目的
- コードで作図することができるmermaid.jsでガントチャートを記載する方法をまとめる。 ※開発段階で不具合や仕様、文法が変更になる可能性がある。
mermaid.jsって?
- コードで作図できるJavaScriptの図形作成ライブラリである。
- フローチャート、シーケンス図、クラス図、ステート図、ガントチャート、円グラフ、Gitのブランチ図などをコードベースで作成することができる。
- mermaid.jsが苦手なことは図形の細かい配置修正など。
- こちらの記事で詳しく解説している。
この記事のターゲット
- mermaid.jsを使用してガントチャートを描いてみたい方
- mermaid.jsが気になっているが書き方次第で導入を迷っている方 ※mermaid.jsの記載方法の基本を知りたい方はこちら
サンプルコード
- 本記事の説明で使用するサンプルコードを記載する。
- サンプルコードのプレビューをコードの下に記載する。
gantt
title work
dateFormat YYYY-MM-DD
section work_A
準備 :a1 ,2019-12-12 ,1h
作業 :a2 ,after a1 ,3h
リリース :a3 ,after a2 ,2h
section work_B
準備 :b1 ,after a2 ,3h
作業_1 :b2 ,after b1 ,4h
作業_2 :b3 ,after b1 ,3h
リリース :b4 ,after b2 ,1h
section work_C
準備 :c1 ,after b4 ,1h
作業 :c2 ,after c1 ,2h
レビュー :c3 ,after c2 ,1h
リリース :c4 ,after c3 ,1h
書き方の例
- 前述したサンプルコードの一部を記載内容を日本語にして記載してみる。
図形名
title 図形のタイトル
dateFormat 入力データのフォーマと設定
section セクションの名前
図形上に表示する作業の名前 :コード内で作業を識別するための名前 ,開始タイミング ,作業実施時間
- 前述した日本語の記載をコメントにしてサンプルコードの一部と重ねてみる。
※mermaid.jsコメントアウトの方法が調べた限り見つからなかったため、ここでは#
の後ろはコメント扱いとする。
#グラフ名
gantt
#ガントチャートの題名
title work
#日時のデータフォーマット
dateFormat YYYY-MM-DD
#セクション名
section work_A
#アイテム名 #アイテム識別名 #開始タイミング #実施時間
準備 :a1 ,2019-12-12 ,1h
作業 :a2 ,after a1 ,3h
リリース :a3 ,after a2 ,2h
- 前述のコメントが入ったコードのコメントがないものとプレビューを記載する。
gantt
title work
dateFormat YYYY-MM-DD
section work_A
準備 :a1 ,2019-12-12 ,1h
作業 :a2 ,after a1 ,3h
リリース :a3 ,after a2 ,2h
セクション内の作業アイテムの記載方法の詳細
- 下記にサンプルコードのsection work_Aの「準備」の設定を記載する。
準備 :a1 ,2019-12-12 ,1h
- 「準備」は作業アイテムの図形上に表示する作業の名前である。
- 「a1」は作業アイテムをコード上で識別するためのものである。
- 「2019-12-12」は作業アイテム「準備」の開始日時である。
- 「1h」は作業アイテム「準備」の実施時間である。(1hだと1時間、1dとすると1日となる)
- 下記にサンプルコードのsection work_Aの「作業」の設定を記載する。
作業 :a2 ,after a1 ,3h
- 「作業」は作業アイテムの図形上に表示する作業の名前である。
- 「a2」は作業アイテムをコード上で識別するためのものである。
- 「after a1」は作業アイテム「作業」の開始日時であり、after a1は作業アイテム「a1」の直後に開始ということになる。
- 「3h」は作業アイテム「作業」の実施時間である。(1hだと1時間、1dとすると1日となる)