーク が印字されている。
- 4色 × 各10枚 のセット。
- プレイヤーは同じ色のカード10枚を手札としてゲームを開始する。
🔹 Well-Architected Cards(以降 W-A カードと表記)
- 得点カード(1ポイント/3ポイント)で、ゲームの勝敗を左右する。
- 1ポイントカード:3クレジットで獲得できる。
- 3ポイントカード:8クレジットで獲得できる。
- 1点カードを上に、3点カードを下に重ねて表向きで配置する
- 右上の人型アイコンはプレイ人数を示す。人数に応じて使用カードを調整する。
| プレイ人数 | 使用ルール |
|---|---|
| 2人プレイ | 3人・4人のアイコン付きカードを除外する |
| 3人プレイ | 4人のアイコン付きカードを除外する |
| 4人プレイ | すべてのカードを使用する |
🔹 Builder Cards
- コストあり/コストなし の2種類が存在する。
- 種類ごとに分けて、2つのデッキ(無料デッキ、有料デッキ)として用意する。
🔹 Mission Cards
- Generative AI Add-on にのみ含まれる特別カード。
- 初級プレイでは使用しない。
🖥️ コンソールマットのエリア説明
| 英語名称 | 日本語名 | 内容 |
|---|---|---|
| Builder Cards without cost icon | 無料デッキエリア | コストなしの Builder カードを置く場所。裏向きにしておく。 |
| Well-Architected Cards | W-A カードエリア | 勝利点(1点/3点)のカードを置く山。ゲーム終了条件にもなるカード群。1ポイントカードを上、3ポイントカードを下に重ねて配置する。表向きにしておく。 |
| Builder Cards with cost icon | 有料デッキエリア | クレジット支払いが必要な Builder カードを置く場所。裏向きにしておく。 |
| (正式名称なし) Free Slots(4) |
無料カードスロット(4枚置き場) | コンソール下段左側に並ぶ4つのスロット。無料デッキから引いたカードを表向きで配置する。常に4枚を並べ、同じカードは重ねて管理する。取られたら即補充。 |
| (正式名称なし) Paid Slot(1) |
有料カードスロット(1枚置き場) | コンソール下段右側にある1つのスロット。有料デッキから引いたカードを1枚だけ配置する。1枚を並べ、獲得時にコストを支払う。取られたら即補充。 |
🎴 プレイヤーマットのエリア説明
| 英語名称 | 日本語名 | 内容 |
|---|---|---|
| W-A Cards / Character Cards / Solved mission Cards | 得点ゾーン | 獲得した W-A カードを表向きで置く場所。ゲーム終了時にここにあるカードの合計点を競う。 |
| Resources Pile | 山札 | 各プレイヤー専用の山札。ターン開始時にここから5枚引いて手札を作る。山札がなくなった場合は、捨て札をシャッフルして再利用する。 |
| Player Area | 場 | このターン中にプレイするカードを置く領域。手札からカードを出してアーキテクチャを構築し、クレジットや効果を発動する。 |
| Discard Pile | 捨て札置き場 | 使用済み・獲得済みのカードを置く場所。山札がなくなったときにシャッフルして新しい山札にする。 |
🎮 ゲーム内の基本用語
手札
- ゲーム開始時に、自分の山札から5枚引く。
- ターン中に使用し、ターン終了時にはすべて捨て札にする。
リタイアエリア
- ゲームから除外されたカード(リタイアカード)を置く場所。
- カードを入れていた箱などを代用してもよい。
🔶ゲーム終了と勝利条件
🎯目的
最終的な得点(W-A ポイント)を集計し、勝者を決定する。
🔹ゲームの終了条件
最後の W-A カードが獲得された時点で、ゲームは即終了する。
そのターンのプレイを最後まで完了したあと、全員で得点を計算する。
🔹得点の計算方法
すべてのポイントを合計し、**総得点(W-A ポイント)**を算出する。
- 自分の得点ゾーンにある W-A カードの得点を合計する。
- 1点カード:🟩(1ポイント)
- 3点カード:🟥(3ポイント)
- (上級編のみ)
- **ミッションカード(Mission Card)**を達成している場合、カード1枚につき +3ポイント を追加する。
🔹勝者の決定
最も多くの W-A ポイントを獲得したプレイヤーが勝者 🎉
同点の場合は、以下の優先順位で決定する:
| 優先順位 | 判定基準 |
|---|---|
| 1 | Builder カードの保有枚数が多いプレイヤー |
| 2 | 残っているミッションカードをより多く達成したプレイヤー(任意ルール) |
| 3 | それでも同点なら、じゃんけんや再戦で決着! |
🎮 遊び方
#0. 🔧 準備
1) Starter カードを配る
- 各プレイヤーに同じ色のスターター10枚を配る。
- 各自の前に置いておく(ゲーム開始時に使う自分の束)。
2) Builder カードをシャッフルする
- コストアイコンなしの束と、コストアイコンありの束に分ける。
- それぞれよくシャッフルする。
- 卓上に左:コストなし(裏向き)、右:コストあり(裏向き) で置く。
3) W-A カードを用意する
- 1ポイントの束を上段、3ポイントの束を下段に配置。
- 表向きで中央に置く(誰からでも見える位置)。
4) コンソール(場)を配置する
- コストアイコンなしの Builder カードから4枚引き、左から右へ表向きに並べる。
- コストアイコンありの Builder カードから1枚引き、続けて右端に表向きで並べる。
- 同じ種類のカードが出たら重ね(スタック)、補充する。
5) 各プレイヤーは手札を準備する
- 各プレイヤーは10枚の山札をシャッフル → 上から5枚を手札としてゲーム開始。
#1. 🎯 ゲーム開始
ゲーム終了時により多くの W-A カードを持っていた人の勝ち。
🔶フェーズ1:ビルド (Build Phase)
🎯 目的
手札を使ってAWSアーキテクチャを構築し、このターンで使えるクレジットを生み出す。
🔹 手順
1️⃣ オンプレミスカードのリタイア(任意)
- リタイアとは: カードをゲームから完全に除外し、捨て札(Discard Pile)には入れない。
- ターン開始時、手札5枚のうちBuilder カードの方が多い場合、オンプレミスカード1枚をリタイアできる。
- リタイア時は他プレイヤーに手札を見せ、条件を満たしていることを確認してもらう。
- リタイアした場合、そのターン中にコンソールから少なくとも1枚カードを獲得する必要がある。
- この処理はターン開始時限定。
2️⃣ カードのデプロイ(アーキテクチャ構築)
- 手札から Builder カードを場に出す
- 2枚以上で組むと「アーキテクチャ」扱いとなり、コンボ効果を発動できる。
- コンボ効果発動時は構成を説明する(任意)
- 例:「S3で静的サイトをホストし、CloudFrontで配信します」など。
3️⃣ 効果の発動(カード記載のアイコン)
| アイコン | 効果 |
|---|---|
| ☁️ Cloud Adoption | コンソールから追加でカードを1枚獲得できる(フェーズ2で実施) |
| 🔁 Draw Effect | 山札(Resources Pile)からカードを追加で引く |
| 💰 Credits + | クレジットを追加で得る(フェーズ2で使用) |
| 🌇 Sunset Effect | 効果を使ったあとこのカードをリタイアする |
4️⃣ クレジット算出
- 場に出したカード右上のオレンジ数字を合計する。
- この合計値が、次フェーズ(Acquire Phase)で使えるクレジット総額となる。
- 手札・捨て札(Discard Pile)、山札(Resources Pile)に残っているカードの数字は含まれない。
🔶フェーズ2:カード獲得(Acquire Phase)
🎯目的
コンソールから新しいカードを獲得し、自分のデッキを強化する。
🔹手順
カードの獲得
- このターンで得た合計クレジットの範囲内でカードを獲得できる。
- クレジットが0の場合は、コストなしカードのみ獲得可能。
- 各プレイヤーは1ターンにつき1回のカード獲得ができる。
- コンソールからカードを獲得する行為(無料カード、有料カード、W-A カードのいずれも)は、すべてカード獲得とみなす。
- ただし、アーキテクチャのコンボ効果(Cloud Adoption)によって、追加のカード獲得が許可される場合がある。
🔹獲得できるカードの種類
| カードの種類 | 獲得条件 |
|---|---|
| コストなしの Builder カード | 無料で獲得可能 |
| コストありの Builder カード | クレジットを支払う必要あり |
| W-A カード | クレジットを支払う必要あり |
🔹獲得ルール
- 1枚獲得するたびに、コンソールの空いたスロットは即時リフィル(補充) する。
- 同じカードが出た場合は重ねて1スロットにスタックする。
- コンソール上には常に5種類のカード が見える状態を維持する。
🔹獲得先の例外
- もし「コンソールに欲しいカードがない」場合、コストなし山札から直接1枚引くことができる。
- ただし、そのカードは引き直し・返品不可(運試し要素)
🔹獲得後の処理
- 獲得した Builder カード → 自分の捨て札置き場(Discard Pile) に置く。
- 獲得した W-A カード → Player Mat の一番左の枠 に表向きで置く。
🔶フェーズ3:ターン終了(End Phase)
🎯目的
現在のターンを終了し、次のターンに備える。
🔹手順
-
カードの整理
- このターンに**場へ出したカード(アーキテクチャ)と、
手札に残ったカードをすべて捨て札置き場(Discard Pile)**に置く。
- つまり、手札や場のカードは1枚も持ち越さない。 -
カードの補充
- 自分の山札(Resources Pile)から5枚のカードを新たに引く。
- 山札が足りない場合は、捨て札をシャッフルして新しい山札として再利用する。 -
次のターンの準備
- 新しい手札を確認し、次のアーキテクチャ構築の計画を立てる。
- クレジットや効果はすべてリセットされる。
🔹フェーズ終了後
- ターンプレイヤーの左隣(時計回り)のプレイヤーが次のターンを開始する。
- 以降、同様の流れを繰り返す。