背景
前回のエントリでも書きましたが、ここ半年ほどMacOSとMac Miniのミニマルな設計に惹かれており、仮想化ソフト次第で、現在のWindowsノートを置き換えられるのではと思っていました。
ねんがんの MacMiniを てにいれたぞ
- イオシスでM1の中古を買いました。M2の下位モデルはストレージが遅いということですし、M1で十分だと判断しました。
- リセールバリューも高いので、もし手放したら1~1.5万円くらいの出費ということになることになりますが、MacやJamfをを学習できるので投資還元効果は高いと思います。
- WinのミニPCとか買っても各メーカーでハードやBIOSの違いで再学習になってしまいますからね。。。この点は地味に長年の悩みでした。
- Thunderbolt(USB-C)ポートが2つあるのも地味に良い。
Parallels Desktopについて
- Parallesのサイトのレビューで「この仮想化ソフトは、実機のWindowsコンピューターより早いです。(David)」みたいな口コミがありました。
- 「いやいや・・・さすがに実機より早いってことはないでしょ・・・David話盛ってるんちゃうか?」と思いながらWin11 Arm版を入れました。
ヴぇっ!?
Davidは正しかった
- 結論からいうと、ヌルヌルサクサクとした動作で、現在のノートPC(Ryzen5 7530U)より本当に速かったです。
- 初めて起動したときに「ヴぇっ!?」と変な声がでてしまいました。
- Passmark結果を見るとシングルが早いようです。が、それだけではないような・・・
なぜヌルサクなのか
- 60fpsが安定して出ている、というのがヌルサクの印象を高めていると思います。
- 仮想マシン上でYouTubeを再生しても、4Kで60fps出るのは驚きました。RDPだと30fpsでないですからね。。。
- デバイスマネージャーを見てもわかりますが、不明なデバイスが一切なく、最適化されていることがわかります。
その他
- 4Kだとさすがにウインドウによるダイナミック解像度変更のときに1秒くらい待たされる感じがあったので、WQHDにするとさらに快適でした。
- Macってディスプレイ解像度をドットバイドットにしなくてもフォントとかが綺麗なんですね・・・
- 音声も、自分の環境では劣化を感じることがありませんでした。ほぼネイティブWindowsの感覚でYouTubeを視聴できました。
仮想化ソフトとして完成度が高い
- サスペンドやスナップショットといった基本機能もちゃんとしています。
- Pararellsのアプデをしたところ、Pararells Toolsもゲスト側で自動アップデートされました。
- ホストMac Miniとのファイル共有や、デバイスのパススルーなどもかなりよくできています。
- iPhoneやiPadから直接共有する機能があるのはMacらしいと思いました。
ベンチマークなど
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Mac Miniのストレージはこれくらいの速さでした。2020年発売としては早いほうで、現在だとローエンドPCの速度くらいでしょうか。
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仮想マシン上でベンチマークをすると、なぜかホスト側より早くなりました。キャッシュを最適化しているのでしょうか?
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今回の検証は、WindowsOSの管理の簡易化が本来の目的なのですが、この数値を信じていいのであれば、パフォーマンス的にも仮想化しない理由がないとさえ思えてきますね・・・
追記:Windows Serverでのベンチ
- なぜかWindows Server2025のベンチマークのほうが早かったです。
- やはりParallelsはキャッシュをうまく使っているのかと。
- そのためか、複数のVMを同時使用するとメモリが不足して如実に速度が低下する傾向があります。
- Hyper-Vだと複数起動でもそんなに遅くならないのに対して、Parallelsはわかりやすい挙動という感じです。
- メモリは多いに越したことはないと思います。
他の仮想化ソフトとの比較
- VMWare Fusion, UTMと比較しました。
- 3つの仮想化ソフトでGPUが付与されているのも、Pararellsだけとなっていました。
- Fusionは普通に使えましたしスナップショットなどもわかりやすかったですが、Parallelsを知った後は「もぐもぐ。ん~。フツー。」(島耕作)という感想になってしまいました。
- UTMは残念ながら全体的に遅く、サウンドにノイズが乗ったりと、使い物になりませんでした。
- 松(Parallels) >>>(乗り越えられない壁)>>> 竹(VMWare) >>> 梅(UTM)という感じでした。
- ここまでの差があると、「高かろう良かろう」という理由で売れるだろーなと思いました。
Parallelsの企業努力も大きい
- いろいろなテックブログを拝見していると、Parallelsは定期的にアップデートを繰り返して、パフォーマンスも毎回上げているそうです。
- Appleの優れたハード設計に加えて、Parallels側の地道な努力にもよるところも大きいのかもしれません。
システム管理者の観点から
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ストレージ使用率が見れるの良いですね。WindowsだとProgram Filesのサイズを見たところでわからなかったりするので。アプリやストレージの管理にシンプルさがあります。
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Macが起動したら自動でParallelsを全画面で開くようにすることで、ユーザーから見て普通のWindows PCのように使えないかを検証したいと思っています。Jamfで可能なのでしょうか?
まもなく出る次期MacMiniにも大期待
- 年末から来年にかけて新型(M4?) Mac Miniがでるとのことです。
- M1でも十分な速さなので、さらに高速化して快適になりそうです。
- Parallelsのライセンスは付け替えができるのですかね?であればさらに柔軟です。
謝辞
- サンキューSteve、サンキューBill、サンキューDavid