はじめに
やったことはタイトルのまんまですが、今年6月に3Dプリンターを購入しまして、色々遊んでいた中で試してみたら意外といけちゃった記録です。
デフォルメ画像化や3Dモデル生成はAIに適当に突っ込んでいるだけですので、3Dモデルを作るところまでは誰でも気軽に試せると思います。
※主に今年の7月頃に色々試した内容ですが、一部現時点(2025年12月)で試しなおしてみた内容も追記しています
つまりなにをしたかというと
こんなことをしました。
全体の流れ
作り方は以下の4ステップです。
- Photo to Image(写真 → デフォルメ画像)
-
Image to 3D model(画像 → 3Dモデル)
- 必要に応じて、3Dモデルの微調整
- 3D print(3Dプリント)
- Coloring(着色)
Photo to Image(写真 → デフォルメ画像)
こんな感じに変換されます。
試したAI
- ChatGPT(最終的にこちらが一番良い感じ)
- Gemini
画像生成はなんだかんだ有名どころが安定していて、特に最初に試したChatGPTはポン出しで十分なクオリティでした。
プロンプト例
写真を添付して、以下のように指示するだけです。
この写真に写っている人物を、背景を除去したうえでデフォルメ画像にしてください。
シンプルな指示でも十分にそれっぽい画像が生成されました。
2025年12月時点で試してみた結果
ChatGPTはアニメキャラっぽくなって、Geminiは写真に近い感じでした。
7月時点で試した画像が残って無いのですが、当時のGeminiはどことなく不安になるような感じの出力だった気がします。
Tips
デフォルメ画像化後の顔がわりと似通るので、ポーズや表情や服装等、その人の特徴が出ている写真をベースにすると良さげです。
Image to 3D model(画像 → 3Dモデル)
試したAIと感想
感想はあくまで「人型フィギュア」を試してみた場合の個人的な感想です
Hitem3D
- アカウント登録が必要
- クオリティは正直イマイチ
Copilot 3D
- Microsoftアカウントが必要
- こちらもイマイチ
Meshy
- アカウント登録が必要
- 4パターン候補を出してくれるのが便利
-
.blendファイル(Blenderのファイル形式)を直接ダウンロード可能 - 無料プランだとモデルが公開されてしまう
Hunyuan3D-2.1
- Hugging Faceで試せる
- 品質はかなり良い
- 1日3モデル程度まで生成可能
Hunyuan3D-2.5
- アカウント登録が必要
- 品質がさらに良い(気がする)
- 1日20モデル生成可能
- 最終的にこれに決定
2025年12月時点で追加で試したやつ
adam
- CAD向けの3Dモデル生成AI
- 設計図的なものを入力にするとクオリティがすごく高いらしい
- 画像に加えてプロンプトも入力できる
- デフォルメキャラクター画像からの生成は微妙
TRELLIS 2
- たまたま記事書いてる途中(2025/12/18)に目にしたので追加で試してみた
- Microsoft製モデル
- Hugging Faceで試せる
- パっと見品質や再現度は高かったけど、細かなところが微妙な点あり(実は足が胴体とくっついてなかったり)
- Hunyuan3Dの方が良いなという印象
Hunyuan3D / adam / TRELLIS 2 の出力3Dモデル結果比較
(必要に応じて)3Dモデルの微調整
台座を付けたり、目・鼻などを微調整するために3Dモデリングソフトを使用します。
試したソフト
Blender
- 情報量が非常に多い
- 何でもできるが、やりたい操作を見つけるのが大変なこともある
- 大した調整はしなかったのでこれを使用
Womp
- Webで動作
- 操作が限定的で目的の操作を見つけやすい
- ただし、STLを最高品質でExportしてもローポリ化してしまいNG
Autodesk Fusion / Tinkercad / FreeCAD
- 今回は未使用だけど試してみたい
3D print(3Dプリント)
-
Bambu Lab A1 mini
- 低価格高品質鬼コスパ
-
Bambu Studio
- Bambu Labのスライシングソフト
この組み合わせで、特に複雑は調整もなく印刷できました。
(やったことは3Dモデルの大きさを揃えるぐらい)
Coloring(着色)
試行錯誤
-
最初は油性ペンを使用
- 色ノリが悪くムラが出る
- 積層に沿ってにじむ
-
調べた結果、アクリルマーカーが良さそうと判明
最終的な使い分け
- 基本の着色:アクリルマーカー
- 目など細かい部分:油性ペン
- 積層が気になる部分:ヤスリがけ
試したアクリルマーカー
YHC
- Amazonで安かったので購入
- 試した中ではPLAとの相性が一番良かった
- 12本24色セットが意外と汎用的
- 気に入って24本48色も追加購入
Arrtx
- Webでレビューをよく見かける
- 水っぽく、PLAには不向き
- 紙向けのマーカーかも
Kimon
- 白黒の買い足し用
- やや水っぽいが、白は修正用途で多用
おわりに
AIと3Dプリンターを組み合わせることで、個人でも簡単にオリジナルのデフォルメフィギュアを作れるようになりました。
おじいちゃん・おばあちゃんへのプレゼントとしてもかなり好評だったので、興味がある方はぜひ試してみてください。