この記事は PERSOL CROSS TECHNOLOGY Advent Calendar 2025 18 日目の記事です。
クラウドとか AI とかソフトウェアの話が多いのでハードウェアとか仮想化とかレイヤの低い話を書いてみます。
2025.12.20 追記
Proxmox Advent Calendar 2025 にも参加しました。
Proxmox Advent Calendar 2025 8 日目の記事でもあります。
NanoPi R5S ?
我が家には死蔵している NanoPi R5S があります。Arm の CPU が載ったいわゆる SBC という小型の機械です。
NIC がいっぱい付いていて小電力でこんなに小さい機械で ESXi-Arm が動いたらおもしろいだろうなと思って 3 年くらい前に買いました。実際に ESXi-Arm を動かすことは成功したのですが、 NIC が一つしか認識しないとか NVMe が認識できず面白みがなくなって放置していました。そもそも ESXi-Arm が動作保障しない機械なのでよく動かした、ということではあるのですけど...。そういえば、確か FreeBSD もまともに動かなくてすごくクセのあるハードウェアだったなと記憶が蘇ってきました。製造元である FriendlyElec が提供している Debian や Android などのイメージはしっかり動くのでハードウェアが壊れているわけではないのですが、とにかくすごくクセがありました。
Proxmox VE on NanoPi R5S !!
VMware が Broadcom に買収されてから検証目的で vSpere を使用するのがしんどくなってきました。我が家の仮想環境は本人のいろいろな都合で VCF に移行できなかったので断腸の思いで Proxmox VE に乗り換えています。まぁ、 VCP-VCF を取得すればよいだけなのですが...
さて、Proxmox VE は Debian で動いています。死蔵している NanoPi R5S は FriendlyElec が提供する Debian イメージなら問題なく動作することが分かっていますし、ちょっと調べたら OrangePi で動かしている人はいるようですので、まぁ NanoPi R5S でも動くだろういう軽いノリでやってみることにします。そう、懲りてないのです。
FriendlyElec の Debian 公式イメージを取得する...はずが...
まずは最新の Debian イメージが必要ですので久々に FriendlyElec の公式イメージページを覗いてみます。そうすると、何とそのものズバリ Proxmox VE のイメージがあるではないですか!!!
インストール手順とかいろいろハマった話を書くつもりが、 SD カードにこのイメージを dd して起動して内蔵の eMMC にインストールして終わりな話になってしまいます。とはいえ目的は Proxmox VE を NanoPi R5S で動かすことなのでありがたく使わせていただきましょう。
Proxmox VE を NanoPi R5S にインストールする
ダウンロードが終わったら SD カードにイメージを書き込みましょう。
7GB くらいありますので少し時間がかかります。
sudo dd if=./iso/rk3568-eflasher-proxmox-6.1-arm64-20250717.img of=/dev/da1 bs=16m status=progress
書き込みが終わったら SD カードを NanoPi R5S に挿入して起動します。
そうするると、なんといきなり勝手に eMMC に書き込みが始まって...そう!! なにもすることがないのです。
インストールが終わったら SD カードを抜きます。そうしないとまたインストーラが起動してしまいます。
なお、このイメージを使うと 192.168.1.200/24 か 192.168.2.1/24 で決め打ちでになるのでコンソールから自分が使うネットワークに合わせて /etc/hosts と /etc/network/interfaces を書き換える必要があります。
書き換えたら reboot しましょう。
ちゃんと Proxmox VE が起動しましたよ
amd64 と同じように起動してきました。見た目は全然変わりません。
Proxmox VE の最新版は 9.1 なのでこちらは 8.3.2 だから少々古いです。
NVMe や USB ポートに接続されているストレージは見えますが SD カードは見えないようです。eMMC も見えてないのでコンソール上では認識していますがこれらの耐久性がないストレージはあえて見ないようにしているのかもしれません。
NIC も 3 つ見えているのでいいですね。遊びがいがありそうです。
ただし、この機械はメモリが 4GB しかないのであまり大きな VM は動かせません。コンテナを動かした方がおもしろいかもしれませんね。
VM を作ってみる
CPU が Arm なので VM に使う OS も Arm 版を選択する必要があります。 Proxmox VE は qemu で仮想化しているのでエミュレーションで amd64 な VM も動かせるとは思いますが、素直に Arm 版の OS を使いましょう。
さて、先日リリースされたばかりの FreeBSD 15.0-RELEASE をインストールしていますが大丈夫そうです。
無事インストールが終わって FreeBSD が起動しました。
まとめ
あっさりと Proxmox VE が Arm で動いてしまって拍子抜けしました。リポジトリの問題とかネットワークまわりの設定とかまだいろいろ確認事項はありますがひとまず動いています。
これで死蔵していた NanoPi R5S の働き場所が見つかりそうです。












