5
8

Delete article

Deleted articles cannot be recovered.

Draft of this article would be also deleted.

Are you sure you want to delete this article?

More than 5 years have passed since last update.

SharePoint で簡易的な掲示板を作ってみる

Last updated at Posted at 2017-05-06

ブログからの転載

先日、SharePoint のビューにかけるフィルターで動的値を使えることを知りました。

[Me] と [Today] を使うことで、アクセスしたユーザーとアクセスした日をフィルターとして使えます。

me_today_example-300x261.png

こちらを使って、ノンプラミングで簡単な掲示板を作ってみようと思いました
※ノンプラミングは無理でした _(:3」∠)_

やりたい事(仕様)

  • タイトル、本文、添付ファイルに加えて、掲載期間を指定できる
  • 他人の作ったデーターは掲載期間外の時に閲覧不可
  • 自分の作ったデーターは掲載期間外でも閲覧可能

環境

  • サーバー環境

    • SharePoint Online
  • クライアント環境

    • Windows 10 Pro
    • PowerShell 5.1

用意したリスト

リスト名は 掲示板 にしました。

リストの作成方法は詳しく書きませんが、列の内部名を半角英数字で付けるために、下記表の「列の内部名」で一旦登録して、その後に「列名」に変更しています。

列の内部名 列名 種類 必須
body 本文 複数行テキスト -
publish_date 公開日時 日付と時刻
limit_date 掲載期限 日付と時刻 -
  • 公開日時(publish_date)

  • 掲載期限(limit_date)

フィルターを作成する

フィルターは既存である「すべてのアイテム」を修正しました。

  • 表示

    1. タイトル
    2. 登録者
    3. 公開日時
    4. 掲載期限
  • 並び替え

    1. 公開日時、降順
    2. 掲載期限、昇順
  • フィルター

このフィルターで次を実現している(つもり)です。

(掲載期限 is null and 公開日時 <= 今日) or (掲載日時 >= 今日) or (登録者 = カレントユーザー)

[Today] の落とし穴

SharePoint をやっている人だと常識なのでしょうが、[Today] は日付しか比較してくれません。[Now] とかは用意されていないようです。なんてイケてないんですか... しぇあぽいんとさんツンツンしすぎですね。

このままだと、公開日時 2017/05/06 12:00 とした記事が 2017/05/06 00:00 になったら見れてしまいます! いや、いいんですが折角作ったのに悲しい。

そこでぐぐってみると、SharePoint Designer で CAML Query を変更している記事が多いので、そちらを倣って... SharePoint Designer は嫌いなので PowerShell でやることにしました。

[Today] を時間を見るように設定する

PowerShell を起動して下記を実行します

[System.Reflection.Assembly]::LoadWithPartialName("Microsoft.SharePoint.Client") | Out-Null
[System.Reflection.Assembly]::LoadWithPartialName("Microsoft.SharePoint.Client.Runtime") | Out-Null

# 取得する SharePoint Online の URL
$url = 'https://<your tenant>/';

# ユーザー名
$user = '<your account>';

# パスワード
$secure = Read-Host -Prompt "Enter the password for ${user}(Office365)" -AsSecureString;

# SharePoint Online 認証情報
$credentials = New-Object Microsoft.SharePoint.Client.SharePointOnlineCredentials($user, $secure);

# SharePoint Client Context インスタンスを生成
$context = New-Object Microsoft.SharePoint.Client.ClientContext($url)
$context.Credentials = $credentials

# View の取得
$view = $context.Web.Lists.GetByTitle("掲示板").Views.GetByTitle("すべてのアイテム")
$context.Load($view)
$context.ExecuteQuery()

# DateTime 型に時間も含める
$view.ViewQuery = $view.ViewQuery -replace '<Value Type="DateTime">', '<Value Type="DateTime" IncludeTimeValue="True">'

# 保存
$view.update()
$context.Load($view)
$context.ExecuteQuery()

# オブジェクト破棄
$context.Dispose()

18 行目まではほぼおまじないです。

21 行目で既存のビュー「すべてのアイテム」を取ってきて、26 行目で IncludeTimeValue="True" を付け加えて時間も加える設定をしています。

結果

  • 登録者 2017/05/06 12:01 過ぎ

    登録者は全部データが見えている

  • 別ユーザー 2017/05/06 11:55

    別ユーザーからは 公開日時 ≦ 現在 ≦ 掲載期限 のデーターが見えてる
    #公開期限 12:00 のデーター(パターン2 とパターン6)が見える

  • 別ユーザー 2017/05/06 12:01 過ぎ

    別ユーザーからは 公開日時 ≦ 現在 ≦ 掲載期限 のデーターが見えてる
    #パターン2 とパターン6 のデーターが見えない

参考

5
8
0

Register as a new user and use Qiita more conveniently

  1. You get articles that match your needs
  2. You can efficiently read back useful information
  3. You can use dark theme
What you can do with signing up
5
8

Delete article

Deleted articles cannot be recovered.

Draft of this article would be also deleted.

Are you sure you want to delete this article?