はじめに
この記事は、株式会社スピードリンクジャパン Advent Calendar 2025 の19日目の記事です。
記事に興味を持ってくださり、ありがとうございます!
元々違う業界の専門職を学んでいた学生時代。ひょんなことからまったくのIT未経験でSESエンジニアとなり、6年が経ちました。
研修を経て現場に入った当初、正直「想像していたよりも何倍もわからないことだらけ」でした。
技術も難しいですが、そもそも会話についていけない状態からのスタートだったのを覚えています。
この記事では、未経験からSESエンジニアになって実際に困ったことを3つにまとめていきたいと思います!
一番辛かったのは「わからないことがわからない」状態
一番辛かったのは技術力そのものよりも、
・何がわからないのかわからない
・それゆえにどう質問したらいいのかわからない
という"わからないの連鎖"でした。
困ったこと① IT基礎知識・業界用語がわからない
現場では当たり前のように、環境・インフラに関する話やワード、言語に関する話やワードが飛び交います。
未経験の自分にとっては単語1つ1つが壁でした。
会話の内容以前に「今何について話しているんだっけ?」となってしまい、ついていくだけで精一杯…その場ではわかったフリしてあとでこっそり調べたりもしてました😅
困ったこと② わからないことが連鎖していく
用語がわからない
↓
話の内容がわからない
↓
前提がわからない
↓
理解につながらない
という負のループに入っていました。
1つ聞き逃すと、説明について行けなくなり、その後の話が全部頭に入らなくなりました。
「さっきの話を前提にすると…」と言われたときなんか、前提がわからないまま頷くしかない状態。
メモも取っていますが、見返すと「?」だらけの意味のないメモ。何してたんだ自分と余計に落ち込みます。
また、聞くにしてもただでさえ先輩の時間をとってしまっている状況…
「ここで止めていいのか?」「今更聞いていいのか?」と遠慮してしまい状況が悪化することもしばしば。
困ったこと③ 何をどう聞けばいいかわからない
質問しようにも
・何がわからないのか言語化できない
・質問の前提が整理できていない
・そもそも質問の仕方がわからない
という状態で、「すみません。わかりません。」としか言えない自分にもやもやしていたのを覚えています。
また、一生懸命伝えようとして伝えることに必死になりすぎてしまい、「結局なにがわからないの?」となってしまったり、その状況を恐れて「とりあえず調べてみます」と逃げて、何を調べたらいいかわからず手が止まる=時間を無駄にしてしまうということも。
当時やっていたこと
正解でも完璧でもありませんが、当時は試行錯誤しつつこんなことをしていました。
・わからない単語をひたすらにメモ(聞き取れなくてもニュアンスやどう言う話で出てきたワードかをメモ)
・MTGのあとや休憩時間に現場資料やネットで用語を調べ直す
・自分が理解した内容で聞き返してみる
・聞きたいことを紙に書いて整理していく
・先輩や同期の質問の仕方を観察する
・ミスにつながってしまった場合、落ち込むよりも二度と起こさないようになぜなぜ分析・記録する
今振り返って思うこと
未経験のうちは「わからないのは能力不足」ではなく経験不足が原因なことがほとんどだと思います。
そもそも最初からスムーズに理解できる人の方が少ないです。
また、ただでさえ時間をとってしまっているから聞くことも遠慮してしまっていたという話がありましたが、教える立場になってからは、逆に聞いて!わからんもんはわからんからなんでも聞いて!って思います。
上記の自分の経験もあり、相手に遠慮させたくないなと思い、できる限りいつでも聞いてもらって答えられるような関係構築を心がけています。
今の自分にもつながっている経験だったなと感じます。
新人として頑張っている方へ
もし今、
・会話についていけない
・質問がこわい
・自分だけできていない気がする
と感じているなら、それは普通です。余計に落ち込む必要はないです。
最初に困るポイントは元を辿ればみんなほぼ同じだと思います。
焦らず、少しずつ「わからない」を紐解いて減らして行けば大丈夫です。
教えてくれる人もそこは理解してくれていると思うので、タイミングは大事ですがそこまで遠慮しなくて大丈夫です。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
少しでも同じ経験をしている人、真っ只中の人の支えやお役に立てれば幸いです!