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えぇ? Aurora&RDSがBlue/Greenデプロイをフルマネージドで提供してくれるように!?

Last updated at Posted at 2022-11-28

まだre:Invent 2022開催直前ですが、フライング気味にいくつものAWSアップデートが早くも発信され始めています。
今回はその中でも 「Aurora&RDSにおけるフルマネージドなBlue/Greenデプロイ」 を日本語で先行紹介してみます。

アナウンス概要

背景

  • データベースを更新する際、リスクとダウンタイムを極小化するためにBlue/Greenデプロイが有効な戦略となる。ただしBlue/Green双方のDBを常時同期しておかないと、安全なB/Gデプロイが出来ない
  • AuroraやRDSではこれまでもクローン機能やリードレプリカ昇格機能を組み合わせてセルフサービスでB/Gデプロイを実現することができたが、手順が複雑でコストも掛かるため対応が後回しにされがちだった

新機能概要

  • Aurora(MySQL互換)、RDS(MySQL/MariaDB)が対象
  • 少ない手順で本番DBのコピーをステージングとして分離作成&同期してくれる
  • 1分以内にステージング→本番へのDB昇格が可能。データ損失なし

想定ユースケース

  • DBのメジャー&マイナーVerアップ
  • DBスキーマの修正
  • その他、OSや保守系のアプデ対応

制約

  • 対象DBエンジンであればバージョン制約は無し
  • 中国以外の全リージョンに対応

ドキュメントはこちらです。

実際に触ってみ(ようとし)た

すでに(中国以外の)全リージョンでGAされています。AWSブログを見ながら実際に触ってみましょう。
まずは実験用のAuroraクラスターを作成。
コメント 2022-11-28 162122.jpg

B/Gデプロイを有効にするには、DBクラスターでバイナリーロギングを有効にしておく必要があるようなので、RDSコンソールのパラメーターグループで binlog_format の値を MIXED にしたグループを作成しておき、実験対象のAuroraクラスターに適用しておきます。
コメント 2022-11-28 163016.jpg

クラスターを選択して「アクション > ブルー/グリーンデプロイの作成」を実行。
 ※GAされてますが、"ベータ"と付いてます。笑
コメント 2022-11-28 162213.jpg

すると…残念ながら謎のエラーになってしまいました。
サポートに問い合わせたいと思いますが、原因不明なので以降は公式ブログのスクリーンショットを追いかけていくことにします。。
コメント 2022-11-28 163338.jpg

B/G設定画面に進んだあとは、今回のデプロイ自体の識別子を命名し、Green側(アップデート後)のエンジンバージョンやパラメーターグループを指定します。
画像

B/Gデプロイが作成できたら、「アクション」から「スイッチオーバー」を実行すれば本番クラスターがBlue(現行バージョン)からGreen(新バージョン)に切り替わってくれるようです。
コンソール上でBlue/Greenのラベルが付いていて、分かりやすいですね!
画像

切り替え前にはスイッチオーバーの確認画面を表示してくれます。
画像

切り替え後も旧クラスター(Blue面)は削除されず、残り続けます。
画像

まとめ

AuroraやRDSで定期的に必要になるDBエンジンのアップデート対応、インプレースで実施すると事故った際に怖いので、B/Gデプロイをお手軽に実施できるのは大変ありがたいですね!
特にDBレイヤーはB/Gするのに同期やデータロストのケアが必要になるので、マネージドでやってくれるのは嬉しい限りです。

※AWS Well-Architected Frameworkでも「インフラはイミュータブルにデプロイしようね!」と推奨されていますね。

早く東京リージョンでも「ちゃんとしたGA」を待ちたいのと、Aurora Postgres互換やRDS for Oracleでも利用可能になってくれるのを楽しみにしたいと思います。

ちなみに「ブルー/グリーンって何だっけ?」という方は、手前味噌ですがこちらの記事もご覧ください。

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